「この食べ物めっちゃ辛い!」
「仕事が多すぎて辛い・・・」
この2つの文章、
どちらも「辛い」という
言葉が使われています。
しかしこの「辛い」という言葉、
あなたも普段の生活で目にしたら
こんな疑問を感じた事が
ありませんか?
その疑問とは
「からいとつらい、
読み方がどっちか分からない!」
というもの。
上の2つの文章も、
1つ目は「からい」
2つ目は「つらい」と読むのが正解。
「からい」と「つらい」では、
意味も違うので正しく読まないと
おかしな文章になってしまいますよね。
例文はどう読むか
分かりやすい文章にしました。
しかしこれが
「唐辛子を食べると辛い!」
といった文章だとします。
こうなると
正しい読み方がどちらなのか
分からなくなって
しまいますよね(;´д`)
野球選手にも
東北楽天ゴールデンイーグルスに
辛島選手という投手が所属しています。
この人も「からしま」選手と
読むのですが、
「つらしま」と読んでしまう人が
多数いるとか・・・
「この悩みを解決したいよ~」
と思っているあなた!
今回の記事ではこの
「辛い」の読み方に関する悩みを、
徹底的に解決したいと思います!
「辛」という字の意味とは?
まず最初に「辛い」の
「辛」という字について
知っていきましょう。
漢字辞書で「辛」を調べてみると、
こういった事が記載されていました。
- 五味の一つ。からい。からい食物。
- 心がいたみうずく。つらい。くるしい。
- 十干の第八。
今回の記事で重要となる項目は、
1と2の部分ですね。
意味を見ても分かる通り、
この「辛」という字には
元から「からい」と「つらい」の
2つの意味を持っているのです。
元々漢字というものは
中国から渡ってきたもの。
あなたも小学生の時、
象形文字というものを
習ったと思います。
動物や物などの見た目から
漢字が作られた、というやつですね。
この「辛」という字も象形文字です。
針のような痛々しい器具から
この文字が作られたので
「刺されて痛い、つらい」
といった意味を持つ字に
なったのです。
確かによく見てみると
「辛」という字が、
なんだか痛々しそうな
漢字に見えてきますよね(;´д`)
「痛い=つらい」というのは、
今も昔も変わらないという事です。
「辛い」に2つの読み方があるのはなぜ?
昔の人は「辛」という字を
「つらい」という風に
解釈していました。
では一体なぜ
「辛」に「からい」という
意味までつくようになったのか。
次はこれを解説していきます。
まず、人間には味覚
というものがあります。
人間の味覚は大きく分けて
4つに分ける事ができるんです。
その4つがこれ。
- 甘い
- 苦い
- すっぱい
- しょっぱい
そう、人間の味覚には
「辛い」というのが存在しないのです。
では一体、私達が感じている
「辛い!」という味覚は
なんなのでしょうか?
この謎が「辛い」の読み方が
2つある理由に大きくつながるのです!
実は私達が感じる
「辛い」という感覚、
これは味覚ではなく痛みなのです。
カレーや唐辛子、わさびなどの
辛い食べ物を食べると、
舌がめちゃくちゃ痛くなりますよね。
この痛みを人間は
「辛い!」と感じるように
できているのです。
つまり痛い=からいという
事になるのですね。
ここで先ほどの話を
思い出してみましょう。
人間は痛いと感じる事を
つらいと感じる生き物です。
ここまで説明すれば
大体察しがつくのではないでしょうか!
つまり辛いという味覚を、
人間はつらいと感じるように
できているのです。
からい=痛い=つらい
という図式ができあがる
という訳なのです!
これが「辛い」に
つらいとからいの
2つの読み方がある理由なのです。
区別の仕方は?
最後に「辛い」の
読み方の区別について解説します。
文章の中に「辛い」が
使われていた場合、
読み方をどうやって区別するのか。
記事を書いていた私が
1番気になっていた部分だったので、
徹底的に調べてみました。
その結果・・・
残念な事に
明確な区別の仕方は
ありませんでした・・・。
しいて言うなら、
前後の文章を見て判断するしか
ないんですよね~(;´д`)
辛いという言葉が使われていた時は、
文章の内容をしっかりと把握して
読み方を間違えないようにしましょう。
最後に
辛いに読み方が2つあるのには、
歴史的な理由があったから
なんですねぇ~。
1つの言葉に2つの別々の意味がある・・・
日本語が難しいと言われるのは
こういった部分があるからなんでしょうね。
私ももっと日本語を
勉強していきたいですヽ(・∀・)ノ
コメント
おはようございます
読み方は知って居たのですが
いわれまでは知りませんでしたので
大変参考になりました