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言葉の意味

慣用句「開いた口が塞がらない」の意味や使い方を例文で解説!英語での表現や誤用例も

開いた口が塞がらない 意味

日々の仕事をこなしている時、何かのトラブルやアクシデントに巻き込まれて、思わず「開いた口が塞がらない……」と思ったことはありませんか?

  • 「発注の数字を一桁間違えていた」などの、何かとんでもないミスに気付いてしまう
  • 後輩が同じミスを何度も繰り返してしまう

……驚きと呆れが混じって、思わず言葉を失ってしまうような感情を「開いた口が塞がらない」と言うことがあります。

今回は「開いた口が塞がらない」という慣用表現について、意味や使い方から英語での言い表し方なども含めて、わかりやすく解説致します。

ほかの慣用句もついでに覚えよう!

「開いた口が塞がらない」の意味と使い方の例文

「開いた口が塞がらない」は「あいたくちがふさがらない」と読み、驚き呆れてものも言えない様子を指します。

思いもよらない物事や、誰かの突拍子もない言動・行動に直面してとても驚いた時、思わず大きく口を開けて目を見開いてしまうことはありませんか?

「開いた口が塞がらない」は、驚いて大きく口を開けているのに言葉が続かず、閉じることも忘れてポカンとしてしまう様子を示しています。

どちらかと言うと、驚きよりも呆れの意味が強いため、あまり良い意味では使われない慣用表現です。

では、例文をいくつかご紹介します。

開いた口が塞がらないの例文

  • 何度も同じミスを繰り返すなんて、開いた口が塞がらないよ。
  •  突然歌い出した彼に、開いた口が塞がらなかった。
  •  反省のなさそうな態度に、部長も開いた口が塞がらないようだ。

上記の通り、相手に対してあまり良い印象を持っていない時に使うことが多いです。

そのため、上司や先輩などの目上の人に対して使うと、失礼になってしまう可能性が高いです。

また、良い意味での驚きには使われることがほとんどないため、例えば

「日本記録を連続で更新する様に開いた口が塞がらない」

といった使い方は、誤用なので避けた方が良いでしょう。

似たような意味の言葉として、「呆れて物も言えない」という慣用表現があります。

呆れるあまり言葉を失ってしまう様子がありありと伝わってきますね。

驚きすら出て来なくて呆れるばかりだった時は、こちらを使うとより気持ちが伝わりやすくなるでしょう。

また、英語で「開いた口が塞がらない」は

  • 「be too surprised to say a word」

と訳すことができます。

  • 「be too surprised 」で「とても驚いた」
  • 「too(A)to(B)」は「あまりにも(A)なので(B)できない」や「(B)するには(A)すぎる」

という意味になります。

「I am too surprised to say a word」で「私は驚きのあまり言葉も言えなかった」ということになるわけです。

他にも、

  • 「speechless(言葉を失って)」
  • 「jaw dropping(顎が落ちそうな)」

を使って

  • 「We are speechless at his speech.(私たちは彼のスピーチに言葉を失った)」
  • 「I was jaw dropping at the accident.(私はその事故に顎が落ちそうになった=それくらい驚いた)」

などと表すこともできます。

特に「jaw dropping」は和訳を見ると「開いた口が塞がらない」と似たような印象を受けますね。

英訳するときは「(とても)驚いた」という意味の言い回しを使うと、意味が伝わりやすくなります。

ぜひ覚えておいてくださいね。

「唖然とする」との違いは?使い分け方は?

驚きや呆れなどによって物が言えなくなる様を意味する言葉には、「唖然とする」という言い回しもあります。

「唖然」とは予想外の出来事に驚き呆れてものも言えない様子を指しています。

まさに「開いた口が塞がらない」状態のことです。

意味に違いはほとんどありませんが、例えば

「私は彼の反省のない態度に唖然とした」

と書くよりも

「私は彼の反省のない態度に開いた口が塞がらなかった」

と書いた方が、呆れるあまり言葉も出ない様子が伝わりやすくなる気がしませんか?

より驚いた、呆れたという感情を伝えたい時は「開いた口が塞がらない」を使うと、あなたの気持ちが伝わりやすくなりますよ。

よりかしこまった、硬い印象を与えたい時は「唖然とする」を使うと良いでしょう。

さいごに

日々の生活の中では、思わぬトラブルやアクシデントが起きることも多々あります。

せめて自分が原因で誰かの「開いた口が塞がらない」なんて状況にはならないように気をつけたいですね。

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