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言葉の違い

「ないし」「ないしは」「または」「あるいは」「および」の違いは?意味や使い分けをわかりやすく解説

ないし ないしは または あるいは および

 

「『ないしは』ってよく見かけるし、自分も使いたいけど、意味が合っているのか自信がない……」

 

営業先とのメールのやりとりや、社内での情報共有で「AかBを選択するようにしてもらいたいけど、どう書けばいいんだろう……」と迷ったことはありませんか?

ビジネスシーンにおいて、文面上でやりとりを行う時の言葉遣いはとても難しいですよね。

 

今回はビジネスシーンでよく使われる、二つの事柄を並べる時の接続詞である、「ないし」「ないしは」「または」「あるいは」「および」の意味や違いについてご紹介します。

 

 

「または」の意味と使い方の例文

 

「または」は二つ以上の選択肢のうち、どちらを選んでもよいという許容を示す時の接続詞として用いられます。

似通った選択肢のうち、どちらを選んでも問題ない時は「または」と書くようにしましょう。

 

例文

  • セットメニューはパンまたはライスをお選びください。
  • 電車またはバスを使用し、自家用車でのご来館はお控えいただきますようお願い致します。

 

 

「あるいは」の意味と使い方の例文

 

「あるいは」は複数の事柄から、どちらかより良い方を選ぶ時に使われる接続詞です。

似通った選択肢のうち、どちらかを必ず選ぶ必要がある場合は「あるいは」を使います。

 

どちらでも良いというわけではなく、より適切な選択肢を選ぶという意味合いが強いのでご注意ください。

 

さらに「あるいは」は「もしかしたら、ひょっとすると」と同じように、何かの可能性を示す時や、ある事柄に対して様々なケースがある場合にも使われるので、前後の文脈で判断するようにしましょう。

 

例文

  • このプロジェクトのリーダーは、AあるいはBが良いだろう。
  • 高校卒業に伴い、生徒は進学あるいは就職を選択する必要がある。
  • 明日は雨あるいは雪が降るかもしれない。

 

 

「ないし」の意味と使い方の例文

 

「ないし」は数量などの上下・前後の限界を示して、その中間を省略するときの接続詞として用いられます。

「AからBまで」と同じ意味と考えると分かりやすいかと思います。

 

「または」と同じように、複数の事柄から何かを選ぶ時にも使われることがあるので、前後の文脈で意味を判断する必要があります。

 

漢字だと「乃至」と書きますが、少し読みにくいので平仮名で表記されることが多いです。

元々は法律用語であり、日常生活で使われることはほとんどありませんが、契約書などのかしこまった文書でしばしば使われるので覚えておくと良いでしょう。

 

例文

  • 本契約に伴う違約金については、第3項ないし第6項を参照すること。
    → 第3項から第6項までの間に含まれる第4項、第5項も含まれる。
  • 電話ないしメールで連絡する必要がある。

 

 

「ないしは」の意味と使い方の例文

 

「ないし」の語意を強調するとき、「ないしは」という表記をされることがあります。

ただし、この場合は「〜から〜まで」という意味ではなく、「または」と同じ意味で使われることが多いので注意してくださいね。

 

「この二つの選択肢のうちのどちらかです!」と強調する時に「ないしは」を使うと覚えておきましょう。

 

例文

  • 毎年恒例の慰安旅行ですが、9月ないしは10月に行う予定です。
  • 本書への署名は本人ないしは本人の家族のみが行うこと。

 

 

「および」の意味と使い方の例文

 

「および」は漢字で「及び」と書き、複数のものを並べて表す時に使われる接続詞です。

「AおよびB」=「AとB」と考えると分かりやすいかと思います。

 

「と」で繋げても同じ意味なのでもちろん良いのですが、堅い印象を与えたいビジネスシーンなどでは「および」を使うと良いでしょう。

 

また、「およぶ(及ぶ)」という動詞としても使われ、何かに到達するという意味もあるので、こちらも合わせて覚えておきましょう。

 

例文

  • 新人研修ですが、二日目および三日目の日程に変更があります。
  • 今年度の業績は前年の120%にも及んだ。

 

 

まとめ(違いや見分け方や使われ方)

 

最後に、簡単に意味の違いをまとめてみましょう。

 

  • または→複数の選択肢からどちらかを選ぶ(どちらを選んでも良い)
  • あるいは→複数の選択肢からより適切な選択肢を選ぶ(可能性を示す場合や、様々なケースがある場合にも使われる)
  • ないし→ある項目の限界値を示してその中間を省略する(「AからBまで」と同じ意味)(「または」と同じ意味合いで使われることもある)
  • ないしは→「または」と同じ意味で使われ、よりその選択肢を強調する時に使われる
  • および→複数のものを並べて表す(「AとB」と同じ意味)(「(目標などに)到達する」という意味もある)

 

いかがでしたか?

文章をつなぐ接続詞が変わると、意味までガラリと変わってしまうこともあるので、使い方には注意が必要です。

難しい言い回しもありますので、その場に応じて上手く使い分けられるように意識していきましょう。

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