いちごは野菜?果物?どっち?
アボカド、スイカ、メロンは?
自分では絶対に野菜だ!と思っていたものが、フルーツだったり、
フルーツだと思っていたものが、実は野菜だったり・・・
ってことありませんか?
その気持ち、めちゃくちゃわかりますよー(^^)
私は子供の頃から単純に、
- 料理に使われているのが野菜
- そのまま食べたり、デザートとして食べるのが果物
だと思っていました。
でも、実際のところどうなんでしょうか?
そこで、野菜か果物かの見分け方がよくわからない!
というあなたに、今回は、
- 野菜と果物の定義は?
- いちご・スイカ・アボカドはどっち?
の順で、わかりやすく野菜と果物の違いをお伝えしまーす(^^)v
これを読むと、野菜と果物の違いがスッキリします。
さらに、定義を踏まえた上で、自分なりの物差しが出来上がりますので、
他の野菜や果物にも応用できるようになりますよ!
それでは参りましょう!
野菜と果物の定義は?
まずは、野菜か果物かを分類するルールを知っておきましょう。
以下の2つの視点
- 野菜、果物の言葉の語源では・・・
- 農林水産省のルールでは・・・
で考えると、とてもわかりやすいですよ!
では、順に見て行きましょう。
野菜、果物の言葉の語源では・・・
そもそも、なぜ「野菜」「果物」と呼ばれているのでしょうか?
それぞれの言葉の意味はこうなんです!
果物の語源
果物と書いて、「くだもの」と読みます。
もし、果物の「果」という1文字だけなら、
あなたは「くだ」と読みますか?
読みませんよね!
たいていは「か」と読むと思います。
実際に、パソコンなどで、「くだ」と入力して変換してみても、
「果」という漢字は出てきません。
ということは、「果」という漢字は、「果物」の時にだけ、
「くだ」と読むんです。
「くだ」と読むのには、なにか意味がありそうですね!
日本の古い言葉遣いでは、
- 「くだ」の「く」は「木」の意味
- 「くだ」の「だ」は助詞の「の」の意味
なんですよ(゚д゚)!
よって、現代的に「くだもの」を訳してみると・・・
くだもの=木のもの
となります。
このなごりは、例えば、「獣(けだもの)」にも当てはまります。
けだもの=毛のもの⇒毛で覆われている動物
ということですね!
さらに、「果」という漢字をよく見てみてください。
木の上に実がなっているように見えませんか?
これは、「果」という漢字が、象形文字だからなんですよ。
以上のように、語源的に考えれば、
果物=木になっているもの
と考えることができます。
野菜の語源
野菜の語源は特にありません。
おそらく読んで字のごとく、「野」に生える「菜」なんでしょうね。
「菜」は葉っぱという意味と、おかずという意味があります。
また、野菜を辞書で調べてみると、
”食用の草本植物(そうほんしょくぶつ)の総称”とあります。
草本植物とは、簡単に言うと「木」ではないものということですね!
したがって、言葉の意味を考えれば、
野菜=木になっていないもの
と考えることができます。
ここまでで、野菜と果物は
木になっているか、なっていないかが、
境界線のように思われます。
では実際に、私たちの生活のルールを決めている
国はどう考えているのでしょうか?
農林水産省のルールでは・・・
農林水産省のホームページを見てみると、
「野菜と果物のはっきりした定義は無い」
と書かれています。
「んっ?なんで?木になっているかどうかじゃないの?」
と思ったので、調べていると、
「生産・流通・消費それぞれの視点によって分類が変わるから」
とのことでした。
野菜や果物を
- 作る人
- 運んだり売ったりする人
- 買ったり食べたりする人
によって、分類の線引きが変わるということなんですね!
メロンを例に取ると、
- 生産者⇒野菜
- 販売者⇒果物
- 私たち消費者⇒デザートでよく食べるので果物
のように分類されるということです。
今は野菜と果物の定義を知りたいので、
あえて生産者の視点から野菜を考えますね。
野菜とは(生産者の視点)
- 田畑に栽培されること
- 副食物(※1)であること
- 加工を前提としないこと
- 草本性(※2)であること
(※1)副食物とは主食とあわせて食べる物。おかず。さい。
(※2)草本性(そうほんせい)とは木にならない植物を指す
この4つの条件が、すべて満たされているものを野菜と言うんですね!
1の場合、山に自生している山菜などは野菜ではないということです。
3の場合、こんにゃくは加工食品なので野菜ではないということです。
この条件に当てはめると、メロンは野菜なんだ!とわかりますよね。
農林水産省は、このメロンのような果物のように食べられる野菜のことを
果実的野菜といって、1つのカテゴリーを作って分類しているんですよ。
これを踏まえて、実際に私たちが野菜か果物かややこしい!と思いがちな
食品を例に見て行きましょう。
いちご・スイカ・アボカドはどっち?
生産者の視点がルール上、野菜と果物を区別するものだということがわかりました。
この流れで沿って、いちご・スイカ・アボカドがどっちなのかを見て行きましょう!
先ほどの4つの条件を思い出してくださいね。
1田畑 | 2副食物 | 3加工しない | 4草本性 | 野菜or果物 | |
いちご | ○ | ○ | ○ | ○ | 野菜 |
スイカ | ○ | ○ | ○ | ○ | 野菜 |
アボカド | △ | ○ | ○ | × | 果物 |
表を見る限り、いちごとスイカは野菜で、アボカドは果物となります。
一応、これがルールですが、流通や消費からの視点で見ると
これが全く逆になるのが面白いところ。
例えば、いちごやスイカは果物屋さんに売ってますし、
デザートとして食べられます。
めったに料理には使われませんよね!
対して、アボカドは果物のように扱われず、
料理の食材に使用されるのがほとんどです。
八百屋さんに売ってますしね。
これが、話をややこしくしている原因だったのです!
だから、果実的野菜として分類するのがベターなんですね~♪
ちなみに、アボカドなのかアボガドなのか?
迷うことってありませんか?
そんなあなたは、こっちの記事も面白いですよ(^o^)
まとめ
今までのことをまとめると、
- 木になるものが果物
- 木にならないものが野菜
というルールがあるのはあるのですが、
見方によっては絶対ではないということ。
あなたのイメージを尊重しても間違いではないんですよ。
だって、いちごはどう考えても果物でしょ!
これらの他にも、
パイナップルは果物で、
栗も果物なんですって(゚д゚)!
禅問答のようになってしまいましたが、
これでスッキリしていだだけたかと思います。