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「ご笑納ください」と「お納めください」の意味や使い方は?違いや言い換えもわかりやすく

ご笑納ください お納めください 違い

 

『「ご笑納ください」と「お納めください」のどっちをお客様に使おうか?』

仕事にもまだ慣れていないあなたは、取引先に送るメールの文面に四苦八苦しているところでしょう。

 

ましてや似たような意味を持つ言葉の使い分けなんて、できないのも当然です。

敬語の微妙なニュアンス差となると、まったく自信がない!

 

でも大丈夫です!

ここでは、「ご笑納ください」と「お納めください」について、わかりやすく解説します。

 

この文章を読むと、「ご笑納ください」と「お納めください」が自信をもって使い分けられて、気持ちがスッキリするようになりますよ。

 

 

「ご笑納ください」の意味や使い方の例

 

ご笑納くださいは、人に物を贈る時に、

「つまらないものですが、どうぞ笑って受け取ってください」

という意味で使う、漢語を使った定型的な挨拶表現です。

 

笑いには色々なニュアンスがあります。

面白くて笑う場合を中心に、冷笑とか、あざ笑うとか、苦笑など。

 

ご笑納くださいの「笑」は「こんな物を持って来て……」という、軽い苦笑の感じと考えるのが一番近いでしょう。

 

ご笑覧くださいが同じ用法です。

 

例文としては

  • 「つまらないものですが、どうぞご笑納ください」
  • 「ご趣味には合わないかもしれませんが、ご笑納ください」

などと使います。

 

中心部分が漢語なので、少し改まったニュアンスです。

そして今、私たちは文字で見ていますので迷いませんが、話し言葉で「ゴショウノウクダサイ」と言われたらどうでしょう。

 

贈物をもらい慣れている人はともかく、少し分かりにくい感じがしませんか。

そして言う側も、言い慣れてないと舌を噛みそうな感じがするのではないでしょうか。

 

ご笑納くださいは、漢語を使ったところに特色のある贈物をする時の定型表現でした。

 

 

「お納めください」の意味や使い方の例

 

お納めくださいは、人に物を贈る時に使う、和語を使った定型表現です。

納めるだけですと、かなり広い意味を持ちます。

 

  • 「要約文を百字以内に納める」
  • 「成功を納める」

とか、場合によっては、

「理事長の座を手中に納める」

のように、奪い取るに近いイメージで使われることもあります。

 

こういう事情からでしょうか、複数の辞書を調べますと、ほぼ同じ意味・例文に納めるを使う辞書と収めるを使う辞書、そして両方を併記する辞書があります。

 

ただ「お納めください」という定型表現になると、意味は完全に「自分の物にする」に固定されます。

 

例文としては、

  • 「遠慮なくお納めください」
  • 「心ばかりの品ですが、お納めください」
  • 「粗品ではありますが、どうぞお納めください」

といった使い方をします。

 

中心部も周辺も和語なので、耳にした時分かりやすく、口にした時も言いやすのではないでしょうか。

 

お納めくださいは、和語を使ったところに特色のある、贈物をする時の定型表現でした。

 

 

ご笑納くださいとお納めくださいの違いや使い分け方は?言い換えはある?

 

「ご笑納ください」と「お納めください」の違いは、漢語由来か和語由来かによって生じます。

 

「ご笑納ください」は、少し改まった感じで、文章(手紙など)により相応しいと言えるでしょう。

口で言う時には、せっかくの贈物ですから、滑らかに発音できるように少し練習しておくといいでしょう。

 

一方「お納めください」は和語由来で、柔らかな表現になります。

話し言葉の際により良い表現と言えるでしょう。

 

「ご笑納ください」と「お納めください」の間では、「笑納」の方が普段つかわれない分、聞く人によっては敬意が高いと感じる場合もあるかもしれません。

 

しかし、気にするほどでのレベルではないと思われます。

(貴様のように本来敬語だったものが、明らかに侮蔑のニュアンスを伴う場合があるのとは対照的です)

 

言い換え的な表現としては、

  • 「ご納受ください」
  • 「お受け取りください」

が考えられます。

 

「ご笑納ください」と「お納めください」は、漢語由来か和語由来かで、一方は文語によりふさわしく、他方は口語によりふさわしい点で異なります。

 

 

まとめ

 

「ご笑納ください」と「お納めください」は、現状で敬意のレベルに大きな違いはないと思われます。

 

「ご笑納ください」がより書き言葉にふさわしく、「お納めください」がより話し言葉にふさわしいことを意識して、相手の状況にも配慮して使い分けると良いでしょう。

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