扇風機の「風量」と「風速」ってどう違うの?
どっちを目安に扇風機を選べばいいですか?
扇風機の「風量」と「風速」。
実際メーカーによってどちらかだけ公表していたり、そもそも公表されていなかったりしますよね。
比較検討する際、基準がわかりにくいです。
「風量」と「風速」だけで比較するならば「風速」で選ぶのがいいでしょう。
ですが、それ以外にも検討すべき点はあります。
そこで今回は、「風量」「風速」の違いとそれ以外に比較するポイントについて説明していきます。
ちなみに今回の「風量」「風速」のように、使い方の紛らわしい言葉は、ほかにもたくさんあります。
こちらの記事で特集していますので、使い分けができるかどうか、ぜひ挑戦してみてくださいね。
知識を深めよう!
扇風機の「風量」と「風速」の違いは?どちらが多い方を購入すればいい?
「風量」は送り出される空気「量」であり、「風速」は送り出される空気の「速度」です。
分かりやすく言うと、
- 「風量」が多いほど風の範囲が広くなる
- 「風速」が強いほど強い風を作ることができる
この違いがあります。
「範囲」と「速度」では比較する対象が違うので、どちらがいいかというのは判断が付きかねるかもしれませんね。
そういった際で迷ったら、「風速」で選びましょう。
理由は二つあります。
一つは「風量」は「風速」に比例するからです。
「風速」が高いものを選べば自然と「風量」も大きくなります。
もう一つの理由は、羽がついていないスリムタイプの扇風機の存在があるからです。
スリムタイプの扇風機の「風量」は通常のタイプの扇風機と比べてかなり少ないです。
ですが、スリムタイプの扇風機が、普通の扇風機に劣っているというわけでもないですよね。
スリムタイプの扇風機の風量が少ないのは羽のサイズが小さく、風を起こせる範囲が少ないからです。
「羽無し」と言いつつも、実は中に小さな羽が付いていて、それが風を起こしているわけですね。
そのため、「風量」か「風速」で考えるのであれば「風速」で選ぶのがいいでしょう。
扇風機の「風量」と「風速」の関係は?計算式なしで簡単に言うと
先ほども触れましたが、「風量」は「風速」に比例して大きくなります。
「風量」は空気が移動した「範囲」であるため、羽のサイズと風速が関わってくるわけですね。
そのため、「風速」が速くなるほど、移動する面積が多くなり「風量」も増えるということになります。
扇風機の「風量」と「風速」の数値の目安は?弱中強ボタンとの関係は?
扇風機の「風量」と「風速」は公開していない会社が多いです。
公開されている東芝の扇風機で考えるならば
- 「風量」は38㎥/min前後
- 「風速」140m/min
このあたりが目安といえるでしょう。
業務用の扇風機は公表されているものが多いです。
しかし家庭用の物とは用途が違うので、参考にならないかもしれません。
業務用の扇風機は東芝の扇風機より少し数字が大きいです。
基本的に「風量」と「風速」はスイッチを「強」に入れた時の最大が公表されています。
ですので「弱」「中」の場合はもう少し小さい数字になります。
実は、最大の「風量」「風速」に関しては、扇風機の値段に関わらず、あまり違いはありません。
ではなぜ扇風機の値段がそれぞれ違うのでしょうか?
値段が高いものは「弱」にしたときの静音性や省電力、「風量」の少なさが優れています。
安い扇風機よりも「弱」「中」「強」のメリハリが優れているため、「弱」したときには机の上の物を吹き飛ばさないほどのそよ風を作り出せるというわけですね。
「扇風機の風量と風速の違いについて」のさいごに
「風量」と「風速」だけで考えるならば「風速」で選んだ方がいいでしょう。
ただ、「風量」「風速」は最大値で公表されていますし、そこまで大きな違いはありません。
ですが、強弱のメリハリがつけられる扇風機であれば、周りの物を吹き飛ばさずに自然な風を生み出すことができます。
強い風に当たり続けるのも、身体に負担がかかってしまいますので、弱い風が作れるというのはメリットです。
また、そういった扇風機は静音性や省電力の面でも優れています。
そのため、実際には「弱」にしたときの風の弱さで比べる方がいいかもしれませんね。