「かっこいい作文の題名はどうやって付けたらいい?」
苦心の末、満足のいく内容で本文は書けました。
でも作文を見直してみると、題名がありきたりすぎて、いまいちピンとこない・・・
あなたは、そのテキトーな題名のままで、作文を提出しちゃいますか?
ちょっとした工夫を加えるだけで、もっとみんなの目を引く題名が付けられたのにもかかわらず。
もちろんそんな「題名を付けるコツ」なんてものがあるなら、知りたいですよね?
当然です。
どうせならかっこいい作文の題名にしたい!
今回は、そんなあなたの悩みにしっかりとお答えしていきますね。
- 作文の題名に関する基本的なこと
- かっこいい、面白い題名を付ける方法
についてお伝えしています。
最後まで読んでいただければ、当然題名で悩むこともなくなります。
むしろ題名を考えるのが楽しくなってくるはずですよ。
提出した作文が「かっこいいね!」って言われるまでにはもうすぐです。
それではどうぞ。
作文を攻略するなら
題名は原稿用紙のどこへ?何マスあけるの?名前の位置は?
作文の題名に関する基本的なことから始めましょう。
まずは下の図をご覧ください。
簡単ですよね!
作文の題名は、上から2マス~3マスあけて書き始めます。
題名の文字数と全体のバランスを考えながら、あけるマス数を決めましょう。
後ほど「かっこいい題名」のところでも触れますが、あなたの付けた題名がもしかすると長いかもしれません。
1行で収まりきらない場合は、2行にまたがっても構いませんよ。
ただし、2行目の書き始めは1行目より1マス以上下げて書きます。
おそらくその方が見た目のバランスが取れているからなんでしょうね。
そしてあともう一つ。
1行目と2行目の字数のバランスも考えて、1行目を改行する場所を決めましょう。
例えば、切りの良い文節の終わりなんかがいいですね。
さて次は学年と名前の書き方です。
名前は、題名からさらに行を変えて、下が1~2マスあくように書きます。
題名と違って、今度は下から1~2マスなので注意してくださいね。
また、姓(せい)と名の間も1マスあけましょう。
さらに名前の上も1マスあけるようにして、学年を書きます。
あけるマス数が、題名は上から数えるのに対して、学年と名前は下から数えなければならないので、最初はちょっとややこしいかもしれませんね。
でも何度も書いているうちに、すぐに慣れるから安心してください。
さて基本が理解できたところで、次はどうやって題名を考えるか?です。
できるなら、かっこよくて、目を引くような題名を付けたいですもんね。
題名の付け方のコツに関しては、次の章で詳しくお伝えしていますのでお楽しみに。
かっこいい題名の付け方は?面白いアイデアの出し方は?
私が考える「かっこいい題名」の条件とは、次の2つです。
- 内容が端的にまとめられているもの
- 気を引くもの、インパクトがあるもの
思わず本文を読みたくなるようなもの
まず1に関して。
あなたの作文にどんなことが書かれてあるのか、読む人がすぐにわかるような題名をつけましょう。
次に2に関して。
単純に何が書かれてあるかがわかっても、読む人が興味を持ってもらえるかどうかは、まだわかりません。
読む人が思わずひざを乗り出すようにするためには、実はコツがあるんです。
それでは、その方法を以下にご紹介します。
題名をつけるためのアイデアの出し方とは?
かっこいい題名、面白い題名って、頭の中でウンウン考えても、なかなか出てきませんよね?
そんなときはどうすればいいんでしょう?
その方法とは・・・
ズバリ!「実際に売れている本のタイトルを参考にする」です。
例えば次のAとBの題名の本があるとしますね。
ただしAとBの内容は全く一緒で、題名だけが違うとします。
あなたならどちらの本を選びますか?
B:「テストの平均点を10点上げる勉強法」
もしかしたらAの方が気になるのではありませんか?
実はこの題名も売れている本を参考にしてつけたものなんです。
あなたの作文も同じで、どうせなら読みたくなるような題名をつけたいものです。
そのやり方はカンタン!
次のようなステップでやってみてください。
- アマゾンや楽天など、本がたくさん売られているサイトを検索する
- サイトの中の「ランキング」というところを見る
- 自分の作文の内容と、ランキングに並んでいる題名とを照らし合わせながら、参考になるものを探す
たったコレだけ。
スマホでは以下のように進んでください。
1:「アマゾン ランキング」で検索する
2:カテゴリーをタップする
3:「本」のカテゴリーを選ぶ
4:色々なジャンルで題名を探す
実は本が売れているのには訳があります。
それは、あなたが思わずクリックしたくなるような題名が付けられているからなんです。
あなたが選んだ題名が・・・
- どんな言葉を使っているか?
- どんな言い回しをしているか?
- 文字数はどれくらいなのか?
などを注意深く見てみましょう。
その発見した言葉や言い回しを、まるまるパクるのではなくて、形だけ参考にすればいいんです。
「かっこいいな」「面白いな」とあなたが思うような表現を、真似すればいいんですね。
さてここまでで、アイデアの出し方はわかりました。
では実際に題名をつけるにあたって、「ランキングから、どんな表現を参考にすればいいの?」と思ったのではありませんか?
その疑問には次の章でお答えしますね。
題名をつけるにあたって私がよく考える5つのこと
私が題名をつけるとき、本のタイトルを参考にしていると言いましたね。
ところで「人が思わず選んでしまうような題名」とはどんなものなんでしょう?
そのポイントとは次の5つなんです。
- 結論をズバリ!
- セオリーの逆
- 具体的でわかりやすい
- イメージ想起
- ギャップ
では、これらのポイントを一つ一つ詳しく見ていきましょう。
結論をズバリ!
書かれてある内容がどんなものかが端的にわかります。
これはかっこいい題名の条件のところでも言いましたよね?
あなたの作文の結論の部分、結局何が言いたいのかを考えて、題名をつけてみましょう。
あるテーマの作文に対して、結論(自分の考え)が意表をつくものなら、このパターンはインパクト大ですね。
実際にある本のタイトル
- その悩み、哲学者がすでに答えを出しています
セオリーの逆
誰もが当たり前だと思っている常識的な考えをくつがえすことで、インパクトを出すパターンです。
この題名に出会った時は、「うわっ!そうきたかー」と思わず目を引かれてしまいます。
と同時に、中身も読んでみたくなる衝動に駆られますね。
ありきたりなものこそ、あえて逆の視点で見てみることで、このパターンに当てはまるようなアイデアが浮かんできますよ。
もしあなたの付けた題名にインパクトがなければ、一度逆の視点でも考えてみましょう。
実際にある本のタイトル
- 引き寄せない法則
- 失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!
具体的でわかりやすい
本文を読んだあとに、読んだ人が次の行動につなげやすい題名のパターンです。
実は次の行動につながりやすくなるのには理由があるんですよ。
その秘密は数字。
数字が入ることによって、その題名を見た人が、どれくらいの量なのかを判断しやすいからなんです。
意見作文や主張作文など、誰かに考えを伝えるだけでなく、実際に行動してほしいと願う時もあるかもしれません。
そんな時には、題名に数字を入れて、具体的に出来ないかどうかを検討してみてくださいね。
実際にある本のタイトル
- 1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
- サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい
イメージ想起
本文にどんなことが書いてあるのかが、題名を見るとすぐにイメージできるようなパターンです。
このパターンは、つぎのような型にはめてみると、うまくいく場合があります。
「もし~だったら」「なぜ~なのか」型
人は疑問を投げかけられると、答えを探そうとする心理状態になるそうです。
それを応用したのがこの型なんですね。
実際にある本のタイトル
- 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
- もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
- さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
ちなみに「誰が~した」の「誰が」の部分が具体的で、意表をつくものなら、さらに面白くなりますよ。
ポジティブ型
題名が未来の明るいイメージを想起させるパターンです。
この型の題名を見た人が、勇気づけられたり、幸せな気持ちになるように考えてみましょう。
- 成功
- 挑戦
- 希望
- 最初の一歩
- 勇気
などのような、ポジティブな言葉を組み合わせると、なおいいですね。
実際にある本のタイトル
- さあ、子どもたちの「未来」を話しませんか
- さあ、最高の旅に出かけよう
ネガティブ型
ポジティブ型とは反対に、ネガティブなイメージを想起させるパターンです。
読む人の不安な気持ちに共感するように、題名を考えてみましょう。
人は不安や恐怖心といった感情を動かされると、思わず続き(本文)を読みたくなる心理が働くからなんです。
今度は・・・
- ひとりぼっち
- 失敗
- 絶望
- 否定
- 後悔
などのようなネガティブな言葉を組み合わせます。
実際にある本のタイトル
- 嫌われる勇気
- 未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること
ギャップ
最後はギャップです。
このパターンは、ハマるとかなり面白い題名になりますよ。
あなたの身の回りにも、組み合わせると面白いなと思うものってありませんか?
例えば・・・
- 夏なのにおでん
- アイドルなのにヘビーメタル
- 不良なのに親孝行
などなど。
先に挙げた、「女子マネージャーなのにドラッカー」の組み合わせも、ギャップがあって面白いですよね?
あなたが「コレは!」と思うようなギャップを出したいなら、次のように考えるのがコツです。
ギャップを超簡単に生み出す方法!
- 題名に入れたい言葉を思い浮かべる 例:冬
- その言葉のイメージをふくらませる 例:寒い
- そのイメージと反対のイメージを考える 例:暑い
- 反対のイメージを持つ言葉を考える 例:暑い⇒アイスクリーム・かき氷
- 言葉を組み合わせる 例:冬なのにアイスクリーム、かき氷
簡単ですよね!いろんな言葉で練習してみましょう。
以上で、かっこいい題名をつけるための5つのポイントをお伝えしました。
5つのうち、どれか1つを選んでもいいし、応用として、複数個を組み合わせるのもアリ!
例えば、ギャップ+「もし~だったら」「なぜ~なのか」型なんて組み合わせですね。
まず先に、たくさんのパターンで題名を作ります。
それらを紙に書き出してみて、後からいいものを選んでいくと、うまくいきますよ。
さいごに
さて作文の題名に関しては、これでかなり自信がついたのではないでしょうか?
今までのことを簡単にまとめると・・・
- 作文の題名は原稿用紙の使い方のルールにそって正しく書く
- 読む人が興味をもつような題名をつける
- かっこいい、面白いと思う本の題名を参考にする
- 5つのポイントにそって、いろんなパターン題名を作り、いいものを選ぶ
でしたね。
ところで、題名をつけるタイミングはいつがいいんでしょうか?
- 最初に考える
- 最後に考える
- 最初に仮の題名をつけて、最後に修正する
あなたはどのタイミング?
人によって好みは別れるところですが、私なら3番目をおすすめします。
かっこいい題名をつけたいならなおさらです。
コチラの記事⇒ 作文の構成の仕方は?メモは必要?中学生が知りたい2つのコツ
でも言ったように、本文の構成・内容がバッチリ頭に入っているから、題名を付けるのもうまくいきやすいんですね。
さあ、これであなたもタイトルマスターです!
まずは1つ題名を考えてみましょう。
そして満足のいく、かっこいい題名がつけられたら、ぜひ教えてくださいね。