「はかる」と読める漢字が多すぎて迷っちゃう!どの「はかる」をあてたらいいの?
いやぁよくわかりますよ。
確かに「はかる」はたくさんありすぎて、覚えるのもタイヘン。
でも、私もある人に聞いたんです。
「はかる」の漢字の簡単な覚え方を!
この方法で覚えたら、その後は「はかる」について迷うことがなくなりました。
というわけで今回は「はかる」に対してどの漢字をあてたらいいのか?
簡単な覚え方をお伝えします。
最後まで読んでいただければ、スマホでいちいち調べなくてもパッと漢字が浮かんでくるようになりますよ。
それではどうぞ。
「図る」の意味と使い方
地図という単語で明らかなように、「図る」は何かの目的のために意志をもって向かうという意味の、割合に一般的な用法です。
しかしこれ一辺倒でいい万能言葉かというと、そうではありません。
そこが日本語の奥深さです。
「測る」の意味と使い方
これは規矩(定規、ものさし、測定器など)を使って、寸法を知りたい場合に用います。
「量る」の意味と使い方
これは重量のあるものの量を数値化する際に用います。
「諮る」の意味と使い方
「諮問(しもん)会議」という語彙はニュースなどでよく聞きますね。
これは、表題あるいはテーマに沿って他のメンバーの意見を広く聞き、その可否是非を問う場合に用います。
「謀る」の意味と使い方
「謀略」「智謀」などというように、人を嘘や流言などで意図的に欺き、結果的に自分の利益を得る場合に使います。
訓読みで「謀った」と書くとき、それは「はかった」ではなく「たばかった」読みます。
時代劇のセリフで、「おぬし、謀ったな~!」と怒りの形相で睨むシーンがありますね。
「たばかる」は個人的に好きな言葉です。
でもあくまで語呂が好みなだけで「謀る」のは無理ですが。
「はかる」の漢字の使い分けと簡単な覚え方は?
以上、「はかる」の使い分けについて述べました。お分かりいただけたでしょうか。
「覚えてしまえば簡単!」なのは勿論なのですが、言葉は単語だけで一人歩きするものではなく、必ずその前後に付帯する情報がありますね。
その前振りともいえる情報に沿って、この場合は「図る」か「測る」か「量る」か「諮る」か「謀る」か丁寧に取り組めば、算数の方程式のように頭ごなしに覚えることなく、すらすらと使い分けが可能になります。
つまり、文章を丁寧に読む(あるいは書く)真面目さがとても大切なのではないでしょうか。
まとめ
裏切りのシチュエーションで「おぬし、謀ったな~!」とせっかく怖い顔で睨んでも、「おぬし、測ったな~!」では笑い話になってしまいます。
それくらい、ひとつひとつに意味のある漢字を状況に応じて臨機応変に、かつ正確に使い分けることには大きな価値があるといえます。