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【介護】寝たきり高齢者に痰(たん)を楽に出していただく方法は?この留意点を抑えるとコツが掴める

2022-02-15

寝たきり 痰を出す方法

 

寝たきり高齢者の痰が詰まっているから、出してあげたい。

看護師さんや介護福祉士さんじゃないと喀痰吸引は出来ないし・・・

何か楽に出してあげれるような方法はないかな、そう思いませんか?

 

分かります。

私も痰が詰まっているのをどうにかしてあげたい、そう思っていたことがありました。

 

でも大丈夫です。

程度にもよりますが、痰を出しやすくする方法はあります。

 

これからお話しすることを実行していただければ、痰を出すサポートが断然しやすくなりますよ。

では、痰を出しやすくする方法とポイントをお話ししていきますね。

 

 

寝たきり高齢者に痰(たん)を楽に出していただく方法は?

 

痰を楽に出していただく方法は以下の通りです。

  • 咳払いを促す
  • 体位交換
  • タッピング

それぞれについて、説明しますね。

 

咳払いを促す

 

まずは「ゴホゴホ」と咳払いを促すことです。

咳払いしたら、少しの痰ならばすぐに排出できます。

あなたも食べ物が詰まった時に、よくしていることでしょう。

可能ならば咳払いをしていただけるよう、声かけしてみましょう

 

 

体位交換

 

咳払いができない場合、体位交換してあげましょう。

痰って重力の関係で、下の方にたまりやすいのです。

だから痰を出やすい場所に移すことが出来れば、外に出しやすくなります。

よって、体位交換をするだけでも痰を出しやすくなることがあります。

 

 

タッピング

 

体位交換をしても痰を出しにくいことってよくあります。

その場合は体位交換をした上で、胸もしくは背中のあたりをタッピングしてあげましょう。

痰が詰まっているのは、痰が気管などに引っ付いている事が多いのです。

それを、軽くたたいてはがすイメージです。

 

タッピングも痰を排出するためには非常に有効です。

 

 

寝たきり高齢者に痰を出していただく上で注意するポイントとコツは?

 

では、先に挙げた痰を出しやすくする方法の、それぞれについて、注意点やコツについてお話しします。

 

咳払いを促す時の注意点

 

寝たきりでも咳払いすることができる人はいます。

難しいでしょうが、言葉で伝えて出来そうならしてもらいましょう。

 

ただし、本人も苦しく、当然できないことも多いです。

出来ないと判断したら、別の行動にすぐ切り替える必要があります。

 

 

体位交換する時の注意点

 

出来るだけ、側臥位にしましょう。

仰臥位だと、痰が排出できそうでも、そのままのどに逆流する可能性があります。

 

せっかく痰が排出できる状態でもう一回逆流してしまっては意味がありません。

よって、出来る限り側臥位にしましょう。

 

また、最初から側臥位になっている場合は、逆向きにしましょう。

なぜなら、下になっている方に痰がたまっている可能性が高いからです。

 

左側臥位ならば右側臥位に、右側臥位ならば左側臥位に体位変換してあげるだけで、痰が出やすくなることがあります。

 

逆に向けることで痰が動き、排出しやすくなることがあります。

 

 

タッピングする時の注意点

 

タッピングするときには、痰の詰まっているところを見つけることが重要です。

聴診器があるならば活用しましょう。

 

ない場合、直接耳を当てることで対応できることもあります。

聴診器を当てるか耳を当てると、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴が聞こえることがあります。

聞こえた部分に痰が詰まっていることが多いので、そこを中心にタッピングすることが効果的です。

 

詰まっているであろう場所を、リズミカルに「ポン、ポン」と軽く叩きましょう。

間違っても強く叩いてはいけません。

痰でしたら、軽く叩くことで取れやすくなります。

 

強く叩きすぎると、叩かれた側に苦痛があるだけではなく、事故のもとです。

軽くタッピングすることを心がけましょう。

 

また、もしタッピングしても改善しない場合は吸引が必要です。

すぐに看護師さんか、喀痰吸引出来る介護福祉士さんを呼びましょう。

 

 

さいごに

 

いかがだったでしょうか。

痰が詰まっただけでも、寝たきり高齢者さんだと、生命の危険に至ることもあります。

 

でも痰が詰まっただけならば、意外とすぐに取れることが多いです。

最終手段でもある喀痰吸引って、される側は結構つらいのです。

 

痰が詰まっただけで簡単に対応可能なら、お話ししたことを実践してみてください。

ただし持病が絡んでいる、もしくは食事介助中の場合は、そうとはいかないかもしれません。

そういうときは、素直に喀痰吸引の選択肢も視野に入れましょう。

 

寝たきり高齢者さんが痰が詰まっている場合は、落ち着いて対応してあげてくださいね。

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