「高齢者が会話することで、どんな効果やメリットがあるの?」
人と関わることは良いことなんだと言ってあげたいけど、根拠がいまいち説明しづらくて困ってしまいます。
分かります、私も介護を始めたころには、確かにそう思っていました。
高齢者にとって、会話や人との関わりは、興味がないことなのかなと思っていたこともありました。
でも明確なメリットがあるのです!
あなたもこれからお話しすることを聞いていただければ、高齢者にとっての会話や人との関わりについて理解できます。
理解できていると、高齢者に心の豊かさを提供できたり、あなたもやりがいを感じることもできますよ。
それでは、高齢者にとっての会話や人との関わりについてお話ししていきますね。
高齢者にとって会話や人との関わりにはどんな効果がある?
高齢者にとっての会話や人との関わりには以下のような効果があります。
- 認知症予防
- 孤独感の緩和
それぞれについて詳しくお話ししますね。
【高齢者】会話の効果1:認知症の予防になる
他者との会話や関わりは認知症予防になります。
なぜなら、高齢者は会話によって、いろいろ刺激を与えられるからです。
笑ったり、泣いたり、時には怒ったり。
感情が動くことがなにより刺激になります。
会話をすることは、高齢者にとって面倒と感じられることもあるかもしれません。
でも会話することによって、話す内容を考えることにつながります。
また、他者と関わるときは相手のことを考えます。
他者との会話や関わりは、必然的に脳を使うことになります。
脳を使うことにより、認知症の予防につながるのです。
【高齢者】会話の効果2:孤独感の緩和
他者との会話や関わりは、孤独感の緩和にもつながります。
高齢になってくると体が弱り、外出しにくくなります。
そうなってくると、他者と関わったり、会話することが減ります。
他者と会うことがないと、孤独感を感じます。
しかし、施設や地域のコミュニティで、人との関わりがあったり、会話することで、孤独感は和らいでくるのです。
このようなことは、高齢者に目に見えて感じることはないでしょう。
しかし、明確なメリットがあるのです。
高齢者にとって会話や人と関わることのメリットを3つ!
高齢者自身が感じるメリットは、以下の点が挙げられます。
- 生きがいを感じる
- ストレス解消になる
- 居場所ができる
それぞれについて説明しますね。
【高齢者】会話のメリット1:生きがいを感じられる
高齢者にとって、会話や人と関わることは生きがいにつながるのです。
なぜなら、他者に自分の知識や経験を伝えることで、自身の行いが役に立つことが多々あるからです。
高齢者にとってはただの趣味でも、他者にとっては貴重な情報になります。
また、自身がやってきた仕事内容や経験も相手の行動指針になりえるのです。
その内容を他者に伝えることで、他者のためになると感じ、生きがいにつながるのです。
【高齢者】会話のメリット2:ストレス解消になる
他者との関わりや会話は、ストレスの解消にもつながります。
一人で過ごすことは、あなたが思うよりもストレスを感じやすいのです。
誰に対しても自分の思いも話せない、誰とも関わらないと孤独を感じやすいのです。
しかし他者と関わると、自分の存在を知らしめることもできます。
また、思いを伝えることもできます。
自分の心の中で思いつめることは、あなたにとってもあまり良い感じはしないでしょう。
高齢者にとっても同様です。
他者との関わりや会話は、高齢者にとって、ストレス解消という大きなメリットにつながるのです。
【高齢者】会話のメリット3:居場所ができる
他者と関わることや話すことによって、居場所ができることもメリットです。
高齢になってくると、自宅や施設等なら自分の部屋から出にくくなります。
しかし他者と関わることで、その場にいやすくなります。
また、関わることでその場の一員と感じやすくなります。
地域の集まりや趣味の集まりが典型的な例です。
同じ境遇だったり、趣味が同じ人同士で集まることで、自分もその一員と感じやすいことでしょう。
他者と関わり、会話することで、居場所ができるのです。
「高齢者にとっての会話の効果やメリット」のさいごに
高齢者にとって、他者との関わりや会話は重要です。
あなたも積極的に高齢者に関わり、話に行ってくださいね。
あなたにとっては新鮮な話を聞くこともできますし、貴重な体験も得られます。
関わり、会話することのメリットは高齢者側だけのものではないのです。