「歌う」と「唄う」と「謡う」。
この3つは、どれも「うたう」と
読むことが出来る漢字です。
同じような意味を持っている、
これらの3つの漢字ですが、
あなたはこの3つの漢字の
使い分けをすることができますか?
違いを知らなかったら、
一緒のような意味なので混同して
使ってしまいそうですよね・・・
この3つの違いと使い分け、
知りたくありませんか?
今回は、「歌う」と「唄う」と「謡う」の
使い分けについて解説していきます。
「歌う」の本来の意味
小学校の最初の方でも習い、
「うたう」と聞けば、ほとんどの人がこれを
思い浮かべる「歌う」。
「歌」という言葉があるくらいなので、
基本はこちらの「歌う」を使うかと思います。
「歌う」を漢字辞書で調べると、
こういった意味がありました。
- 音楽的な高低・調子などをつけて発声する
- 節をつけてことばを発する
これらにもある通り「歌う」は
「言葉に音につけて、リズムよく言う」
のが正しい意味です。
まさしく、「歌」というものを
「歌う」時は、これを使うということですね。
普通に使うときであれば、
ほとんどの場合この「歌う」が当てはまるので、
基本的にはこちらを使うようにしましょう。
[ad]
「唄う」の本来の意味
これに対して、少し簡単なものの、
「歌う」と比べるとあまり見かけることがない「唄う」。
この「唄う」を漢字辞書で
調べるとこういった意味がありました。
- 音楽的な高低・調子などをつけて発声する
- 節をつけてうたう
- 鳥のさえずり
辞書にもある通り「唄う」は、
「歌う」とほとんど同じ意味を持っています。
漢字こそ違うものの、この2つは
ほとんど同じ意味を持つので、
原則にはどちらを使っても問題はありません。
違いを言うとすれば、3つ目の「鳥のさえずり」のように、
「鳥が唄う」といった小説的な使い方をする時は、
こちらの「唄う」が似合うことですね。
「謡う」の本来の意味
「うたう」と読むことができるものの、
上2つに比べるとあまり使われることがない「謡う」。
こちらも同じ読み方なので、
違いはあるのかと、辞書で調べてみました。
- 節をつけてことばを発する
- 日本古来の文学的なもの
- 根も葉もないうわさ。デマ。
「謡う」も基本的には、「歌う」と同じ意味を持っていますが、
少し違うのは「謡う」は、日本的な意味合いを持ってる漢字なのです。
「歌謡曲」という言葉が、
分かりやすいのではないでしょうか。
「歌謡曲」は、今でこそ聴くことはそこまでありませんが、
日本の独特のムードがあっていいですよね。
使い方は上の2つと変わりませんが、
こういった曲の場合は「謡う」を
使ってみてもいいのではないでしょうか。