「荒い」と「粗い」。
この2つはどちらも「あらい」と
読むことができる漢字です。
「性格が”あらい”人」、「”あらい”塩を使う」、
「服の生地が”あらい”」・・・
こういう文章に「あらい」
という漢字は使われますね。
しかし、こういう文章を書くと、
「あれ!?この文にはどっちを使ったらいいの!?」
と、悩んでしまうことはありませんか?
あなたは、「荒い」と「粗い」の使い分けを、
完璧にすることができますか?
今回は、この2つの使い分けと違いについて、
詳しく解説していきたいと思います。
「荒い」の正しい使い方
漢字辞書に載ってる「荒い」の意味
- 動きが大きく激しい。
- 性格や言動にやさしさがなく粗暴である。激しい。
- けじめがない。度をこしている。
- 荒れはてている。ととのえられないままになっている。
辞書の意味を用いて、
「荒い」を正しい使い方で例文にするとこんな漢字です。
- ダンスを荒く踊る→1の意味
- 友人の性格が少し荒い→2の意味
- 金遣いが荒い→3の意味
- 花壇を荒らされる→4の意味
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「粗い」の本来の意味
漢字辞書に載ってる「粗い」の意味
- すきまが大きい。また、粒が大きくざらざらしている。細かでない。
- 手触りがなめらかでない。すべすべしていない。
- 粗雑である。大ざっぱである。大まかである。
分かりやすく例文にすると、
こんな感じです。
- 粗い塩を料理に使う→1の意味
- 目の粗い服を買ってしまう→1の意味
- きめの粗い肌→2の意味
- 表現がとても粗い→3の意味
「荒い」と「粗い」の違い
この2つの違いを探ろうと、辞書で調べてみましたが、
意味を調べてみてもこの2つは
結構似通っていて違いが分かりにくいですね(-_-;)
こんなことでは、この2つを使い分けることなんて
できないので、今からこの2つの決定的な違いを
解説していきます!
この2つの明確な違いは、
「触れることができるかできないか」です!
”あらい”と示している物に
触れることができないなら「荒い」、
触れることができるのなら「粗い」を
使えばいいということです。
例えば、「服の生地が”あらい”」という文章であれば、
服は触ることができるので「粗い」を使う。
「性格が”あらい”」という文章であれば、
性格は触れることができないため、
「荒い」を使えばいいということです。
これなら、使い分けが
分かりやすいのではないでしょうか!
この2つは、読みも同じで意味も似ていますが、
この違いを覚えてしっかりと使い分けるようにしましょう!