「みる」と読む漢字は種類が多く、どれを使えばいいか、使い分けに迷うことも多いですよね。
でも、いったんコツを覚えてしまえば、意外と簡単に使い分けできるようになりますよ。
そこで今回は、「みる」の漢字の使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
「みる」を漢字で書くと?どんな種類がある?一覧でチェック
一般的に使われる「みる」の漢字は、以下のものが挙げられます。
「みる」と読む漢字
- 広い意味で「目で物をとらえる」という「見る」
- 見守る、世話をするといった意味の「看る」
- 注意して調べるといった意味の「視る」
- 病状を調べ判断するといった意味の「診る」
- 見張る、取り締まるといった意味の「督る」
- 調べる、明らかにするといった意味の「察る」
- 見張る、取り締まるといった意味の「監る」
- 広く見る、一通り目を通すといった意味の「覧る」
- じっくりと見る、意識して眺めるといった意味の「観る」
たくさんありますよね。
ただし、この中で読み方も常用漢字表に載っているのは、
- 「見る」
- 「診る」
の2つだけになります。
「みる」の漢字!使い分けは難しい?コツや覚え方を例文で解説!
「みる」を漢字にする場合、基本的には、「見る」を使います。
視覚で物をとらえる場合は全て「見る」になるので、他の「みる」と読む漢字の意味と重なるものが多くあります。
そのため、どの様な状況でも「見る」と統一して書いても間違いにはなりません。
他の「みる」と読む漢字は、意味を強調する場合に用います。
ですので、使い分けるコツは、その漢字を使った言葉や熟語に言い換えて意味が通じるかどうかということになります。
例えば、「風邪をひいた子供をみています」の場合の「みています」は、「看病しています」と言い換えられます。
つまり、
例文1
「風邪をひいた子供を看ています」
という表記になります。
また、「集中して職人の手さばきをみる」の場合は、「手さばきを凝視する」と言い換えられます。
つまり
例文2
「集中して職人の手さばきを視る」
という表記になります。
他にも、
- 「熱があるので医者にみてもらう」
- 「友達とサッカーの試合をみにいく予定です」
- 「ネットニュースをみる」
などのような場合はそれぞれ、
- 「医者に診察してもらう」
- 「試合を観戦する予定」
- 「ネットニュースを閲覧する」
と言い換えられます。
つまり、
例文3
- 「熱があるので医者に診てもらう」
- 「友達とサッカーの試合を観にいく予定です」
- 「ネットニュースを覧る」
という表記にすることが出来ます。
以上から、「みる」の漢字を使い分けるコツは、文脈から言い換えられる、以下のような別の熟語をまず考えます。
- 看病する
- 凝視する
- 診察する
- 観戦する
- 閲覧する
などですね。
そこから、文の意味が通るような「みる」の漢字を充てがうといったイメージです。
でも、迷ってしまえば、すべて「見る」、もしくはひらがなの「みる」でOKなので、安心してください。
「テレビ・映画・ドラマ」「占い(手相・運勢)」はどの「みる」を使う?
「テレビ・映画・ドラマ」の「みる」は、基本的には、「見る」で問題ありません。
また、「テレビ・映画・ドラマを観賞する」とも言い換えられるので、「テレビ・映画・ドラマを観る」という表記でもOKです。
他にも、「注視する」「注目する」ということを強調するならば、「テレビ・映画・ドラマを視る」とすることも出来ます。
「占い(手相・運勢)」の場合も、基本的には、「見る」になります。
他にも、「手相診断」「運勢診断」と言う表現もあるので、
- 「手相を診てもらう」
- 「運勢を診てもらう」
とすることも出来ます。
さいごに
以上、「みる」の漢字の使い分けについて解説してきました。
「みる」には多くの漢字がありますが、ほとんどの場合で、「見る」という表記で問題ありませんよ。
ただし、他の漢字を使うことで、伝えたいことを強調することができます。
意味をよく理解して上手に使い分けてくださいね。