「竜」と「龍」。
この2つは、どちらも
「りゅう」と読むことができる漢字です。
ゲームやアニメなどにも「りゅう」は登場したり、
「竜也」や「龍郎」など、名前の一部にも
使われたりするため、よく見かける漢字ですよね。
しかしあなたは、この2つに対して
こんな疑問を持ったことはありませんか?
「龍」と「竜」の違いってなんだろう?
『「竜」と「龍」の違い?何を今更、一緒に決まってるだろ(笑)』
と返されそうですが、どちらも同じ読み方なので、
漢字で書く時、どちらを使えばいいか迷うことが
1度でもあると思います。
今回は、「竜」と「龍」の違いと
使い分けについて解説していきます!
「竜」と「龍」の違いとは?
辞書でこの2つの違いを調べてみると、漢和辞典には、
- 常用漢字の「竜」は「龍」の省略体
と書かれています。
つまり、「竜」の「龍」を省略した字体で、
意味による違いは無いという訳ですね。
現在では、「竜」は常用漢字に指定されていて、
「龍」は常用外漢字に指定されています。
しかし、どちらも意味は一緒なので、
「りゅう」という字を書く時は
どちらを使っても大丈夫という訳です(^^♪
「龍」と「竜」は生まれた時が違う!?
日本では、「龍」が旧字体、
「竜」が新字体という風に定められています。
「龍」は厳格なイメージ、
「竜」は軽い感じのイメージがありますね。
しかし、旧字体は「龍」なものの、
実は「竜」の方が歴史的には古い漢字なのです。
「竜」は甲骨文字を使われていた
時代から存在が確認されており、
それを厳格に表現させるために
難しくしたのが「龍」という訳なのです。
なので「龍」が旧字体、
「竜」が新字体となると
少しおかしくなってしまうのです(^^;)
しかし、日本から少し離れた中国では、
日本とは少し成り立ちが違うのです!
なんと、中国では「龍」が最初に制定され、
「竜」は「龍」の省略形として誕生したのです!
それが日本に伝わった事で、
「竜」が日本では常用漢字として
指定されたという訳なのです。
なので、日本が「龍」を旧字体、
「竜」を新字体と制定してるのは、
これが理由なのかもしれませんね(・∀・)
ちなみに中国では、省略された漢字は
あまり好まれないという風潮があり、
「竜」はあまり使われていないようです。
まとめ
「竜」と「龍」の違い、
いかがだったでしょうか?
この2つに明確な違いはないものの、
でき方が違うというのは、
興味深いものがありますね!
漢字で書く時はどちらを
使っても構わないのですが、
「龍」の方がなんとなくかっこいいイメージがあるので、
私はこっちを使っていきたいですね(・∀・)