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「思惑」は「おもわく」と「しわく」どっちが正しい?違いと使い分けをわかりやすく

思惑 おもわく しわく

 

あなたは「思惑」と書いて何と読みますか?

「おもわく」でしょうか、それとも「しわく」でしょうか?

 

「しわく」なんて読み方あるの?なんて思われるかもしれません。

でも実はどちらも言葉としては存在しています。

 

今回はそんな「思惑」の読み方と使い方を説明していきます。

 

具体的には

  • 「おもわく」と「しわく」どっちが正しいのか?
  • それぞれの違いや使い方、見分け方

を分かりやすく説明していきますので、最後までごらんくださいね。

 

 

「思惑」は「おもわく」と「しわく」どっちが正しい?

 

結論から言うと、「おもわく」と「しわく」どちらも日本語としては間違っていません。

読み方によって意味が変わります。

 

「市場」を「しじょう」と読むか「いちば」と読むかで、意味が変わってくるのと同じですね。

「市場」と違うのは「惑」が必ず音読みになっていることでしょうか。

ただ、日常的に使う意味としては「おもわく」が正しい場合が多いです。

というのも「しわく」と読むと仏教用語となり、修行をすることで断ち切るべき煩悩のことを指してしまうからです。

 

「思惑」というと、意図や他人から評価の意味として使う場面が圧倒的に多く、煩悩という意味で使う場面は少ないのではないでしょうか。

そう考えると、日常的には「おもわく」という読み方が正しいといえます。

 

 

「おもわく」と「しわく」の違いと使い分けは?

 

まず、「おもわく」について説明していきます。

「おもわく」とは

  • 意図・あらかじめ考えていた事
  • 他人からの評価・評判
  • 相場の変化を予測すること

などの意味があります。

 

もともとは「思う」のク語法(くごほう)から転じた名詞です。

ク語法とは、活用語の語尾に「く」がついて全体が名詞化したものです。

 

同じようにク語法で作られた言葉に「曰く(いわく)」「願わく」などがあります。

ですので本来は「思わく」となるのでしょう。

 

実際、昔の教科書には「惑」の漢字を使わずに「思わく」とされていたこともあるようです。

「惑」は当て字として使われています。

 

例文

  • 思惑通りに物事が進んでいる。
  • 他人の思惑とは裏腹に、彼は成功をつかんだ。
  • 噂が流れたため思惑売りを行った

 

 

「しわく」は仏教用語であり、修行によって断ち切るべき煩悩の事です。

「思い惑う」ものという意味になりますね。

修惑とも言います。

こちらの「惑」は当て字ではなく本来の意味で使われていますね。

 

例文

  • 思惑を断ち切るために修業を始めた。

 

「おもわく」「しわく」は意味が全く違ってしまいます。

「意図」なのか「煩悩」なのか、どちらを指しているかを意識して使い分けましょう。

 

いままでのまとめ

 

日常的に使うのは「おもわく」という読み方が正しいでしょう。

「しわく」と読んだ場合は仏教用語となるため、日常的にはあまり使わないからです。

 

「おもわく」とは意図・他人からの評価、としての意味で使われることが多く、目にする機会が多いです。

もともとは「思う」のク語法であり「思わく」から転じているため「惑」は当て字です。

「しわく」は修行によって断ち切るべき煩悩の事です。

仏教用語のため、普段はあまり使う機会はないのではないでしょうか。

 

「おもわく」として使うことが多いため、まずはこれだけでも覚えてしまうのがいいでしょう。

実際、「しわく」とも読めるということを知らない人も多いです。

 

「思惑」以外にも「市場」や「上手」「下手」など、読み方で意味が変わる単語があります。

「おもわく」「しわく」も同じですね。

 

「惑」が音読みなので「しわく」と読んでしまう気持ちも分かりますが、「おもわく」は「雨具」や「梅酒」のように湯桶読みです。

見分け方に関しては、単語を一つ切り取って考えるのではなく、前後の文章を見て判断しましょう。

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