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当て字を名前に使うのはよくないの?人名訓や名乗り読み、キラキラネームとの違いは?



当て字 名前 よくない

『光宙くん』

これは過去、実際につけられた名前ですが、どの様に読むか分かりますか?

正解は、「ぴかちゅう」と読むそうです。

読み方を覚えておかないと、到底読めませんよね。

このような漢字の使い方を「当て字」といいます。

今回は、当て字を名前に使う事の是非や、当て字と区別が紛らわしい、人名訓や名乗り読み、キラキラネームとの違いについて解説していきます。

ちなみに今回のように、使い方の紛らわしい言葉は、ほかにもたくさんあります。

こちらの記事で特集していますので、使い分けができるかどうか、ぜひ挑戦してみてくださいね。

知識を深めよう!

当て字を名前に使うのはよくないの?メリットやデメリットは?

自分の名前を改名する人の中で、当て字のために悩んでいるという人が多くいるそうです。

当て字を名前に使うのは本当によくないことなのでしょうか。

まずは、名前に当て字を使った場合のメリットを見ていきましょう。

当て字を名前に使うメリットは?

メリット1:覚えてもらいやすい

 例えば、『つばさ』『はるな』という名前を付けようとします。

 その場合、一般的には、『翼』『春菜』

 といった漢字を使う人が多いのではないのでしょうか。

 これが当て字になると、

  •  つばさ→『都羽沙』『津葉佐
  •  はるな→『羽留奈』『花瑠奈

 と、このような漢字を使うと、見た目の印象などで人の記憶に残りやすくなり、覚えてもらいやすくなります。

 メリット2:コミュニケーションを取るきっかけになる

 読み方の確認や、当て字にした理由など、話のきっかけを作りやすいので、会話が苦手な人でもコミュニケーションを取りやすくなります。

 メリット3:ほかの人と被りにくい

人気のある名前になると、他にも同じ名前の人が多くいる場合があります。

通常使わない当て字を使うことで、同じ読み方でも、他の人と被ることが少なくなります。

ざっとメリットはこのようなものが挙げられます。

では次に、デメリットにはどの様なものがあるのでしょう。

当て字を名前に使うデメリットは?

デメリット1:正しく読んでもらえない

先ほどの『花瑠奈(はるな)』の場合、読み方によっては、『かるな』とも読むことが出来ます。

このように、一回では正しく読んでもらえない可能性があります。

デメリット2:使う漢字によてはイメージが悪くなる  

例えば、『ひなた』という名前に、『陽菜多』という当て字をした場合は、「明るそう」「かわいらしい」といったイメージになります。

例えばこれを、『火成多』とした場合、「火の災難に合いそう」「火遊びをやりそう」のようなイメージを持たれてしまいます。

名前しか知らない他人は、漢字から勝手にその人をイメージしてしまいます。

デメリット3:からかいの対象になる可能性がある

特に子供の場合、少し変わったことを❝からかう❞きっかけにしがちです。

からかいがエスカレートして、いじめにつながる場合もあります。

以上のようなデメリットが考えられます。

名前に当て字を使うことには、メリットもデメリットもあります。

当て字を名前に使うのは、よくないわけではありませんが、その時の思いつきなどだけでなく、子供の将来を考えた冷静な判断が必要なのではないでしょうか。

当て字とは?名前によく使う例がコレ

ここまで当て字と名前について解説してきましたが、そもそも当て字とは、どの様なものなのでしょう?

当て字とは、漢字本来の用法を無視して表されている字のことを言います。

主に、

  • 漢字の読み方のみを優先したもの
  • 漢字の意味のみを優先したもの

の2種類があります。

読み方のみを優先したものには、

当て字の例1

  • 亜米利加』 → 『アメリカ
  • 倫敦』 → 『ロンドン

など、国名や都市名に多く使われています。

他にも、いわゆるヤンキー語と言われている、夜露死苦』 → 『よろしくも、読み方のみを優先した当て字になります。

意味のみを優先したものには、歌の歌詞などでよく使われる

当て字の例2

  • 運命』 → 『さだめ
  • 本気』 → 『まじ

などがそれに当たります。

他にも、日常でもよく使われている

当て字の例3

  • 『氷菓子』 → 『アイスクリーム』
  • 『美味しい』 → 『おいしい』

なども、意味のみを優先した当て字になります。

当て字は子どもの名前にもよく使われます。

名前の読み方で人気のある、

  • 『そら』『りく』『ゆうき』
  • 『さくら』『のぞみ』『あかり』

などには、

当て字を使った名前の例

  • 『そら』 → 『大空』『宙』『蒼良』
  • 『りく』 → 『大陸』『睦』『凛空』
  • 『ゆうき』 → 『正義』『力』『優有希』
  • 『さくら』 → 『春花』『咲桜』『咲空』
  • 『のぞみ』 → 『希望』『望』『乃希望』
  • 『あかり』 → 『星』『明星』『亜花莉』

と、このような漢字が使われています。

当て字と人名訓、名乗り読み、キラキラネームとの違いは?

当て字と混同しやすい言葉に、

  •  「人名訓」
  •  「名乗り読み」
  •  「キラキラネーム」

があります。

これらは当て字とどう違うのでしょうか?

まず「人名訓」と「名乗り読み」ですが、これらは同じものを指し、他にも、「名のり」「名読み」「読ませ字」とも表記されます。

当て字が

  •  「亜米利加(アメリカ)」
  •  「夜露死苦(よろしく)」

のように、漢字の、読み方(音)の響きで当てられた読み方でしたね。

対して、人名訓、名乗り読みは、名前に用いられる、通常の読みとは異なる特殊な訓読になります。

簡単に言うと、名前に限って特別に使われる漢字の読み方になります。

例えば、「広」という漢字は、

  • 【音読み】 : コウ
  • 【訓読み】 : ひろい・ひろまる・ひろげる等

になりますが、人名訓、名乗り読みでは、「ひろし」とも読ませます。

また、「晴」は

  • 【音読み】 : セイ
  • 【訓読み】 : はれる・はらす等

ですが、人名訓、名乗り読みでは、「てる」「はる」とも読ませます。

他にも、

  •  「愛」:「まな」「めぐむ」
  •  「真」:「さな」「さね」
  •  「幸」:「ゆき」
  •  「和」:「かず」

など多くの漢字に人名訓、名乗り読みがあります。

次に「キラキラネーム」とは、通常では用いられることのない漢字の読み方や当て字によってつけられた名前になります。

大きな意味で言えば、当て字の一つになります。

しかし、更にぱっと見で読めないような奇抜な名前のことを言います。

実際にあるキラキラネームの一例として、

  • 「摩萌峡(まほと)」「黄熊(ぷう)」「皇帝(かいざー)」「翔馬(ぺがさす)」
  • 「笑福(えふ)」「頼音(らいおん)」「匠音(しょーん)」「澄海(すかい)」
  • 「星知(せしる)」「紗衣奈(しゃいな)」「奏夢(りずむ)」「七音(どれみ)」
  • 「桃花(ぴんく)」「紗音瑠(しゃねる)」「雅楽(うた)」「宝冠(てぃあら)」

のようなものがあります。

それでも当て字を使いたい!名前に使ってもいい許容範囲と検索方法は?

日本では名前を付ける際に、法律上使えない漢字があるので、先ずはこの使える漢字を検索しなくてはいけません。

実際に使えるのは

  • 常用漢字
  • 人名用漢字

になるので、「薔薇」といった漢字などは使うことが出来ません。

法律上使える漢字には制限がありますが、読み方に関しては現状ルールがありません

例えば、「太陽」と書いて「サン」と読んでも、反対の意味の「つき」と読んでも問題が無いということです。

ただし、名前を使っていくのは、自分ではなく子どもになります。

自己紹介の時に、

  • 説明が必要となる当て字
  • 読み方に困る当て字

は避けた方がいいでしょう。

また、「終」「苦」「無」「病」「死」などの、マイナスやネガティブなイメージになる漢字を使った当て字は避けた方がいいでしょう。

他にも、画数が多い漢字を使った当て字なども、書くときに苦労するので避けた方がいいかもしれません。

どうしても当て字を使いたい場合は、子供の将来を考えて

  • 意味が分かりやすい
  • 覚えやすい

ものを使うのがいいでしょう。

さいごに

以上、当て字を名前に使う事の是非や、人名訓や名乗り読み、キラキラネームとの違いについて解説してきました。

当て字や、キラキラネームの名前は、年々増えてきているそうです。

今は非常識に感じる名前も、将来は普通になるかもしれません。

ですが、実際にその名前で呼ばれるのは、自分ではなく子どもたちになります。

名前を付けるときは、自己満足ではなく、一人の人の将来を考えた名前にして下さい。

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