「ひとりひとり」と書きたいとき、
- 一人一人
- 一人ひとり
- ひとりひとり
- 1人1人
など、いくつもの表記が思い浮かび、「結局どれが正しいの?」と迷ってしまいますよね。
さらに、横書きや縦書き、履歴書、小論文、作文など、書く場面によって表記を変えたほうがいいのかも気になるところです。
結論からいうと、「一人一人」「一人ひとり」「ひとりひとり」は、いずれも使われている表記です。
ただし、文章の種類や読み手によって、向いている表記は少しずつ違います。
この記事では、「ひとりひとり」の正しい書き方から、横書き・履歴書・小論文など場面別の使い分けまで、わかりやすく解説していきます。
「一人ひとり」「一人一人」「ひとりひとり」はどれが正しい?
「ひとりひとり」は、主に次の3つの表記が使われています。
- 一人一人
- 一人ひとり
- ひとりひとり
一般的な文章であれば、どれか一つだけが正解で、ほかがすべて間違いというわけではありません。
大切なのは、書く文章の種類や読み手、文章全体の雰囲気に合わせて表記を選ぶことです。
迷ったときは「一人ひとり」が使いやすい
一般的な文章で迷った場合は、「一人ひとり」という表記が使いやすいでしょう。
「一人一人」ほど漢字が連続せず、「ひとりひとり」ほどひらがなが続かないため、読みやすい表記だからです。
例えば、
- お客様一人ひとりに寄り添う
- 子ども一人ひとりの個性を大切にする
- 社員一人ひとりが目標を持つ
などの文章では、「一人ひとり」と書くと自然で読みやすい印象になります。
「一人一人」「一人ひとり」「ひとりひとり」の違い
それぞれの表記には、次のような特徴があります。
| 表記 | 印象・特徴 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 一人一人 | ややかためで正式な印象 | 公用文、かための文章など |
| 一人ひとり | 漢字とひらがなのバランスがよく読みやすい | 一般文章、履歴書、小論文など |
| ひとりひとり | やさしく柔らかい印象 | 子ども向け、親しみやすい文章など |
どれを使うか迷ったときは、前後の文章とのバランスを見るのもポイントです。
「ひとりひとり」の正しい書き方!横書き・縦書きの場合は?
横書き・縦書きの場合でも、「一人一人」「一人ひとり」「ひとりひとり」のいずれか一つだけが正しいという決まりはありません。
そのため、横書きだから「1人1人」、縦書きだから「一人一人」にしなければならない、というわけではありません。
横書きでも「一人ひとり」「一人一人」でOK
一般的に数字を書く場合、縦書きでは漢数字、横書きでは算用数字が使われることがあります。
- 縦書き:一、二、三
- 横書き:1、2、3
しかし、「一人ひとり」や「一人一人」の「一人」は、単純に人数を数えているだけではありません。
「多くの人の中のそれぞれの人」「各人」という意味を表す言葉として使われています。
そのため、横書きの文章でも「一人ひとり」「一人一人」と書いて問題ありません。
「1人1人」は間違い?横書きなら数字にする?
「1人1人」という表記を見かけることもありますが、横書きだから必ず「1人1人」にしなければならないわけではありません。
むしろ、「それぞれの人」という意味で使うのであれば、「一人一人」や「一人ひとり」のほうが文章になじみやすいでしょう。
特別な理由がなければ、横書きでも「一人ひとり」または「一人一人」と書けば問題ありません。
履歴書では「一人ひとり」「一人一人」どちらを書く?
履歴書やエントリーシートで「ひとりひとり」と書く場合、「一人ひとり」と「一人一人」のどちらにするか迷いますよね。
履歴書の場合も、どちらか一方だけが正解という決まりはありません。
読みやすさを重視するなら、「一人ひとり」は使いやすい表記です。
例えば、志望動機などで、
お客様一人ひとりの気持ちに寄り添い、最適な提案ができる仕事をしたいと考えています。
と書けば、意味も伝わりやすく、漢字が連続しないため読みやすくなります。
履歴書では表記を統一することも大切
履歴書では、「一人ひとり」と書いたり、別の場所では「一人一人」と書いたりするよりも、同じ意味で使う言葉はできるだけ表記を統一したほうが読みやすくなります。
「一人ひとり」「一人一人」のどちらを選ぶかだけでなく、文章全体に統一感があるかも確認してみてください。
小論文・作文では「一人ひとり」と「一人一人」どちらがいい?
小論文や作文の場合も、「一人ひとり」「一人一人」のどちらかだけが正解というわけではありません。
小論文では文章全体とのバランスを考える
小論文では、読みやすさと文章全体の統一感を意識するとよいでしょう。
「一人一人」はややかための印象を与え、「一人ひとり」は漢字とひらがなのバランスがよく、比較的読みやすい表記です。
例えば、
社会全体で一人ひとりが環境問題について考えることが重要である。
といった文章でも自然に使えます。
作文では読み手や文章の雰囲気に合わせる
作文では、文章の内容や読み手に合わせて表記を選びましょう。
子ども向けの文章や、やさしく親しみやすい雰囲気を出したい場合には、「ひとりひとり」とひらがなで書く方法もあります。
公用文では「一人一人」と書く
一般的な文章では複数の表記が使われていますが、公用文では「一人一人」のように書くのが基本です。
そのため、公的な文書や、それに準じたかたい文章を書く場合は「一人一人」を選ぶとよいでしょう。
ただし、一般の人に向けた広報などでは、読み手にとっての分かりやすさや読みやすさを考えた表記が使われる場合もあります。
「一人々々」と書くより「一人一人」が分かりやすい
同じ漢字を繰り返す場合に使われる「々」を見て、「一人々々」と書けるのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし、「一人一人」と書いたほうが意味が分かりやすく、一般的です。
わざわざ「一人々々」という表記を選ぶ必要はないでしょう。
なぜ新聞や一般文章では「一人ひとり」がよく使われる?
新聞や一般的な文章では、「一人ひとり」という表記を目にすることがあります。
理由の一つとして考えられるのが、文章の読みやすさです。
例えば、
- 私たち一人一人が考える
- 私たち一人ひとりが考える
と並べると、「一人ひとり」のほうが漢字が連続せず、文字のかたまりを認識しやすいと感じる人も多いでしょう。
「一人ひとり」は、かたすぎず、やわらかすぎないため、一般向けの文章でも使いやすい表記といえます。
「一人」と「独り」の違いは?
「ひとり」と読む漢字には、「一人」のほかに「独り」もあります。
この2つは意味が少し異なります。
「一人」は人数を表す
「一人」は、基本的に人数を表す言葉です。
- 一人で参加する
- 一人のお客様
- 一人ひとりの意見
「ひとりひとり」を「それぞれの人」という意味で使う場合も、「一人」を使った「一人ひとり」「一人一人」という表記が使われます。
「独り」は単独である状態を表す
「独り」は、ほかの人と一緒ではなく、単独であることを強調したい場合に使われます。
- 独りで暮らす
- 独りになる
そのため、「それぞれの人」という意味の「ひとりひとり」を「独り独り」と書く必要はありません。
「ひとりひとり」の言い換え表現
文章の中で「一人ひとり」が何度も続くと、少しくどく感じることがあります。
その場合は、文章に合わせて次のような言葉に言い換えることもできます。
- それぞれ
- 各自
- 各人
- 一人ずつ
ただし、それぞれ少しずつニュアンスが違います。
例えば、「一人ひとりの個性を大切にする」を「各自の個性を大切にする」とすると、文章の印象が少しかたくなります。
文章の雰囲気や伝えたい内容に合わせて使い分けるとよいでしょう。
「ひとりひとり」の書き方に関するよくある質問
「一人ひとり」は間違いですか?
「一人ひとり」は間違いではありません。
漢字とひらがなのバランスがよく、一般的な文章でも使いやすい表記です。
「1人1人」と書いてもいいですか?
「1人1人」という書き方を見かけることはありますが、「それぞれの人」という意味で書くなら「一人一人」「一人ひとり」のほうが文章になじみやすいでしょう。
横書きだから必ず算用数字の「1」を使わなければならないわけではありません。
横書きでも「一人一人」でいいですか?
はい。横書きでも「一人一人」と書いて問題ありません。
読みやすさを重視して「一人ひとり」と書くこともできます。
履歴書なら「一人ひとり」と「一人一人」のどちらがいいですか?
履歴書では、どちらか一方だけが正解という決まりはありません。
読みやすさを重視するなら「一人ひとり」、ややかための印象にしたい場合は「一人一人」を選ぶことができます。
どちらを使う場合でも、履歴書全体で表記を統一することを意識しましょう。
「一人々々」と書いてもいいですか?
「一人々々」という書き方をあえて使う必要はありません。
「一人一人」とそのまま繰り返して書くか、読みやすさを考えて「一人ひとり」と書くのがおすすめです。
まとめ|迷ったら文章に合った「ひとりひとり」の表記を選ぼう
「ひとりひとり」の表記には、「一人一人」「一人ひとり」「ひとりひとり」などがあります。
一般的な文章では、どれか一つだけが正解というわけではなく、文章の種類や読み手に合わせて選ぶことが大切です。
- 一般的な文章なら「一人ひとり」が読みやすい
- 公用文など、かための文章では「一人一人」が使いやすい
- やさしい印象にしたい場合は「ひとりひとり」も使える
- 横書きだから「1人1人」にする必要はない
- 履歴書や小論文では読みやすさと表記の統一を意識する
「どれを書けばいいのかわからない」と迷ったときは、一般的な文章なら「一人ひとり」を選ぶと使いやすいでしょう。
ただし、文章全体の雰囲気や提出先の表記ルールが決まっている場合は、そちらに合わせて使い分けてくださいね。