「形」と「型」。
この2つは、どちらも
「かた」と読むことができる漢字です。
「”かた”にはまる」、「”かた”を破る」、
「洋服の”かた”が崩れる」など、
物や形の形状を指す時に、
この2つはよく使われる言葉ですよね。
しかしこの2つ、どちらも同じ読み方で
同じような使われ方をするため、
いざ漢字で書こうとすると、
どちらを使えばいいのか迷ったことはありませんか?
違いを知らないと、この2つって
意外と使い分けが分からないものですよね~・・・
でも、今更こんなことを
他人に聞くのも少し恥ずかしいことでしょう。
そんなあなたのために、
今回は「形」と「型」の
違いと使い分けについて解説していきます!
「形」の正しい使い方
「人形」や「美形」など、
多くの熟語に使われており、
普段からよく目にする「形」。
「形」の正しい使い方を知るために、
まずは漢字辞書にて「形」の意味を調べてみました!
その結果がこちらです。
- 物の姿や格好。形状。かたち。
- 証拠に残すしるし。保証のしるし。
辞書を見てみると、「形」はまさに
”かたち”を表しているような
意味が載ってありました!
この意味を用いて、
例文にするとこのようになります。
- 髪の形をととのえる。←1の意味
- 洋服の形が崩れる。←1の意味
- テレビを借金の形として置いておく。←2の意味
このように「形」は、
「目に見えるそのものの姿や様子、状態」の
事を指すのが正しい使い方となります!
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「型」の正しい使い方
これに対し、「模型」や「原型」など、
こちらも色んな言葉に使われている「型」。
こちらも漢字辞書で意味を調べてみると、
このような意味が載ってありました。
- ある物のかたちを作り出すためのもの。鋳型、型紙などの類。
- 芸能や武道などで、規範となる動作・方式。
- きまったやり方。伝統的なしきたり。慣例。
- 事物を類別するとき、その個々に共通した特徴を表している形式、形態。タイプ。
- きまった大きさ。サイズ。
あら!!「型」は「形」と比べると、
多くの意味が載ってありました!
確かに「かた」と聞くと、
「形」よりも「型」を
思い浮かべることが多いような気がしますね。
この意味を用いて、
例文にするとこのようになります。
- 石膏で型を取る。←1の意味
- 能楽の型を伝授される。←2の意味
- 型どおりの挨拶をする。←3の意味
- 古い型の人間。←4の意味
- 大きい型の靴を買う。←5の意味
このように「型」は、
「『形』を作るための、目に見えないもと」の
事を指すのが、正しい使い方となります!
まとめ
「形」と「型」の違いは、
お分かり頂けましたか?
最後にこの2つの違いについて説明すると、
この2つの違いは「目に見えるか見えないか」ということ。
結構はっきりした違いなので、
1度覚えれば間違えることはないですね!
今日からあなたも、
今日から正しい日本語が
使えるようにしていきましょう!