「思い」と「想い」。
この2つの漢字は、
どちらも「おもい」と
読むことができる漢字です。
「長年の”おもい”が叶う」、
「”おもい”を告げる」、
「この世に”おもい”を残す」など、
様々な場面でよく使われる
漢字ですね。
しかしこの2つ、
どちらも読み方が同じなので
漢字で書く時どちらを使えばいいか
迷ったことはありませんか?
「おもいで」という言葉も、
「思い出」と「想い出」の
どちらも使うことがありますよね。
今回は、「思い」と「想い」の
2つの漢字の違いについて
解説していきます!
「思い」の正しい使い方
「思考」や「意思」などの
熟語にも使われる「思い」。
「おもい」を使う時は、
基本的にこちらを使うことが
多いのではないでしょうか。
「思い」の正しい
使い方を知るために、
漢字辞書で正しい意味を
調べてみました!
すると、こういった意味が
載ってありました。
「思い」の意味
- こまごまと考える。
- おもいめぐらす。
- おもう。おもい。
調べてみると、
意外とあっさりした
意味が載っていました(゚д゚)
もう少し具体的な使い方を
書いてくれればよかったのですが、
ここまであっさりしていると
正しい使い方が分かりませんね・・・
「想い」の正しい使い方
これに対し
「想像」や「発想」などの
言葉に使われる「想い」。
「思い」と比べると、
あまり見かけることが
少ないですね。
しかし、小説や詩などの
文学的なものに、
「想い」はよく見かけるのでは
ないでしょうか(╹◡╹)
こちらも漢字辞書で
意味を調べてみました。
「想い」の意味
- 心に思い浮かべる。
- おもう。おもい。考え。
- まだできていない作品などに関する具体的なイメージ。
こちらの「想い」も、
結構あっさりした意味を持ってて、
しかも「思い」と意味が一緒!
これは、違いがかなり
分かりにくいですね~(-_-;)
「思い」と「想い」の違い
ほとんど同じ意味を持っている
「思い」と「想い」。
ここまで同じ意味を持っていると、
本当に違いが分かりませんね。
このままでは困ってしまうので、
最後は文化庁が記載している、
この2つの違いについて
説明します。
この2つの違いは、
「おもう物の対象が
心に浮かんでいる時は想い、
それ以外の一般的なものは
思いを使う」
というものでした!
分かりやすく説明すると、
「頭の中で思ってる事なら『思い』、
心のなかで思ってる事なら『想い』」
という感じですね。
とはいったものの、
この2つの漢字は
基本的に混同させてもOK
というものでもあります。
基本的には「思い」を
使うのが正しいのですが、
ロマンチックな
雰囲気を出したいなら
「想い」を使ってみても
いいですね。
この2つの違いも分かる?↓
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最後に
「思い」と「想い」、
この2つは使い分けが
ほとんど同じ漢字同士なので、
違いが分かりにくいのが
難点ですね。
この2つはあなたの
好きな方を使っても、
構わない漢字だと私は”思い”ます。
コメント
異字同訓の意味の明確な違いとして、英語にするってのも一つの手ではないでしょうか
恐い=frightening、怖い=scary、恐ろしい=terrible
意志=will、意思=intention 沸く=boil、湧く=gush
英訳も答えが一つではないので、間違うことも多々あるかと思いますが、一つの手として。
翻訳精度はGoogleが高いようですよ。E○cite翻訳は意志も意思も、両方willであまり有意義ではありませんでした
コメントありがとうございます。
英訳する事で、明確な違いが分かるのは気付きませんでした。
今後、また違った異字同訓の記事を書く時に参考にさせて貰います!
日本語を学ぶ外国人として記事を読ませていただきましたのですが、少し首をかしげるところがありました。文化庁の説明によりますと、「心に浮かんでいるもの = 想い」、そして「一般的なもの = 思い」ということで間違いないでしょうか。そうすると、なぜこうなりますでしょうか 「頭の中で思ってる事なら『想い』、心のなかで思ってる事なら『思い』」。
文化庁の説明を見ると、私の解釈ではその逆だと考えられます。私の中では「心のなかで思ってること = 心に浮かんでいるもの」、または「頭のなかで思ってること = 一般的なもの」とういう連結にまります。つまり、こうなります「頭の中で思ってる事なら『思い』、心のなかで思ってる事なら『想い』」。
きっと私の解釈が間違っていると思いますが、ちょっと納得しませんでしたので、このバカ外国人が分かるように説明していただけると嬉しいです。
変な日本語でしたらごめんなさい!
Alexさんコメントありがとうございます。
この2つの漢字を使った熟語を調べてみると、
『思』
「思考・思慮・思案・意思」
『想』
「回想・感想・予想・追想」
というのがよく使われる言葉として出てきます。
これを見ると、
「思」は「理論的な事や知識的な事」を思い浮かべていて、
「想」は「将来や過去の出来事」を思い浮かべているのが感じ取れます。
この事から「思い」は頭の中で考える事、
「想い」は心の情景を思い浮かべる事と認識することができます。
こういう所が日本語の難しいところなので、日本人の私でも困惑してしまう事があります(;’∀’)
ご指摘ありがとうございました。
とても感性あるご説明で納得できました有り難うございます☺️
ユーマさん
Alexさんの認識は正しく、コメントではユーマさんの文中のミスを指摘していることには気付かれておりますでしょうか?下記箇所です。
>分かりやすく説明すると、
>「頭の中で思ってる事なら『想い』、
>心のなかで思ってる事なら『思い』」
>という感じですね。
Alexさんのように真面目に日本語を学ばれている方が、このページを見て誤った認識をしてしまう可能性も考えられますので
お手数ですが修正いただけませんか?よろしくお願いいたします。
ラァララァさんコメントありがとうございます。
ご指摘された部分修正致しました。
ユーマさん
早速のご対応、ありがとうございます。
非常に分かりやすく丁寧な記事だったので、指摘箇所だけ惜しいなと思っていた事もあり
つい生意気にも修正をお願いさせていただきました。ご無礼お許しください。
ラァララァさんコメントありがとうございます。
自分の間違いは中々気付きにくいので、
こういった指摘はとてもありがたいです。
一つお教え頂けると幸いです。文化庁はどこでこのような言葉の違いを発表されているのでしょうか?書籍とかありましたらお教え頂けると幸いです。
山上聡さん、コメントありがとうございます。
「『ことば』シリーズ29 言葉に関する問答集14」という本が文化庁から出版されており、
その中でこの2つの違いについての説明が詳しく掲載されています。
僕は対象となるものが「人」か「人以外」かだと思います。
「想」って相の心って書きますよね。つまり、結果的に相手の心がどう動くかがポイントになると考えます。
●「想いを込めたプレゼント」→プレゼントを渡すという”手法”を行うことで、”結果”相手の心がこちらを向いて貰いたいという”心”
●「未来を想像する」→未来を考えるという”手法”を使って、”結果”未来の人の心がどのような動きをするのかを象(見えるかたち)にすること。
●「思い出」→過去の”出来事””事柄”
●「想い出」→過去の”人”に対する出来事や事柄の”心の動き”
こんな感じだと思います。