「船」と「舟」。
この2つは、どちらも「ふね」と
読むことができる漢字です。
「”ふね”に乗って海外へ行く」、「屋形”ぶね”に乗る」、
「”ふね”をこぐ」など、乗り物の「ふね」に対して
この2つの漢字はよく使われますね。
しかしこの2つは、どちらも同じ読み方な上に、
同じような使い方をするため、
いざ漢字で書く時になると、
どちらを使えばいいのか迷ったことはありませんか?
この2つって違いを知っておかないと、
使い分けが分かりにくいと思います。
でも、今更こんなことを
他の人に聞くのも恥ずかしいですよね・・・
そんなあなたのために、
今回は「船」と「舟」の
違いと使い分けについて解説していきます!
「船」の正しい使い方
「帆船」や「貨物船」など、
「ふね」に関する言葉に多く使われる「船」。
小学校の最初の方に習う漢字ですが、
正しい意味は忘れてしまった、
という人もいるのではないでしょうか。
「船」の正しい使い方を知るために、
まずは漢字辞書にて
「船」の意味を調べてみました!
- 木材・鉄などで造り、人や物をのせて水上を渡航する大型のもの。
- 水・酒などを入れる箱形の器。
- 刺身などを入れて売る底の浅い容器。
なるほど!「船」には
こういった意味があるのですね!(・∀・)
これらの意味を用いて、
例文を作るとこのようになります。
- アメリカに行くために船に乗る。←1の意味
- 湯船につかる。←2の意味
- 刺し身の船盛りを注文する。←3の意味
このように「船」は、一般的によく使われる
移動のための”ふね”に対して使うのが、
正しい使い方となります。
「舟」の正しい使い方
これに対し、「船」の左側にも使われており、
「船」と比べると書くのが楽な「舟」。
こちらの「舟」も、正しい使い方を
知るために漢字辞書にて、意味を調べてみました。
- 木材・鉄などで造り、人や物をのせて水上を渡航し、手でこぐ小型のもの。
あれ!?「舟」は「船」と比べるとあっさりとした意味で、
しかも「船」と同じような
意味を持ってました!(゚д゚)!
「船」と違うところは、意味のところにも書いてある通り、
「手でこぐ小型のもの」というところでしょう。
この意味を用いて例文を作ると、
- 小舟をお風呂に浮かべる。
- 渡り舟に乗る。
- 舟をこぐ。
このように「舟」は、数人しか乗ることができないような
小さい”ふね”を指す時に使うのが、
正しい使い方となります!
まとめ
「船」と「舟」の違いはお分かり頂けましたか?
この2つの違いは「”ふね”の大きさ」と
思ってもらって構わないでしょう。
大きい”ふね”なら「船」を、
小さい”ふね”なら「舟」を
使うようにと覚えましょう!