「写す」と「映す」。
この2つの漢字は、
どちらも「うつす」と読むことができる漢字です。
「写真を”うつす”」、「絵を”うつす”」、「地面に影を”うつす”」など、
この2つの漢字は色んな場面でよく使われますね。
こういう読み方が同じな漢字同士の事を、
「異字同訓」と呼びます。
異字同訓の中には、声に出して読むと
違いが分かるもの(橋と箸など)もあるのですが、
「写す」と「映す」は読んでも違いが分かりませんよね・・・
あなたはこの2つの漢字の使い分けを
しっかりとすることができますか?
今回は「写す」と「映す」の
違いと使い分けの仕方について解説します!
「写す」の正しい使い方
「写真」や「書写」など、
様々な場面で使われる「写す」の「写」。
「うつす」という言葉を使う時は、
ほとんどこちらの「写す」を使うのではないでしょうか。
「写す」の正しい使い方を知るために、
漢字辞書で「写」を調べてみました!
するとこんな意味が載っていました。
- ありのままにうつし取る。
- 物の像をスクリーンやフィルムに現し出す。
これらの意味を用いて例文を作るとこんな感じです。
- 書類を写す。←1の意味
- 黒板の文章をノートに写す。←1の意味
- 写真を写す。←2の意味
このように「写す」は、
「字や絵をうつしとったり、画像として残す」
時に使うのが、正しい使い方です。
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「映す」の正しい使い方
これに対し、「上映」や「映画館」などの
言葉に使われる「映す」の「映」。
こちらも漢字辞書で調べると、
こういった意味が載っていました。
- 反射や投影などによって、物の形や姿を他の物の表面に現す。
- 映像をスクリーンやブラウン管などの上に現し出す。
- ある物事の影響を他のものに現し示す。
「映す」は、「写す」に比べると
すごく詳しく意味が載っていてビックリしました(・∀・)
これらの意味を用いて例文を作ると、
- 鑑に姿を映す。←1の意味
- スクリーンに映画が映される。←2の意味
- 時代を映す流行語。←3の意味
このように「映す」は、
「映像をうつしだしたり、物や形を他の物の表面に表す」
時に油買うのが正しい使い方です!