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「とうもろこし」「とうきび」「スイートコーン」「もろこし(こうりゃん)」の違いは?見た目、味、栄養、品種が違う?見分け方をわかりやすく解説

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「とうもろこし、とうきびって同じもの?」

 

とうもろこしと言えば、大人から子供まで幅広い人気を持つ野菜です。

お祭りの屋台でよく見かける、焼きとうもろこしやコーンスープなど、調理方法も多岐に渡るため、「私が好きなとうもろこしの食べ方はコレ!」というこだわりがあるのではないでしょうか。

 

ところで、「とうきび」という野菜を聞いたことはありますか?

「なんとなくとうもろこしと似てるイメージがあるけど、実際どうなの?」と思っていませんか?

 

結論から申し上げますと、「とうもろこし」と「とうきび」は同じ野菜です!

今回は「とうもろこし」と「とうきび」についてご紹介しつつ、とうもろこしの品種である「スイートコーン」や、とうもろこしによく似た「もろこし(こうりゃん)」についてもご紹介していきます。

 

 

「とうもろこし」とは?見た目の特徴など

 

まずは「とうもろこし」について。

とうもろこしとは、アメリカ大陸が原産のイネ科トウモロコシ属の植物の一つです。

お米や小麦と並んで世界三大穀物の一つに数えられます。

 

私たち人間の食料で使われるのはもちろん、

  • 牛や豚などの家畜の飼料
  • 料理の時に使うサラダ油の原料(コーン油
  • バイオエタノールとして燃料

これらに使用されることもあり、様々な用途で私たちの生活に深く関わっている、重大な役割を持つ穀物なんですよ。

食用(野菜)としてのとうもろこしは、細長く固い芯を中心に、筒状にぎゅっと並んだ黄色の粒(果実に当たる部分)が、見た目の特徴です。

スーパーなどで売られる時は葉に覆われたままで並べられることもあります。

 

とうもろこしといえば黄色い粒のイメージが強いと思いますが、白色や紫色のものが混ざっているものもあります。

茹でたり焼いたりして、とうもろこしそのものの味を楽しめます。

 

また、

  • 茹でてから裏ごししてとろみのあるスープに仕上げるコーンポタージュ
  • 乾燥させたとうもろこしを粉にしてから成形するコーンフレーク
  • 映画のお供としてお馴染みの「ポップコーン」

などなど、食べ方だけに注目しても非常に多くの用途がありますね。

 

さらに、この後紹介する「スイートコーン」の他、おつまみとしてお酒と一緒に食べられることの多い「ジャイアントコーン」など、多くの品種に分かれています。

 

 

「とうきび」とは?見た目の特徴など

 

とうきびは、北海道や石川県、香川県など、様々な地域で使われる、とうもろこしを指す方言です。

16世紀頃にポルトガルから伝わったとうもろこしは、元から現在の野菜と同じようなものが出回っていたのではなかったんです。

当時は、粒の硬い種が主流であったため、お米と同じように炊いてお粥に混ぜたり、乾燥させて粉にしたものをお餅にしたりしていました。

現代でいう雑穀(米や麦以外の、その他の穀物)扱いだったんですね。

 

「唐(とう・外国を意味する言葉)」から伝わってきて、「黍(きび・穀物の一種)」によく似た穀物だったことから、「とうきび」という呼び名がついたと言われています。

この呼び名はしばらく全国的に使われており、現代でも北海道から石川県、香川県など、様々な地域でその名残が残っています。

 

 

「スイートコーン」とは?見た目の特徴など

 

スイートコーンとは、とうもろこしの品種の一つです。

日本で一般的にとうもろこしとして流通するものは、ほとんどがスイートコーンです。

 

名前の通りスイート=甘味が強いのが特徴で、茹でたり焼いたりして食べるのが一般的です。

 

実はスイートコーンの中でもさらに品種が豊富に分かれていて、甘さ(糖度の高さ)によって、

 

スイート種<スーパースイート種<ウルトラスーパースイート種

 

に分かれています。

野菜のとうもろこしとして流通しているのはスーパースイート種やウルトラスーパースイート種で、スイート種は缶詰用として使用されています。

余談ですが、芯ごと食べられるベビーコーン(ヤングコーン)は、スイートコーンが育ちきる前に収穫したものです。

 

 

「もろこし(こうりゃん)」とは?見た目の特徴など

 

もろこしとはイネ科モロコシ属の植物の一つであり、熱帯アフリカ(エチオピア)が原産地とされる穀物です。

日本には室町時代に中国を経由して伝わったとされており、この経緯から中国での呼び名である「こうりゃん」ももろこしを指す言葉として使われます。

 

実はとうもろこしを指す方言として、長野県や山梨県などで「もろこし」、香川県などで「こーりゃん」と呼ぶことがありますが、植物(食物)としてのトウモロコシとモロコシは別物として分類されています。

熱帯生まれであるため、乾燥に強く、稲や小麦が育たない地域でも成長するため、アフリカにおいては主食として重要な植物に位置付けられます。

 

日本では特に山間部において、ご飯に混ぜる主食用として栽培されています。

第二次世界大戦後の食糧難の頃は、一時的に栽培が拡大したものの、お米の生産量拡大に伴い激減してしまいました。

 

現在では健康ブームにより雑穀の栄養面が見直される中で、モロコシの栽培が復活するところも出てきています。

 

もろこしは、食物繊維やミネラルが豊富です。

また、小麦やとうもろこしに含まれる一部のタンパク質(グルテンやプロラミン)を含まないため、アレルギーのある人でも安心して食べられるという特徴があります。

 

 

「とうもろこし」「とうきび」「スイートコーン」「もろこし(こうりゃん)」の違いは?

 

それぞれについてご紹介したところで、改めて「とうもろこし」「とうきび」「スイートコーン」「もろこし(こうりゃん)」の違いをまとめてみましょう。

 

 

「とうもろこし」「とうきび」「スイートコーン」「もろこし(こうりゃん)」の違い

  • とうもろこし→アメリカ原産のトウモロコシ属の植物であり、世界三大穀物の一つ。
    野菜として茹でたり焼いたりする他、スープやコーンフレークにするなど、食べ方だけでも様々な用途がある。
  • とうきび→北海道などで使われる、とうもろこしを指す方言。
  • スイートコーン→とうもろこしの品種の一つ。
    日本で流通するとうもろこしは、缶詰も含めてほとんどがスイートコーン。
  • もろこし(こうりゃん)→モロコシ属の植物であり、熱帯アフリカ原産の穀物。
    小麦やとうもろこしに含まれる一部のタンパク質を含まないため、アレルギーのある人でも安心して食べられる。

 

 

さいごに

 

いかがでしたか?

とうもろこし=とうきびであること、とうもろこしの品種としてスイートコーンがあること、とうもろこしとは別に「もろこし」という穀物があることがお分かりいただけたのなら幸いです。

ぜひ参考にしてくださいね。

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