「辞典」と「事典」。
この2つは、どちらも「じてん」と
読むことができる言葉ですね。
国語”じてん”や、大百科”じてん”など、
勉強や仕事などで使うという人も多いかと思います。
しかしこの2つ、どちらも同じ読み方のため、
違いが分からないと感じた事はありませんか?
読み方も使い方も似ているため、漢字で書く時、
どちらを使えばいいのか迷うことがあると思います。
今回は意外と知られていない、
「辞典」と「事典」の違いと使い分けについて
解説していきます!
「辞典」と「事典」の意味とは?
「辞典」と「事典」の違いを知るために、
まずはこの2つのそれぞれの
意味について調べてみました。
「辞典」
- 国語辞典・対訳辞典など、語の言語としての意味・用法と内容を示す辞書。
「事典」
- 百科事典や専門語辞典など、語を手がかりとして、それを名目とする事柄の内容を知らせる辞書。
意味を見てみると、なんとな~く
意味が違っているのが分かりますか?
しかしこのままでは、
はっきりとした違いが分かりにくいので、
次は「辞典」と「事典」の違いを
分かりやすく解説していきます!
「辞典」と「事典」の違いとは?
「辞典」は大きく言うと、
私たちが普通にイメージする辞書、
と考えていいでしょう。
「辞書」の「辞」という漢字は、
「辞める」というイメージを持ちやすいですが、
実は「辞める」以外にも、「開示の辞」というように
「ことば」という意味もあるのです。
なので「辞典」というのも、
『「ことばや漢字」を集めて一定の順序に並べ、
その読み方や意味、語源や用例などを解説した本』
という事になるのです。
これに対し「事典」は、「事がら」を表す語を集めて
それを説明したもの、というものです。
「事がら」というのは、
「ことばや漢字」という事ではありません。
例えるなら、動物や乗り物などといったものですね。
こういうものは「動物事典」や「乗り物事典」
という風に書かれるという訳なのです!
私達がよく使うことが多い「大百科事典」も、
世界中にある「事がら」について
載ってあるので「事典」という訳ですね。
まとめ
最後にまとめると、
- 辞典・・・言葉や漢字について載っている本。
- 事典・・・事がらについて載っている本。
というのが、この2つの違いですね!
同じ読み方ですが、載ってる内容が違う
というのがお分かり頂けたと思います。
この2つは、普段の生活でも
使うことがあるものなので、
正しい漢字を書けるようにしていきましょうね!