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言葉の違い

「ガイダンス」「コンサルテーション」「カウンセリング」「インフォメーション」の使い分けは?違いを例文で解説!

「ガイダンス」「 コンサルテーション」 「カウンセリング」「 インフォメーション」

 

「ガイダンス」「コンサルテーション」 「カウンセリング」「インフォメーション」は、
日常でもよく聞いたり使うこともあるので、何となく意味が分かっているような気がしますよね。

どれも、案内や相談といったような意味を持つように思いますが、それぞれ使い方も意味も大きく違います。

 

ここでは、使い方の例文や、どんな人が使うかなどを交えて解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

ガイダンスの意味と使い方の例

 

「ガイダンス」には、

  • 不慣れで事情が分からない者に対する、初歩的な説明や案内や催し。
  • 児童・生徒・学生が、自分の適性を知り、進路を決定できるように指導すること。

という意味があります。

 

例文

  • 音声ガイダンスに従って、ご希望の数字を押してください。
  • 就職活動ガイダンスを明日から行います。
  • これから起業者向けガイダンスに行ってきます。

 

このような場合は、初心者向けであったり、基本的な操作や案内のような内容を指す意味で使います。

どれも、基本的な説明や初心者向けの話になるので、内容的に作り込まれたものにはなっていません。

 

上記とは別に

 

例文

  • 学校生活への適応や人間関係の形成、進路指導などに関して、ガイダンスの機能を充実させるよう、ホームルームなどの指導を工夫する。

といった場合は、教育現場においての基本的な案内や初心者向けの話だけではなく、進路指導や職業指導といった学校教育の中で展開される教育活動を意味します。

 

ここで言う「ガイダンス」は、各分野での優れている人や専門家から個人へ与えられる、アドバイスやヘルプの意味になります。

 

前の例文で述べた「就職活動ガイダンス」や「起業者向けガイダンス」も、初心者向けの説明だけでなく、自分の能力を生かした就職や起業のためのアドバイスやヘルプという意味にもとれます。

 

このように、「ガイダンス」には取り方によって別の意味を持ったり、両方のニュアンスを込めて用いたりすることがあります。

 

 

コンサルテーションの意味と使い方の例

 

「コンサルテーション」を訳すと、相談・協議・専門家の診断や鑑定を受けること、という意味があります。

日本では主に心理学の用語として使われ、臨床心理士の業務のうちの「臨床心理的地域援助」の中の一つを指します。

内容は、援助を必要としている人に対し、直接的に関与している他の領域の専門家が効果的に援助できるよう、心理の専門家が助言や指導を行う活動の事を言います。

 

例えば、学校現場の場合

  • 学校で問題を抱えた生徒(援助を必要としている人)がいます。
  • 担任の先生(他の領域の専門家)はその生徒の問題を解決しようとします。
  • スクールカウンセラー(心理の専門家)がその先生に、問題解決のための助言や援助を与えます。

 

この場合の例文は、

 

例文

  • 問題のある生徒のクラス担任に相談を受けたスクールカウンセラーが、担任の先生にコンサルテーションを行った。

 

と言うことになります。

 

このように、問題を抱えた人に、直接的ではなく間接的に支援を行うことが「コンサルテーション」の特徴になります。

学校だけでなく、臨床心理士の親への子育て支援や、専門看護師や認定看護師がスタッフナースなどから受ける相談なども「コンサルテーション」になります。

 

問題を起こしている人の周りに関与することで、周囲の人たちの問題解決力を高めていく事が「コンサルテーション」の大きな目的になっています。

 

 

カウンセリングの意味と使い方の例

 

「カウンセリング」を訳すと、相談・参考・診察を受けるといった意味があります。

 

日本では一般的に「心理相談」とも言われ、相談者の抱える問題や悩みに対して、専門的知識や技術を用いて行う相談や援助の事を意味します。

 

例文

  • 生存者は自宅での個人カウンセリングを希望しています。
  • 薬物使用に対するカウンセリングや、社会復帰のプログラムを組んでいます。
  • 大学では生徒指導論・学校カウンセリング・特別活動論などを学んでいます。
  • 感情をコントロールするためカウンセリングを受けている。
  • 子育てで悩んでいるのでカウンセリングを受けています。

 

と言ったように、「カウンセリング」は様々な分野に対応しています。

 

「カウンセリング」の特徴は、指示やアドバイスするというよりも、相談者自身の気づきや成長を促し、問題解決への手助けを行うことが基本になります。

 

そのためには、相談を受ける側が

  • 相談者の訴えを、価値観を交えず無条件に受け入れること。
  • 相手の立場に立って物事を見、相手の訴えを自分のことのように感じて理解し、共感を示すこと。
  • 相談者に対しての言葉や態度が、自分が感じていることとと一致していること。

という態度が重要になります。

 

 

インフォメーションの意味と使い方の例

 

「インフォメーション」の意味は、情報・知らせ・案内所などがあります。

 

ビジネスシーンでは

 

例文

  • 彼の言葉から重要なインフォメーションを得ることが出来た。
  • インフォメーションは、分析に必要な材料です。

 

のように、文字や音声によって伝えられる、ある事柄についての知識や情報を指します。

 

また日本でよく使われるのは、

 

例文

  • インフォメーションで受けられるサービスを教えてください。
  • 車いすの貸し出しや拾得物のお問い合わせ対応などは、インフォメーションで承っています。

 

のように、案内のための情報を扱ったりする場所を指す場合が多くなっています。

 

 

「ガイダンス」「コンサルテーション」 「カウンセリング」「インフォメーション」の違いは?使い分けと簡単な覚え方は?

 

「ガイダンス」「 コンサルテーション」 「カウンセリング」「 インフォメーション」は、どれも問題解決のための手段になります。

違いのポイントは、相談対象者・解決までの期間・解決方法と多岐にわたります。

それぞれの特徴から、どの様な悩みを持っている人が利用するのが効果的か知ることで、使い分けが楽になります。

 

「ガイダンス」:

  • 一般的な問題への助言・指導で予防的要素がある。
  • 相談者はアドバイスではなく、問題解決方法を与えられる。
  • グループや個人が対象。

 

「カウンセリング」:

  • 心理的・個人的問題への助言で、治療・治癒的要素がある。
  • 問題を話し合い理解する中で相談者が自身で解決できるように援助する。
  • 1対1の直接的で、時間をかけて気づきを促す。

 

「コンサルテーション」:

  • 問題を抱えている人に、直接的ではなく間接的に援助する。
  • 問題を起こしている人の周りにアプローチし、コミュニティの問題解決力を高める
  • 問題を具体的に焦点化して、短期的・集中的に援助を行う。

 

「インフォメーション」:

  • 知りたい事柄について直接与える情報。
  • 案内所のような場所。

 

以上のような特徴から

覚え方

  • 「ガイダンス」は、進路や経営などで悩みを持ち、直接解決できる答えを求めている人。
  • 「カウンセリング」は、心の悩みがあるときや、一人で解決できない問題を抱えた人。
  • 「コンサルテーション」は、短期的に専門知識を得、周りの環境にアプローチして、周囲全体の問題解決能力を高めたい人。
  • 「インフォメーション」は、すぐに問題解決方法や情報を知りたい人。

 

が対象の時に使用すると覚えれば、楽かもしれませんね。

 

 

さいごに

 

以上、「ガイダンス」「 コンサルテーション」 「カウンセリング」「 インフォメーション」の違いを解説してきました。

どれもカタカナ語として日本語の一部になって来ています。

改めて詳しい意味を知ることで、より身近なものにしてみてはどうでしょうか。

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