「町」と「街」。
この2つはどちらも、
「まち」と読むことができる漢字です。
あなたは小学生の頃、この2つの漢字を習ったら、
どちらを使えばいいのか迷ったことがありませんか?
実際私も、子供の頃はこの2つの違いが
全く分かりませんでした(^^;)
こういう読み方が同じで、
少し意味が違ってくる漢字のことを、
「異字同訓」と言います。
異字同訓の中には、
声に出して読むと違いが分かるもの
(雨と飴など)もあります。
しかし「町」と「街」は声に出しても
違いが分かりませんよね・・・
今回は、「町」と「街」の違いと
使い分け方法について解説します!
「町」の正しい使い方
小学校の最初の方でも習い、
字も簡単なのでよく使われやすい「町」。
「まち」という漢字を書く時は、
基本的にこちらを使うのではないでしょうか?
「町」の正しい使い方を知るために、
漢字辞書で意味を調べてみました!
- 住宅や商店などが密集している地域、市街地。
- 地方公共団体の一つである町(ちょう)。
- 市や区を構成する小区画。
漢字辞書で調べると、
結構分かりやすい違いが載っていました(╹◡╹)
辞書にも書いてある通りに
「町」という漢字を使うと、
- バスで町に行く。←1の意味
- 町を挙げて新しい運動をする。←2の意味
- 東京都新宿区牛込北町。←3の意味
このように「町」は、
地区や地域などの「まち」を指す時に使うのが、
正しい使い方になります!
「街」の正しい使い方
これに対し、少し漢字が複雑で
書くのが難しい「街」。
しかしこちらの「街」は、
「町」と比べるとオシャレな感じがして、
小説などでよく使われるイメージがありますね。
こちらの「街」を漢字辞書で調べてみると、
このような意味が載っていました。
- 町中を区切る通り。
- 町中の通りに面した一角。
- 商店などが並んだにぎやかな道筋、またはそういう区域。
「街」は、「町」と一緒のような意味を持ってますね(^^ )
この意味を用いて例文にすると、
- 街の灯が明るい。←1の意味
- 街角に看板がある。←2の意味
- 商店街で買い物をする。←3の意味
このように「街」は、
「その地域にある場所や建物など」を指す時に使うのが、
正しい使い方になります!
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「町」と「街」の違い
最後に、この2つの違いについて
まとめていきます。
この2つの違いは、
「町全体のことなのか、町の中にあるものなのか」
の違いですね。
「車で”まち”に行く」という文章であれば、
行く所は町の全体を指しているので「町」を。
「”まち”角を曲がる」といった文章であれば、
その角は町の中にあるものなので「街」を、という感じです。
結構ややこしい違いですが、
この違いに気をつけて
使い分けるようにしましょう!