「渇く」と「乾く」。
この2つの漢字は、どちらも
「かわく」と読むことができる漢字です。
これら「喉が”かわく”」、「洗濯物が”かわく”」、
「口が”かわく”」などなど、
色んな場面で使われる漢字ですね。
しかしこの2つの漢字、
読み方が同じなので、どうしても
使い分けに困る時があります。
最初の例文も、どの文にどちらの
「かわく」を使えばいいのか、
使い分けを知らないと迷ってしまいますよね。
今回はその、「渇く」と「乾く」の
使い分けと違いについて解説していきます!
「渇く」の正しい使い方
「渇く」の「渇」は、「枯渇」という熟語にも
使われているように、水がなくなっていく事を表しています。
この「渇」を漢字辞書で調べると
こういった意味がありました。
- のどがかわく。
- 激しく欲しがる。
- 水がかれる。
結構直球な意味を持ってますね!
これらを用いて例文を作るとこんな感じです。
- 走ったので喉が渇いた。←1の意味
- 母親の愛に渇く←2の意味
- 渇きを潤す。←3の意味
このように「渇く」は、水分を欲している状態を指し、
まさに「喉から手が出る」ほど欲しいというくらい、
渇ききった時に使います。
「乾く」の正しい使い方
これに対して「乾く」は、
「乾燥」や「乾期」のように、
同じく「水がなくなっていく」という使われ方をします。
「乾」を漢字辞書で調べると
こういった意味がありました。
- かわく。かわかす。
- 空にする。
「乾」は結構あっさりとした意味ですが、
これを用いて例文を作るとこんな感じです。
- 洗濯物が乾く←1の意味
- 空気が乾く←1の意味
- 乾杯する←2の意味
このように「乾く」は、
水分が無い状態を指す時に使います。
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「渇く」と「乾く」の違い
「渇く」と「乾く」のそれぞれの意味について解説しましたが、
それぞれの使い方を知っても
違いは結構分かりにくいですね(-_-;)
この2つの違いを分かりやすく説明すると、
「水分を欲しているか、水分がなくなっていくか」の違いです。
水分を欲している場合は「渇く」を、
水分がなくなっていくのなら「乾く」を使うということです。
例えば、「洗濯物が”かわく”」という文章であれば、
水分がなくなって「かわいた」ので「乾く」を。
「喉が”かわく”」という文章であれば、
水が欲しい状態なので「渇く」を使うということです!
これなら使い分けが分かりやすいですね!
この違いに気をつけて
「渇く」を「乾く」を間違えないように使っていきましょう!