「御社」と「貴社」。
あなたもビジネスの場にいるのであれば、この2つの言葉を1度でも使ったことがあると思います。
どちらも、相手の会社に対して敬う時に使う言葉ですが、あなたはこの2つの違いは分かりますか?
この2つはどちらも同じような意味なので、どのように使い分けをするか、意外と知らないのではないでしょうか。
そこで今回は、「御社」と「貴社」の言葉の違いや、使い分けのポイントについて解説していきます!
これを知っておけば、ビジネスで失敗することはないでしょう!
「御社」と「貴社」の正しい意味
まずは、この2つの正しい使い方を知るために、漢字辞書で意味を調べてみました!
- 御社・・・相手を敬って、その人が属する会社などをいう語。
- 貴社・・・相手を敬って、その所属する会社などをいう語。
なんとこの2つの意味は、ほとんど一緒なのです!
となると、この2つには違いはなく、どちらも同じ場面で使っていいのでしょうか(・_・?
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「御社」と「貴社」の違いとは?
意味が一緒なので、使い分けもないと思ってるそこのあなた、まずはこの2つを声に出して呼んでみてください。
「おんしゃ、おんしゃ、おんしゃ・・・」、「きしゃ、きしゃ、きしゃ・・・」
声に出して読むと、「貴社」の方に少し違和感を感じませんでしたか?
その違和感の正体は、「きしゃ」は同音の言葉が多いからなのです!
「貴社」と同じ読み方の言葉と言うと、「記者」や「汽車」、仕事関係の言葉であれば「帰社」という言葉がありますよね。
そのため、「貴社」を声に出して読むと、どの「きしゃ」の事を言ってるのか、相手からすると分からない場合が出てしまうのです(^^;)
しかし「御社」は、同じ読み方の言葉が無いため、「おんしゃ」と口に出して言うと、意味が通りやすいのです。
なので、この2つの違いは「御社」は「声に出す時」、「貴社」は「書く時に」ということです!
まとめ
最後に「御社」と「貴社」の違いについてまとめていきます。
この2つの違いは、『話し言葉では「御社」、書き言葉では「貴社」』というものです。
この2つの言葉は、どちらも同じ意味なので使い分けが難しいものだと思いがちですが、調べてみると意外とあっさりしたもので驚いたのではないでしょうか。
それでもこの2つは、それぞれ使い分けを間違えてしまうと、少し失礼なものになってしまうので注意です。
書く時も、親しい間柄なら「御社」でもいいのですが、そうじゃなければ「貴社」を使うように心がけましょう。
一般的なひな型では冒頭に『貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます』という定型文が使われることが多いですよね。
この違いに気をつけて、ビジネスでも失敗しないようしましょう!