「絞る」と「搾る」。
この2つはどちらも「しぼる」と
読むことができる漢字です。
レモンをしぼる、体重をしぼるなど、
様々な場面で使われれる言葉です。
どちらも同じ読み方なので、
違いが分かりにくいと
感じたことはありませんか?
今回は分かりそうで分からない
絞ると搾るの違いを
今回は分かりやすく解説します!
絞ると絞るのそれぞれの意味
この2つの違いを知るために、
まずはそれぞれの言葉の意味を
見ていきましょう。
正しい意味が知るために、
それぞれを辞書で調べてみました。
絞る
- 濡れた布などをねじり締めて、水分を出す。
- (「袖をしぼる」「袂たもとをしぼる」などの形で)涙をたくさん流す。
- 声などを無理にだす。
- 知識・能力のありったけを出す。
- 範囲や数量を小さくする。
搾る
- 強く押したり、押し潰したりして、液を出させる。
- 無理に取り立てる。搾取する。
- 厳しく追及する。
- 厳しく鍛える。
それぞれにこれだけの意味が
あることに驚き!
「しぼる」という言葉の
奥深さが分かりますね。
意味を知った上で
次は例文を見てみましょう。
絞ると搾るの例文
絞る
- 雑巾を絞る。
- 悲恋物語にハンカチを絞る。
- 声を振り絞る。
- みんなで知恵を絞る。
搾る
- 牛の乳を搾る。
- レモンを搾る。
- 大名が農民の税を搾り取る。
なんとなくこの2つの違いが
分かってきましたか?
絞ると搾るの違い
最後に意味や例文を見比べながら、
この2つの違いを解説していきます。
まずは絞る。
絞るの意味や例文を見てみると、
無理やり何かを出している、
といった感じがします。
雑巾を絞る、声を振り絞るなんかは
まさにそんな感じですよね。
対して搾る。
搾るは押し付けて液体を出したり、
厳しくしたりといった感じがします。
レモンを搾るや税を搾り取るは
そういった感じですね。
熟語から見るこの2つの違い
更に違いを分かりやすくするために、
次はそれぞれの漢字を
使った熟語を見てみましょう。
- 絞る・・・絞める、絞首
- 搾る・・・搾取、搾乳
こうして見ると搾るは
「液体や個体を手に入れるためにしぼる」
といった意味が取れます。
搾取は金、搾乳は牛乳といった感じですね。
逆に絞るは
「何かを手に入れる訳ではないがしぼる」
という事になります。
雑巾も雑巾から出る水が
欲しいわけではないので、
絞るが正しいのです。
これで絞ると搾るの違いの
謎が溶けたのではないでしょうか。