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言葉の違い

「たらこ」と「明太子」の違いは?味や食べ方、卵、英語は同じ?「辛子明太子」「もみじこ」とは違う?

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「たらこ」を辛く味付けしたものを「明太子」と言います。

ですが二つの違いは、味付けだけではなく、ルーツや定義も異なります。

そこで今回は、「たらこ」と「明太子」の違いについて、わかりやすく解説していきます。

「たらこ」と「明太子」の味の違いは?

「たらこ」とは、タラの卵巣を塩漬けしたものになります。

一方、「明太子」は、タラの卵巣を塩漬けした後、唐辛子を含む調味料で味付けしたものになります。

つまり、「明太子」は、「たらこ」に唐辛子などの調味料で味付けしたものということになります。

ですので、「たらこ」と「明太子」の味の違いは、辛いか辛くないか(辛い方が明太子)ということです。

しかし、ただ辛いだけでなく、メーカーによって唐辛子の種類や調味液が異なり、それぞれ辛さや風味が違ってくるのが明太子の特徴になります。

「たらこ」と「明太子」の食べ方の違いは?パスタはどう?

「たらこ」も「明太子」も、基本的な原料(タラの卵巣)は同じです。

製造過程も、唐辛子などの調味料で味付けをするかしないかだけなので、辛さが気にならなければ、どちらかのレシピに代用しても問題ありません。

ですので、「たらこ」と「明太子」の食べ方には、あまり違いがないと言えます。

例えば、

  • 白米にのせて食べる
  • おにぎりの具にする
  • パスタに絡める

など、どちらを使っても美味しく食べられます。

同じ料理で、

  • こども用は「たらこ」、大人用は「明太子」
  • あっさりした味が食べたいときは「たらこ」 、辛い味が食べたいときは「明太子」

のように、好みで調理法を変えるのがいいかもしれません。

「たらこ」と「明太子」の卵の違いは?

「たらこ」と「明太子」は、基本的にどちらも、スケトウダラの卵巣が原材料です。

ただし、「たらこ」の場合は、真だらの卵巣を使った「真たらこ」と言われる種類もあります。

一方、「明太子」はその食品表示に規約があり、「スケトウダラの卵巣に唐辛子を原料とする調味液等で味付けしたもの」という決まりがあります。

つまり、スケトウダラ以外は使われないことになっています。

これは、「明太子」のルーツが韓国で食べられていた、スケトウダラの卵巣を唐辛子入りの調味料などで漬け込んで加工したものにあるからです。

韓国ではスケトウダラのことを、「ミョンテ(明太魚)(明太)」といい、「ミョンテ」の子供なので、「明太子」となったと言われています。

なので、「明太子」の原材料は、スケトウダラの卵巣になったと言われています。

「たらこ」と「明太子」英語では何て言う?

「たらこ」の英訳は、

  • 「たら」を意味する
    • cod
  • 「スケトウダラ」を意味する
    • pollock
  • 「魚卵」を意味する
    • roe

これらの単語を合わせた、

  • cod roe
  • pollock roe

となります。

「明太子」の場合は、

  • 「辛い」を意味する
    • spicy
  • 「味付けされた」という意味の
    • seasoned

これらの単語を使って、

  • spicy cod roe
  • spicy pollock roe
  • seasoned cod roe
  • seasoned pollock roe

と、表現します。

ちなみに、魚卵を表す単語には、「caviar」も使われます。

  • 「roe」は、魚の卵そのもの
  • 「caviar」は、魚卵を加工したもの

といったイメージで使われます。

「辛子明太子」や「もみじこ」との違いは?

「辛子明太子」と定義されるものは、スケトウダラの卵巣に唐辛子を原料とする調味液等で味付けしたものになります。

これは、「明太子」と同じ定義になりますが、正確には、「辛子明太子」の定義となります。

「明太子」のルーツである韓国では、スケトウダラ(明太)を加工して食べる文化は昔からありましたが、あくまで、スケトウダラ(明太)の子という意味で、辛いものという定義はありませんでした。

つまり、イメージで言うと、「明太子」=「たらこ」ということになります。

そのため、九州をはじめとする西日本では、「明太子」=「たらこ」でした。

これを、博多「ふくや」の創業者が、唐辛子を原料とする調味液等で味付けし、日本風にしたものを、「辛子明太子」として販売しました。

やがて、唐辛子で味付けされた「辛子明太子」が関東に入って来たときに、「明太子」=「辛いもの」という風に認識されるようになり、今では全国的にも、「明太子」=「辛子明太子」というのが一般的になりました。

「もみじこ」とは、「たらこ」の方言になります。

主に北陸地方で使われている表現で、紅葉のように赤い鱈の子(たらこ)という意味で、「もみじこ(紅葉子)」と呼ばれるようになったと言われています。

また、北海道の有る地域でも、高級な「たらこ」のことを「もみじこ」と呼んで、他のものと区別しており、それが北陸地方に伝わったと言われています。

いずれにしても、「たらこ」と「もみじこ」は、言い方が違うだけで同じものになります。

「明太子」を焼いたら「たらこ」になるって本当?

結論から言うと、「明太子」を焼いても「たらこ」にはなりません

「明太子」は、唐辛子を原料とする調味液等で味付けし味を浸みこませている物です。

辛味は多少減るかもしれませんが、「明太子」が「焼き明太子」になるだけで、「たらこ」になることはありません。

さいごに

以上、「たらこ」と「明太子」の違いについて解説してきました。

どちらも美味しく、料理の味わいを豊かにしてくれる食材です。

ごはんのお供以外にも、色々なレシピで試してみて下さいね。

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