「ケイトウとセロシアって似てるけど同じもの?」
夏の花といえばひまわりを思い浮かべるかもしれませんが、ひまわりと同じように夏に盛りを迎える花をご存知ですか?
それが「ケイトウ」や「セロシア」といった花です。
今回は、見た目がよく似た「ケイトウ」と「セロシア」の違いや、それぞれの特徴についてご紹介します。
「ケイトウ」とは?見た目の特徴、花言葉、種類、名前の由来は?
ケイトウとは、夏から秋にかけて咲く花です。
赤や黄色、桃色などの色を持つ花が、平たく帯状や扇状に広がるように咲きます。
その形状が鶏の鶏冠(とさか)に似ていることから、漢字では「鶏頭」と書くこの名前が付けられました。
上記の通り、独特な花の形をしていることから、
- 「おしゃれ」
- 「個性」
- 「気取り屋」
- 「風変わり」
などの花言葉があります。
また、ドライフラワーにしても鮮やかな色合いを保つことから「色褪せない恋」という花言葉が付けられたりしています。
暑さに対しては非常に強く、真夏の炎天下でも咲き続けることができます。
反面、寒さにはとても弱く、冷え込んでくると枯れてしまいます。
また、
- 背丈が10〜20cm程度のもの
- 2m近くまで大きくなるもの
- 花がまさに鶏の鶏冠のような形をもの
- 筆の穂先のような形をしたもの
- 花が集まってブーケのように見えるもの
など、同じケイトウといっても、さまざまな種類があります。
「セロシア」とは?見た目の特徴、花言葉、種類、名前の由来は?
セロシアはケイトウ属の植物を指す学名(Celosia)です。
家庭栽培や販売・観賞などを目的として品種改良を加えられた
- ノゲイトウ
- ヤリゲイトウ
などを総称する時に「セロシア」と呼ぶこともあります。
学名のCelosiaは、元を辿るとギリシャ語の「Keleos(燃やした)」に由来しています。
赤やピンクに染まる、花の色が燃える炎のようだから、この名が付いたとされています。
一般的に販売用などでセロシアと呼ばれる花たちは、先ほどご紹介したケイトウと比べると、花や背丈が小さめです。
ろうそくの火や土筆(つくし)の穂先を連想させるようなかわいらしい見た目をしたものが多いのが特徴です。
また、品種改良を加えられただけあって、非常に育てやすく、ガーデニング初心者の方でも手を出しやすいものとなっています。
ケイトウと同じく
- 「おしゃれ」
- 「個性」
- 「色褪せない恋」
などの花言葉を持つ花でもあります。
「ノゲイトウ」とは?見た目の特徴、花言葉、種類、名前の由来は?
ノゲイトウは、ケイトウ属の花の一種で、漢字では「野鶏頭」と書きます。
先ほどご紹介した「セロシア」として品種改良を加えられたものや、日本の暖かい地域では、野生化したノゲイトウが休耕地や荒地などを覆っていることもあります。
野を覆っている様子と、ケイトウ属の特徴である見た目から、「野」にある「鶏」の「頭」→ノゲイトウと呼ばれるようになりました。
ノゲイトウは淡いピンクから濃い赤紫色で、ろうそくの火のような先の尖った形の花が特徴です。
また花言葉は、ケイトウ属の花に多く付けられている
- 「おしゃれ」
- 「個性」
- 「色褪せない恋」
があります。
この他にも、ノゲイトウにはろうそくの火のような見た目から「希望の灯」という花言葉もあります。
「ケイトウ」と「セロシア」「ノゲイトウ」の違いと見分け方は?
それぞれの花たちについてご紹介したところで、最後にそれぞれの違いについて比べてみましょう。
「ケイトウ」「セロシア」「ノゲイトウ」の違いと見分け方
- ケイトウ→夏から秋にかけて咲く花で、暖色系の色を持つ花が平たく帯状や扇状に広がるように咲く。
鶏冠のような形をしたものや、筆の穂先のような形をしたもの、花が集まってブーケのように見えるものなど、多くの種類がある。 - セロシア→家庭栽培や販売・観賞などを目的として、品種改良を加えられたケイトウ種を総称して呼ぶ時の名前。
ケイトウと呼ばれるものと比べると花も背丈も小さめ。 - ノゲイトウ→淡いピンクから濃い赤紫色をしており、ろうそくの火のような先の尖った形の花が咲く。
暖かい地域では野生のノゲイトウが休耕地や荒地などを覆っていることもある。
ケイトウ属の植物の学名でもあるセロシアですが、基本的には家庭栽培や販売・観賞などを目的として、品種改良を加えられたものの呼び名として捉えて良いでしょう。
大きさも形も様々ある植物ですが、「天に向かって伸びるように花が咲く」という点は共通しています。
大きさに注目して並べると、ケイトウ>ノゲイトウ≧セロシアであると言えるでしょう。
「ケイトウ、セロシア、ノゲイトウの違いと見分け方」のさいごに
夏に盛りを迎えるケイトウやセロシアは、暑い季節を元気に彩ってくれます。
見た目も華やかなので、誰かへのプレゼントとして贈るのもいいかもしれませんね。
あなたもお花屋さんに行くことがあれば、ぜひ探してみてくださいね。