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言葉の違い

「生かす」「活かす」の違いは?英語では意味が違う?履歴書で経験、強み、長所、チャンスに使うならどっち?

2015-02-23

生かす 活かす 違い
なや美

「生かす」と「活かす」どっちを使ったらいいんだろう?

簡単な覚え方はありませんか?

「経験をいかす」「特技をいかす」

履歴書の自己PRを書くときに、「生」の字を使うか「活」の字を使うか迷ったことはありませんか。

  • 自分のスキルを”いかす”
  • 動物を”いかす”
  • 時間を”いかす”

など、様々な場面でこの2つの漢字は使われますね。

前述した例文も、文章の意味は通じます。

でも漢字で書く時は、どっちを使えばいいのか、違いを知っておかないと判断できませんよね・・・

そこで今回は、「生かす」と「活かす」の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます!

就職活動で自分を売り込むためにも、しっかり理解して、正しく活用できるようにしてください。

ちなみに今回の「生かす」「活かす」のように、同じ読み方で使い方の紛らわしい言葉は、ほかにもたくさんあります。

こちらの記事で特集していますので、使い分けができるかどうか、ぜひ挑戦してみてくださいね。

知識を深めよう!

「生かす」「生かされる」の意味は?英語では何ていう?使い方を例文で解説

生活」や「生産」など、幅広く色々なところで使われる「生かす」。

あまりにも色々なところで使われるので、本来の意味をしっかりと把握できてないのではないでしょうか?

漢字辞書で「生かす」の正しい意味を調べてみると、

  • いったん息絶えたものを生き返らせる。蘇生(そせい)させる。
  • 死なないようにする。命を長らえさせる。

とあります。

意味を調べてみると、「生かす」は「死なせない」という意味があることが分かります。

例文としては、

  • 溺れた人を人工呼吸で生かす。←1の意味
  • 金魚を鉢の中に入れて生かす。←2の意味
  • 捕まえた動物を生かしておく。←2の意味

このように「生かす」は「命を長らえさせる時」に使うのが正しい使い方になります!

また「生かす」には多くの意味がありますが、よく使われるのは

  • 生き返らせる、死なないようにする

という意味です。

  • 「生かすも殺すもあなた次第です」
  • 「その人を生かすためには、心臓マッサージを施すことが必要だ」

などのように、

  • 生死に関わる意味合い

で使われることが多い言葉です。

このような時の「生かす」の英訳は、

  • keep~alive(生かしておく) 
    • a tank where one keeps fish alive (魚を生かしておく水槽)
  • revive(生き返らせる)
    • the act of reviving a dying patient (瀕死の病人を生き返させる)

のようになります。 

「生かされる」も「生かす」同様多くの意味があります。

よく用いられる使われ方は、先に述べました「生かす」と同じように

  • 生死に関わる意味合い

になります。

意味としては

  • 「この機械によって私は生かされています」
  • 「彼は自分が生きているのではなく、生かされていると感じている」

などのように、

「生かしてもらっている」

といった、受け身の意味を持ちます。

なので英訳も「生かす」の受身形で

  • kept alive(生かされる)
    • I realized Ihad been kept alive (自分は生かされている)

のようになります。

「活かす」「活かされる」の意味は?英語では何ていう?使い方を例文で解説

「生かす」に対し、「活用」や「活躍」などの言葉に使われる「活かす」。

こちらの「活かす」を漢字辞書で調べてみると、

  • 有効に使う。活用する。
  • 一度消した文や字句などを復活させる。

とありました!

例文としては、

  • 長年の経験を活かす。
  • 素材を活かして料理をする。
  • 元の文章を活かす。

となります。

このように「活かす」は、「活用させる時」に使うのが正しい使い方になります!

また「活かす」にも多くの意味がありますが、多く使われるのが

  • 有効に使う、活用する

という意味です。

  • 「過去の経験を活かす」
  • 「素材を活かして料理する」

などのように、

  • 能力や経験を十分に発揮する

ような場合に使われることが多い言葉です。

この場合の「活かす」の英訳には

  • use
    • I want to use English at work(英語を活かして働きたい)
  • make use of
    • I will make use of this experience(私はこの経験を活かす)

を使います。

「活かされる」も「生かされる」と同様に、受け身の形になるので

  • 「有効に使われる」「活用される」

といった意味になります。

英訳するときは、「利用する」「役立たせる」という意味の「utilize」を使った、

  • be utilzed

になります。

例文としては

  • The water is utilzed for producing electric power (その水は発電に活かされる)

といった使い方になります。

「生かす」と「活かす」の違いと使い分け方は?

「生かす」と「活かす」は、

  • 「生かす」は生命を維持すること
  • 「活かす」は能力を発揮すること

という使われ方が一般的です。

例えば

  • 「人を生かす」 → 「人の命を保たせる」
  • 「人を活かす」 → 「人材を有効に使う」

といった解釈になります。

ただし、「生かす」にも

  • 有効にする、活用する

という意味が含まれており、同様に「活かす」にも

  • 生き返らせる、死なないようにする

という意味が含まれています。

辞書にも

  • 「生かす(活かす)」

のように書かれていて、どちらも

  • 同じ意味

として表記されています。

ですので、漢字のニュアンス的に異なった印象を与えますが、実際には

「どちらを使っても間違いはない」

と言えます。

しかし、一つ注意しなければいけない点として、

「活かす」は常用漢字(公的に使える漢字)ではない

ということが挙げられます。

そのため、公文書等で「活かす」は使用することが出来ません。

その際、漢字表記をする場合は

「生かす」に統一されます。

あなたが、どちらを使うか迷ったときは、「生かす」と書いておけば間違いはないでしょう。

【例文】履歴書にはこう書こう!「経験」「強み」「長所」「チャンス」を「いかす」のはどっち?

それでは、履歴書に記入する場合は、「生かす」「活かす」どちらを使えばいいのでしょうか?

履歴書の場合は公的な文書にはならないので、「生かす」「活かす」どちらを使っても問題ありません。

また、自分の強みをアピールするために、これまでの

  • 「活動」や「活躍」

を強調するという意味でも、「活かす」を使うことが一般的になります。

例文として、

アピール例文

私の強みは、周囲の状況を見て臨機応変に対応できることです。

私は学生時代、被災地でボランティアをしていました。

最初は何をしたら良いか分かりませんでした。

周りの方の行動を観察したり、自分から声をかけていく事を繰り返していくうちに、先読みして行動できるようになりました。

この経験を貴社でも「いかし」、何を求められているか先読みをして、サービスを提案していきたいと考えています。

といった文章の場合、自分の「活動」や「活躍」を強調したいので、「活かし」という表記にする方が、意味が伝わりやすいでしょう。

ただし、オフィシャルな文章にしたい場合は「生かす」を使う場合もあります。

どちらか迷った場合は、「ひらがな」にするのも良いかもしれません。

「「生かす」「活かす」の違い」のさいごに

以上、「生かす」「活かす」の違いを解説してきました。

最後にこの2つの違いについてまとめていきます。

この2つの違いは、「生死に関わることか、活用するか」の違いですね!

  • 生死に関わることなら「生かす」を
  • 経験や物などを活用する時は「活かす」を

使うようにしましょう!

この2つは、違いが結構分かりやすいので、使い分けは楽そうですね。

関連するのですが、あなたはこの2つの違いも分かりますか?↓

「以下」と「未満」の違いとは?

辞書などで並列に扱われているように、「生かす」も「活かす」も意味合いに差はありません。

あまり迷い過ぎず、自分が使いたいシーンによって上手に使い分けられるようにしてくださいね。

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