「延びる」と「伸びる」。
この2つの漢字は、
どちらも「のびる」と読むことができる漢字です。
「開けると空ける」、「歌うと唄う」、「超えると越える」のように、
この2つは読み方こそ同じなものの意味が少し違う、
「異字同訓」の1つです。
異字同訓の中には、声に出して読むと
イントネーションが違ったり、
そもそも意味が全く違うものもあります。
しかし、「延びる」と「伸びる」は
声に出して読んでも違いが分からないし、
意味も同じような感じで違いが分かりませんよね・・・
あなたは、この2つの使い分けを
しっかりすることができますか?
今回は、「伸びる」と「延びる」の
違いと使い分けについて解説していきます!
「伸びる」の正しい使い方
「屈伸」や「伸縮」などの
熟語にも使われる「伸びる」の「伸」。
この「伸」を漢字辞書で調べると、
こういった意味がありました。
- まっすぐのびる、長くのばす。
- 申し述べる。
漢字辞書で調べると、
すぐに正しい使い方が分かりますね!(^^♪
漢字辞書にもある通り、「伸ばす」は
「まっすぐのびたり、長くのびたりする」時に使うのが
正しい使い方なのです。
例えるなら、
- テストの点数を伸ばす。
- パンの生地を伸ばす。
- 体を伸ばす。
といった感じですね!
数値や物体など、長くしたり増やしたりする時に、
「伸ばす」を使うのが正しい使い方となります。
「延ばす」の正しい使い方
これに対して、「延長」や「延期」という
言葉にも使われる、「延ばす」の「延」。
この「延」を漢字辞書で調べると、
こういった意味がありました。
- 長くのびる、のばす
- 時間が予定より長びく
こちらの「延ばす」も、漢字辞書で調べると、
すぐに使い方が分かるかと思います。
漢字辞書にも書いてある通り、
「延」は「時間や期間をひきのばす」時に
使うのが、正しい使い方です!
例えるなら、
- オーディションの締め切りを延ばす。
- 寿命を延ばす。
- 設定時間を延ばす。
といった感じですね!
時間系に関する「のばす」なら、
こちらの「延ばす」を使うようにしましょう!
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「伸ばす」と「延ばす」の違い
この2つの、それぞれの使い方について解説しましたが、
もうこの時点でも、この2つの違いがわかったかと思います!
この2つの決定的な違いは、
「のばすものが、物体・数値か時間かの違いですね」!
物体・数値のことであれば「伸ばす」を、
時間のことだったら「延ばす」を使うようにしましょう!