「毎日、入浴介助してあげられればいいけど、そんな時間はないし・・・」
あなたもそう思ったこともあることでしょう。
そんな時に役立つのが清拭です。
しかし、「清拭って正しくはどうやればいいのだろう」って思いませんか?
分かります。
私も最初は、清拭ってどうやればよいのか分かりませんでした。
何が必要で、どういう手順でやればよいのか分かりませんでした。
でも大丈夫です。
意外と順序や必要な物品はシンプルです。
あなたも私の話を聞いていただければ、清拭の基本をしっかり理解できます。
そして、適切な対応が出来るようになりますよ。
それでは清拭のやり方や注意点など、順を追ってお話ししていきますね。
介護での清拭のやり方!準備するものは?
清拭するときに準備するものは以下の通りです。
- タオル
- 着替え
- 使い捨て手袋かゴム手袋
- 陰部洗浄用ボトル
- 洗面器やバケツ
それぞれの使用用途について簡単に説明しますね。
タオル
身体を拭く時と、乾かすときに使用します。
着替え
清拭した後使用します。
使い捨て手袋かゴム手袋
清拭する際には汚染されている部分も触りますので着用しましょう。
陰部洗浄用ボトル
陰部を洗う際に使用します。
洗面器やバケツ
熱湯を入れておき、タオルをしぼるために使用します。
介護での清拭のやり方!手順は?
まずは清拭前に準備があります。
その手順は以下の通りです。
- 清拭をすることを伝え、許可を得る
- 衣類を脱がせて、バスタオルやタオルケットで身体を覆う
- お湯でタオルをしぼり、適温かどうか自分の肌で確認する
ここまで準備すれば、清拭に取り掛かります。
清拭は一般的に、上半身→下半身→陰部の順でやっていきます。
具体的には以下の順番に行ってくとよいでしょう。
- 頭や顔
- 上肢(腕や手)
- 腹部・胸部
- 背部(背中)
- 下肢(足、足の指や脚)
- 臀部(おしり)と陰部
身体の部位別の清拭のやり方と注意点は?
身体の部位別の清拭のやり方と注意点は以下の通りです。
顔の清拭のやり方と注意点
目頭から目じりに向けて拭きましょう。
その後額や鼻を拭き、鼻や頬を拭きます。
耳の裏と首には汚れが溜まりやすいため、念入りに拭く必要があります。
上肢(腕や手)の清拭のやり方と注意点
手首を軽く持ち、手首から腕に向かって拭きます。
わきの下は汚れが溜まりやすいため、入念に拭きます。
腹部・胸部の清拭のやり方と注意点
胸部は鎖骨部、胸の順に拭きます。
胸や腹部を拭く際には円を描く様に拭きます。
特に腹部を拭く際には、イメージ的には「の」の字を書くようにすると、腸の形に拭くことができます。
そうすることで腸蠕動を促し、便秘予防に効果的です。
また、女性の場合は胸の下に汚れが溜まりやすいため、入念に拭きます。
下肢の清拭のやり方と注意点
足の指、足、脚の順に拭きましょう。
ひざの裏や指の間に汚れが溜まりやすいため、入念に拭きます。
臀部の清拭のやり方と注意点
お尻は褥瘡ができやすい場所です。
血行促進するために優しく、入念に拭きます
さいごに
いかがだったでしょうか。
清拭は清潔を保つためには必要なことです。
入浴出来ない場合は、清拭をするようにしましょう。
身体が不潔のままであれば、不快感が残るだけでなく、感染症を引き起こす恐れもあります。
また清拭にはリフレッシュ効果もあります。
清拭を通じて、心も体も綺麗にしてあげることができるのです。
丁寧な清拭を行うことで、相手の方の生活の質(QOL)の向上にもつながります。
あなたにとっても相手の方にとっても有意義な清拭をするよう心がけてくださいね。