「沸く」と「湧く」。
この2つは、どちらも「わく」と
読むことができる漢字です。
こういう、読み方が同じな
漢字同士のことを「異字同訓」と言います。
こういう組み合わせは「湧く」と「湧く」以外にも、
「越えると超える」、「歌うと唄う」、「聞くと聴く」なども、
異字同訓の仲間ですね。
こういう異字同訓の中には、声に出して読むと
違いが分かるものもあるのですが、
「湧く」と「沸く」は声に出して読んでも
違いが分かりにくいです・・・
あなたはこの2つの漢字の、
違いと使い分けをすることができますか?
今回は、「沸く」と「湧く」の
違いと使い分けについて解説していきます!
「沸く」の正しい使い方
「沸騰」や「沸点」などの
熟語にも使われる「沸かす」の「沸」。
この漢字を使う時は、
水が熱くなっていく感じの雰囲気がしますね。
「沸かす」の正しい使い方を知るために、
「沸」の意味を漢字辞書で調べてみました!
- 水が煮え立つ。
- わき出る。
まさに私が感じた雰囲気の通り、
「沸」は水が煮え立った時に
使うのが正しい使い方です。
例文にすると、
- お風呂が沸く。←1の意味
- やかんの中の水が沸く。←1の意味
- 地面から水が沸く。←2の意味
このように「沸く」は、
水が沸騰している時に使うのが
正しい使い方となります。
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「湧く」の正しい使い方
これに対して、「湧く」としてしか、
あまり見かけることがない漢字の「湧」。
この字を使った熟語というと、
「湧泉」という言葉がありますね。
この「湧」を漢字辞書で調べると、
こういった意味がありました。
- 水などが地中から噴き出る。
- 涙や汗が出る。
- ある考えや感情が生じる。
「湧く」は結構、
幅広い使い方がありました(╹◡╹)
これらの意味を用いて、
「湧く」を例文にすると、
- 地面から温泉が湧く。
- 悔し涙が湧く。
- 勇気が湧く。
このように「湧く」は、
「水が地面から出てきたり、感情を表す」時に
使うのが正しい使い方になります。