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言葉の違い

「師」「士」「家」「手」の違いをわかりやすく解説!英語では意味が違う?国家資格や職業の呼び方はどう使い分けする?

職業の呼称「師」「士」「家」「手」違い

専門的な職業についている人の呼称には、

  • 「教師」
  • 「保育士」
  • 「建築家」
  • 「選手」

などの様に、様々なものがあります。

この呼び方の後ろには、「師」「士」「家」「手」という漢字が使われています。

これらの漢字には、どのような違いがあるのでしょうか?

違いがわかると、使い分けもできるようになりますよね。

そこで今回は、「師」「士」「家」「手」の違いや使い分けについて、わかりやすく解説していきます。

ちなみに今回のように、使い方の紛らわしい言葉は、ほかにもたくさんあります。

こちらの記事で特集していますので、使い分けができるかどうか、ぜひ挑戦してみてくださいね。

知識を深めよう!

「師」の意味は?英語では何ていう?使い方を例文で解説

元々「師」は、古代中国で、2500人の軍人のことを指す言葉です。

  • 軍隊
  • 「人々を集めた大集団(多くの人)」

という意味がありました。

そこから転じて、人の集団を導くもの → 「教え導く人という意味に派生し、

  • 「教師」
  • 「講師」
  • 「師匠」
  • 「師範」
  • 「伝道師」

などの様に使われるようになりました。

また、教え導くもの → 学問や芸妓を教える人 → 「専門の技術を持つ人を指すようにもなり、

  • 「医師」
  • 「看護師」
  • 「調理師」
  • 「美容師」
  • 「薬剤師」

などの「資格の名称」としても使われています。

英語では、

  • 「teacher(先生)」
  • 「master(師匠)」
  • 「specialist(専門家)」
  • 「professional(専門的な)」

といったニュアンスの言葉になります。

「士」の意味は?英語では何ていう?使い方を例文で解説

「士」という字は、鉞(まさかり)の刃を下に向けて置いて形を文字にしたものになります。

鉞は、

  • 古代戦士の階級を表す道具
  • 王族に使える証

として使われていたことから、「士」という漢字は、

  • 「武士」
  • 「国士」
  • 「志士」
  • 「紳士」

などの様に、

  • 学識、道徳のある成年男子
  • 才能をもって官に仕えるもの

という意味で使われるようになりました。

そこから、

  • 学問や教養のある人
  • 特定の技能、技術を持つ人

のことを表すようになり、

  • 「弁護士」
  • 「栄養士」
  • 「気象予報士」
  • 「介護福祉士」

などの様に、「資格の名称」として使われるようになりました。

英語では、一般的には

  • 「a man(男性)」
  • 「a gentleman(紳士)」

のようになります。

資格の名称などを表す時は、統一された単語は無く

  • 「弁護士(lawyer)」
  • 「栄養士(dieticion)」
  • 「気象予報士(weather forecaster)」
  • 「介護福祉士(care worker)」

などの様に、それぞれの資格によって、呼び名が違います。

「家」の意味は?英語では何ていう?使い方を例文で解説

  • 「画家」
  • 「作家」
  • 「写真家」
  • 「芸術家」

などで使う「家(か)」は、その道を専門とする人、一事に秀でた人という意味を表します。

また、

  • 「愛妻家」
  • 「努力家」
  • 「資産家」
  • 「情熱家」

といった場合は、そうした性向の強い人、そういう状態にある人という意味を表します。

「家」は一般的には、すまい、人の住む建物という意味ですよね。

しかし他にも、

  • 血縁の集まり
  • 学問や流派の集まり

といった意味もあります。

そこから転じて、

  • その道で大成した人
  • 類似した考えや傾向のある人の集まり

という意味を指すようになったといわれています。

「家」だけでは、英語で

  • 「family(一家)」
  • 「house(家屋)」

と表現されます。

また、「画家」「写真家」「努力家」「資産家」のように使う場合、「士」と同じように、統一された単語は無く、

  • 「画家(artist)」
  • 「写真家(photographer)」
  • 「努力家(hard worker)」
  • 「資産家(rich man)」

などの様に、それぞれで呼び名が違います。

「手(しゅ)」の意味は?英語では何ていう?使い方を例文で解説

「手」は、「しゅ」と読むようにすると、

  • 「運転手」
  • 「歌手」
  • 「助手」
  • 「選手」

などのように、これまた職業の呼称で使われます。

また、「て」と読むようにすると、

  • 「聞き手」
  • 「話し手」
  • 「買い手」

などのようにも使え、どちらも仕事や役割を持つ人を表します。

「手」は、一般的には、肩先から指までの総称、手首から先の部分といったように、人や生き物の体の一部のことを言いますよね。

ただ、「手に職をつける」という表現もあるように、仕事や技能をつける場所として「手」が使われるような場合もあります。

このことから、仕事や役割を持つという意味を指すようになったといわれています。

英語で「手」は、

  • 「hand」

という意味が一般的になります。

「士」や「家」と同様に、統一された単語は無く、

  • 「運転手(driver)」
  • 「歌手(singer)」
  • 「助手(assistant)」
  • 「選手(player)」

などの様に、それぞれで呼び名が違います。

「師」「士」「家」「手」の違いと使い分けは?

「師」「士」「家」「手」それぞれの意味の違いをまとめますね。

「師」「士」「家」「手」の意味の違い

  • 「師」:教え導くもの
  • 「士」:学問や教養のある人
  • 「家」:その道を専門とする人
  • 「手」:仕事や役割を持つ人

となります。

そして次は使い分けです。

「師」「士」「家」「手」の使い分け

「師」「士」は資格の名称として使われることが多い。

  • 「師」 → 人を教えたり導いたりする資格 (「教師」「医師」など)
  • 「士」 → 専門的技術や技芸を必要とする資格(「弁護士」「建築士」など)

「家」「手」は、仕事の名称として使われることが多い。

  • 「家」 → 一芸に秀でた専門的職業(「画家」「写真家」など)
  • 「手」 → 技術や役割などを持つ仕事(「運転手」「助手」など)

このように分けられることが一般的です。

さいごに

以上、「師」「士」「家」「手」の違いについて解説してきました。

どれも使い分けの基礎は、それぞれの漢字本来の意味から来ていると認識しておくと分かりやすいかもしれませんね。

うまく使えるようになっていただけたら、うれしいです。

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