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「里芋(さといも)」「芋茎(ずいき)」「蓮芋(はすいも)」の違いは?見た目の特徴や見分け方もわかりやすく解説

さといも ずいき はすいも 違い

 

一言で「芋」といえば、土の下に埋まっている丸く膨らんだ根っこのようなものを食べるイメージがありますよね。

あれは「塊茎(かいけい)」と言って、地中の茎の一部がデンプンなどの養分を蓄えて肥大化したものなんです。

ジャガイモ、サツマイモはもちろん、里芋も塊茎を食べる芋の一つです。

 

しかし、実はサトイモ科の仲間には、塊茎ではなく他の部分を食べる野菜があるんです!

今回はそんな里芋の仲間についてご紹介致します。

 

 

「里芋(さといも)」とは?見た目の特徴など

 

「里芋(さといも)」とはサトイモ科の植物の塊茎の総称です。

インド東部からインドシナ半島が原産で、現地では「タロイモ」と呼ばれており、英語やフランス語でも「taro」と表記されることがあります。

日本でも縄文時代から栽培されていた馴染みの深い野菜の一つで、ジャガイモやサツマイモがそれほどメジャーではなかった江戸時代までは、芋の主役だったと言われています。

 

茶色くてうっすらと縞模様のある皮に、びっしりと毛が生えたような見た目で、皮を剥くと白くてツヤツヤした中身が出てきます。

里芋独特のぬめりの正体は、水溶性の食物繊維で、胃の粘膜の保護や腸の働きの活性化など胃腸を整えてくれる効果が期待できます。

 

里芋は、9月から11月にかけて旬を迎え、主に煮物の材料として頻繁に使用されます。

また、ジャガイモやサツマイモなどの他の芋類と比べるとカロリーが低く、先ほどお話しした通り、食物繊維も豊富に含むため、ダイエットにも向いているという一面もあります。

 

 

「芋茎(ずいき)」とは?見た目の特徴など

 

「芋茎(ずいき)」とは、里芋や蓮芋の葉と茎の間の部分(葉柄)のことを指します。

ヤツガシラという里芋の品種の、

  • 里芋の赤い茎である「赤芋茎」
  • 赤芋茎を軟白栽培(光に当てないよう土などで覆い隠して栽培する手法)を施した「白芋茎」
  • 蓮芋の茎を指す「青芋茎」

などさまざまな種類がありますが、一般的に「芋茎」といえば「赤芋茎」のことを指します。

 

また、「赤芋茎」は加賀の伝統野菜、「白芋茎」は奈良の伝統野菜(大和野菜)としても認定されているなど、地域に根ざした野菜としても名が知られている野菜です。

 

6月から9月にかけて旬を迎え、淡い赤紫色の皮の下はスポンジのような繊維質の中身がぎゅっと詰まっています。

シャキシャキの歯触りとさっぱりした味わい、お酢との相性がいいことから、アク抜きしてからおひたしや酢の物として食べる他に、京都では煮物にして、出し汁をたっぷり吸った油揚げと芋茎を一緒に食べたりします。

 

また、皮を剥いて水にさらしたものを、適度な大きさに切ってから、天日干しして完全に乾燥させてしまえば貯蔵にも対応できるため、保存食としても活用することが出来ます。

 

 

「蓮芋(はすいも)」とは?見た目の特徴など

 

「蓮芋(はすいも)」は里芋と同じサトイモ科の植物ですが、こちらは塊茎ではなく葉柄の部分(芋茎)を食用とします。

緑色の皮の下にスポンジのような中身が詰まっていて、生で食べるとシャキシャキの歯触りを楽しめるのが特徴です。

 

現在市場に流通しているもののほとんどが高知県産ですが、地元では「りゅうきゅう」という名前で呼ばれることもあります。

一般的な旬は大体7月から9月頃ですが、高知県ではハウス栽培が盛んに行われていることもあって一年中流通がある野菜です。

 

皮を剥いてアク抜きをすれば、生のままでも食べることができる他、さっと茹でて和え物にしたり煮物や味噌汁の具にしたりと様々な調理法があります。

 

 

「里芋(さといも)」「芋茎(ずいき)」「蓮芋(はすいも)」の違いや見分け方は?

 

最後に、「里芋(さといも)」「芋茎(ずいき)」「蓮芋(はすいも)」の違いについて簡単に比べてみましょう。

 

里芋→うっすらと縞模様のある茶色の塊茎を食べる。

9月から11月にかけて旬を迎え、主に煮物の材料として頻繁に使用される。

 

 

芋茎→里芋や蓮芋の葉と茎の間の部分(葉柄)のこと。

赤芋茎や白芋茎など様々な種類があり、皮を剥くとスポンジのような繊維質の中身が詰まっている。

6月から9月にかけて旬を迎え、おひたしや酢の物、煮物にして食される。

 

 

蓮芋→サトイモ科の野菜で「芋」と名前に付くが、食べるのは塊茎ではなく「芋茎」の部分。

芋茎の中でも「青芋茎」と呼ばれ、緑色の皮の下にスポンジのような繊維質の中身が詰まっている。

7月から9月頃にかけて旬を迎える。

 

 

さいごに

 

いかがでしたか?

同じサトイモ科の野菜でも、塊茎を食べるものと葉柄を食べるものがあることがお分かりいただけたでしょうか。

 

もし「芋茎」や「蓮芋(青芋茎)」を見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。

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