夏バテ、秋バテ、夏風邪って何がどう違うんでしょうか?
症状によって、使い分けられるのでしょうか?
- 「最近、夜も暑くてなかなか寝付けない…」
- 「冷房が付いてる部屋にいることが多いせいか、外に出ると一気に暑さを感じて参ってしまう…」
- 「暑さのせいかわからないけど、なんとなく食欲がない…」
今年の夏、こんな症状を感じていませんか?
特にここ数年は夏の暑さがどんどん厳しくなり、周りでも体調を崩してしまう人がいることでしょう。
しかし、その症状はただの「夏バテ」でしょうか?
気がついたら夏風邪を引いていた、ということはありませんか?
「夏バテも夏風邪も似たような物でしょ?」と思っている方は、要注意!
確かにどちらも夏になりがちな体調不良ですが、原因や症状を詳しく見ると違いがあるんです!
今回は夏バテと夏風邪の症状や原因の違いから、秋になるとなりがちな秋バテについて、違いをご紹介していきます。
それぞれいつから注意が必要なのかも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
今回の「夏バテ」「夏風邪」「秋バテ」のような、まぎらわしい言葉の違いをこちらの記事でもご紹介しています。
「夏バテ」の意味は?いつからなる?原因や症状は?
夏バテとは、夏の暑さや空調の効いた屋内と屋外の温度差による自律神経の乱れから来る、夏に起こる様々な体調不良のことです。
主な症状は
- 「食欲がない」
- 「疲れやすい」
- 「寝不足」
などが挙げられ、疲れが取れにくく、体がだるいと感じるのが夏バテです。
日本の夏は高温多湿で、気温だけではなく湿度も高いため、蒸すような不快な暑さになりやすいのが特徴です。
ところが、屋内では冷房を付けているため、屋内と屋外の温度差が春の頃と比べて大きくなります。
暑さそのものはもちろん、この屋内と屋外の温度差もまた、夏バテの原因になります。
私たち人間の体は「暑い」と感じると、自律神経の働きによって汗をかいて熱を発散し、体温を一定に保とうとします。
しかし、屋内と屋外の激しい温度差を繰り返し感じていると、体温を保とうとする自律神経の働きばかりが活発になり、普段よりも大量のエネルギーを消費して、疲れが溜まりやすくなります。
自律神経の働きが乱れると、胃腸の疲れによる食欲不振にも繋がっていきます。
また、
- 汗をかくことによる水分やミネラル不足
- 暑さからくる寝苦しさに伴う寝不足
なども夏バテの原因となります。
夏バテと言うと、おおよそ夏本番に起きるイメージが強いかと思いますが、実は気温が上がり始める初夏(5月頃)の頃から注意が必要です。
春から夏に移り変わり始める5月頃は、天気が良いと30度近くまで気温が上がることもありますよね。
一方で、天気が優れない日は気温が上がりにくく、半袖だと肌寒く感じる日もあります。
この寒暖差が先ほどお話しした自律神経の働きの乱れを引き起こし、夏バテに繋がってしまうこともあるんです。
「夏風邪」の意味は?いつからなる?原因や症状は?
夏風邪とは、その名の通り夏に引く風邪のことです。
夏バテとは違い、夏風邪のウイルスが体内に入り込み、喉の痛みや発熱、咳といった一般的な風邪の症状や、腹痛などの胃腸系の不調を引き起こします。
夏風邪を引き起こすウイルスは高温多湿を好み、湿度が50%以上になると活動が活発になります。
そのため、湿度が高くなる梅雨の時期から夏風邪の流行が広がりやすくなります。
この時期は夏バテにもなりやすいため、二つを混同してしまいがちですが、もしも発熱や喉の痛みなどの風邪の症状が見られる場合は、夏風邪の可能性が高いので注意しましょう。
「秋バテ」の意味は?いつからなる?原因や症状は?
秋バテとは、夏の暑さが過ぎて涼しくなってきたにも関わらず、「体がだるい」「疲れやすい」といった症状の体調不良が続いていることを指します。
「夏バテはなんとなく分かるけど、秋バテもあるの?」と思うかもしれませんが、夏バテの延長線上に秋バテがあると考えてもらうと分かりやすいと思います。
暑くなり始める5月頃から夏本番にかけて起きる夏バテに対して、涼しくなり始める9月中旬〜下旬にかけて、夏バテに似た症状が起きているのなら、それは秋バテになります。
夏の間に冷房を使う頻度が高くなったり、暑さをしのぐために冷たい物を食べる頻度が増えたりすることで体が冷えてしまい、夏バテの項目でお話しした自律神経の乱れが長く続きがちです。
また、秋になると朝晩と日中の寒暖差が激しくなり、長雨による低気圧の影響なども加わってきます。
そのため、涼しくなっても体調が優れない、または夏に蓄積された疲れがドッと出て体調を崩してしまうといったことが起こります。
この状態が秋バテです。
「夏バテ」「夏風邪」「秋バテ」の違いは?
最後に、簡単に「夏バテ」「夏風邪」「秋バテ」の違いについて比べてみましょう。
夏バテ・夏風邪・秋バテの違い
- 「勧める」→
- 物事を行うよう誘い促す
- 「薦める」→
- 物事を採用してもらうように紹介する、褒める
- 「奨める」→
- 指導する立場の人が、それを行うよう励まし促す
- 「進める」→
- 前方へ移動させる、進行する
夏バテ・秋バテと夏風邪はウイルスが原因にあるかどうかで、全くの別物と言えますが、どちらも日々の食事や睡眠などに気をつけて免疫力・体力を付けておくことが大事です。
さらに夏風邪の場合は、ウイルスが体内に入り込むのを防ぐために、手洗いうがいをこまめに行うと予防になります。
「「夏バテ」「夏風邪」「秋バテ」の違い」のさいごに
夏バテ・秋バテと夏風邪の違いについて、お分かりいただけたのであれば幸いです。
体温調節や栄養不足・寝不足に気をつけて、夏を元気に乗り越えてくださいね。