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「後悔先に立たず」「覆水盆に返らず」「後の祭り」「転ばぬ先の杖」の違いは?意味や使い分けを例文で解説

後悔先に立たず 転ばぬ先の杖 覆水盆に返らず 後の祭り 違い

ことわざの意味って難しいですよね。

似たようなことわざはいくつかあります。

でもニュアンスがそれぞれ違っていたりして、実は思っていた意味と違っていた!なんていうことはありませんか?

  • 「後悔先に立たず」
  • 「覆水盆に返らず」
  • 「後の祭り」
  • 「転ばぬ先の杖」

これらも似たようなことわざですが、ニュアンスがそれぞれ違います。

今回は、これらの違いを例文を交えながら、わかりやすく説明していきます。

ちなみに今回の「後悔先に立たず」「覆水盆に返らず」「後の祭り」「転ばぬ先の杖」のように、使い方の紛らわしい言葉は、ほかにもたくさんあります。

こちらの記事で特集していますので、使い分けができるかどうか、ぜひ挑戦してみてくださいね。

知識を深めよう!

「後悔先に立たず」の意味と使い方の例

「後悔先に立たず」の意味は、終わってしまった事は後から後悔しても取り戻すことができないということです。

そのため、後で悔やまないように、事前によく考えて行動すべきである、という戒めです。

故事が語源になっているということではありません。

「後悔先に立たず」の例文

昨日の夜更かしで、今日は寝坊してしまった。後悔先に立たずだ。

「後悔先に立たず」とは、終わってしまってから、後悔しないように熟考すべきという、戒めの言葉です。

「覆水盆に返らず」の意味と使い方の例

「覆水盆に返らず」の意味は、取り返しがつかない、ということです。

語源は中国の太公望という人の逸話から来ています。

  • 太公望の妻は、出世のできなかった太公望に愛想をつかして出て行ってしまいます。
  • ですが、その後太公望が出世したため、復縁を申し出ます。
  • その際、太公望は盆に入った水をこぼし、盆に戻すように言いました。
  • こぼれてしまった水を元通りに戻すことは不可能ですよね。
  • その様子を見て太公望は「こぼれた水を元に戻すことはできないように、あなたとの関係を元に戻すことはできない」と言ったそうです。

「覆水盆に返らず」とは、もともとは離婚した夫婦が元通りにもどることはないという意味でした。

それが転じて「取り返しがつかない」という意味になりました。

「覆水盆に返らず」の例文

ふざけて花瓶を割ってしまったことは、まさに覆水盆に返らずだ。

「覆水盆に返らず」とは、「取り返しがつかない」という意味です。

「後の祭り」の意味と使い方の例

「後の祭り」の意味は、

  • 機会を逃してしまってどうしようもないこと
  • 後で気づいてもどうしようもないこと

です。

語源はいくつかあります

  • お祭りが終わってから参加しては意味がないという説
  • お祭りが終わった後、山車を出しても意味がないという説

などと言われています。

「後の祭り」の例文

課題の提出は昨日だったと気づいたが、後の祭りだ。

「後の祭り」とは機会を逃してしまい、後で後悔してもどうしようもないことです。

「転ばぬ先の杖」の意味と使い方の例

「転ばぬ先の杖」の意味は、万一に備えて、準備はしっかりしておくべきだという意味です。

故事などから来ているわけではなく、あらかじめ先のことを考えて準備をしておくべきという教えから出来た言葉です。

「転ばぬ先の杖」の例文

転ばぬ先の杖として常備薬は役に立っている。

「転ばぬ先の杖」とは万一のことを考えて準備をしておくという意味です。

「後悔先に立たず」「覆水盆に返らず」「後の祭り」「転ばぬ先の杖」の違いは?

違いまとめ

  • 「後悔先に立たず」:
    • 起こってしまった失敗などに対して使われることもありますが、後で悔やむことのないように熟考すべきという意味を持ちます。
    • そのため、あらかじめ備えておくべきである、という意味の「転ばぬ先の杖」が類義語となっています。
  • 「覆水盆に返らず」は意味としては「後悔先に立たず」と似ています。
    • しかし戒めとして使われることはなく、純粋に起こってしまった事実は覆せないという意味でのみ使われます。
  • 「後の祭り」は失敗を悔やむというよりは、機会を逃してしまった際に使われます。
  • 「後悔先に立たず」「覆水盆に返らず」「後の祭り」「転ばぬ先の杖」これらに共通していることは、どれも「起きてしまったことは元に戻すことはできない」という意味が含まれている点です。

さいごに

似たような意味のことわざでも、少しずつニュアンスが違うことがわかっていただけたでしょうか。

実生活でも「転ばぬ先の杖」をしっかり準備し、「後悔先に立たず」と反省することがないように、気をつけてくださいね。

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