「ククス」と「そうめん」って同じもの?
何がどう違うのでしょうか?
夏の定番料理の一つであるそうめん。
- ネギなどの薬味と一緒に、冷たいめんつゆにつけて食べる定番スタイル
- 様々な具材や味付けで食べるアレンジレシピ
どれもおいしいですよね。
飽きずに食べられるレシピを…と調べている中で、韓国が発祥の麺料理「ククス」について目にしたことはありませんか?
- 「そうめんのアレンジレシピとして家でも作れるのかな?」
- 「そうめんと同じようなレシピで作ってもいいのかな?」
と悩んでいるあなたのために、今回は「ククス」と「そうめん」の違いについてお話しいたします。
ちなみに今回の「ククス」「そうめん」のように、使い方の紛らわしい言葉は、ほかにもたくさんあります。
こちらの記事で特集していますので、使い分けができるかどうか、ぜひ挑戦してみてくださいね。
知識を深めよう!
「ククス」と「そうめん」の違いは?
まずはククスについてご説明致します。
ククスは本来、韓国語で麺類を意味する言葉であり、麺を使った料理の総称として使われます。
そうめんに似た麺を使ったククスは、
- カタクチイワシの出汁を使ったスープの上に、海苔や錦糸卵を乗せたミョルチグクス
- 辛い味付けのビビムグクス
- 豆乳を使ったコングクス
など、種類は様々です。
味付けが違うものはもちろん、
- うどんによく似た太い麺を使うカルグクス
- フォーと同じく米が原料の麺を使ったサルグクス
- 蕎麦を使ったマッククス
など、麺の種類が違うものでも総じて「ククス」と付きます。
ちなみにそうめんは、原料の小麦粉に食塩と水を混ぜて練り上げた麺です。
麺の太さによって、そうめん→ひやむぎ→うどんと呼び方が変わります。
日本のそうめんの原型が出来上がったとされているのが室町時代(1343年頃)であるのに対し、韓国では麺料理自体は生産量が少なかったせいか記述がありません。
1670年頃の料理書で出てきたものが、現在のククス(カルグクス)の原型であるとされています。
また、日本でそうめんと言えば、ざるそばのように、冷水で締めたものをめんつゆにつけて食べるのが定番です。
一方、ククスは暖かい料理が多いです。
日本で言う、にゅうめんに近い、と言えば分かりやすいでしょうか。
ちなみにミョルチグクスは、韓国では結婚式などの祝いの席(韓国語でチャンチ)で出されるため、チャンチグクスとも呼ばれます。
「ククス」と「そうめん」の簡単な見分け方は?
改めて、「ククス」と「そうめん」の違いについて簡単に比べてみましょう。
「ククス」と「そうめん」の違いまとめ
- ククス→韓国語で麺類を意味する言葉で、麺料理の総称として使われる。
- 原料や麺の太さが変わってもククスと付き、暖かい麺料理が多い。(日本で言うにゅうめんに近い)
- そうめん→小麦粉に食塩と水を混ぜて練り上げた麺で、太くなるとひやむぎやうどんになる。
- 夏に冷水で締めたものをめんつゆにつけて食べることが多いが、暖かい出汁に入れてにゅうめんとして食べるレシピもある。
見た目が似ているものもあれば、まったく違うものもある。というのが、結論です。
なぜなら、ククスには色んなタイプの麺が存在しているからです。
「ククス」と「そうめん」のレシピは同じでも大丈夫?
結局のところ、ククスとそうめんは同じレシピでも良いのでしょうか。
答えは…「そうめんのアレンジレシピとしてククスが作れる」です。
実際のククスに使われている麺は、そうめんと同じく小麦粉を原料とした細い麺なので、味付けを変えて温かいにゅうめんとして仕上げればククスを作ることが出来ます。
さいごに
今回ご紹介した「ミョルチグクス」や「ビビムククス」をレシピサイトなどで調べると、詳しい材料や作り方が出てきます。
材料を揃えて、ご自宅で味わってみるのはいかがでしょうか。