「顎が落ちる」という表現があります。
この言葉の意味をイメージできますか?ちょっと難しいですよね。
- 「顎が外れる」
- 「開いた口が塞がらない」
と混同されて使われることもあり、あなたも同じような意味だと思われているかもしれません。
確かに、体の状態を表しているという点では似ているかもしれませんが、実際には全く違う意味なんですよ。
今回は、「顎が落ちる」の意味と使い方、「ほっぺたが落ちる」との違いも、わかりやすく説明していきます。
わかりづらい言葉の意味を集めました!
「顎が落ちる」の意味と使い方の例
「顎が落ちる」はとても美味しいことの例えで、「顎が落ちるほど美味しい」というように使われます。
由来は食べ物が美味しくて、どんどん口に入れてしまい、その重さで顎が落ちてしまうという例えから来ているといわれています。
同じ意味を持つ言葉として「おとがいの離れるほど美味しい」という言葉もあります。
「おとがい」とは下あごのことなので、表現としては顎が落ちてしまうのと同じ意味になります。
どちらも最近ではあまり使わない表現かもしれませんね。
トビウオの事を「アゴ」と言いますが、この由来も「顎が落ちるほど美味しい」から来ているという説があります。
「あごが落ちる」の例文
- このケーキは美味しくて顎が落ちそうだ。
- あの店のステーキは顎が落ちるほど美味しかった。
「顎が落ちる」は「顎が外れる」や「開いた口が塞がらない」ということわざと混同されてしまうことがあります。
「顎が外れる」「開いた口が塞がらない」の意味は以下の通りです。
「顎が外れる」の意味
「顎が外れる」の意味は大笑いすることです。
顎が外れてしまうほど、大きく口を開けて笑う様子を指しています。
辞書によっては、「顎が落ちる」を「顎が外れる」と同じく大笑いするという意味があると書いていることもあります。
「開いた口が塞がらない」の意味
「開いた口が塞がらない」の意味は、驚き呆れてものも言えない様子の事です。
この言葉の由来は不明です。
しかし呆れた時に「口をあんぐりさせる」と表現されますね。
ぽかんと開いた口を閉じられず、何も言えないという表現から来ているのではないでしょうか。
「顎が落ちる」と似ていますが、それぞれ全く別の意味のため、使い方に注意しましょう。
「顎が落ちる」とは、とてもおいしいものを食べた時に使う表現で、美味しいものを口いっぱいに詰め込んでしまい、その重みで顎が落ちてしまうという例えからできた言葉です。
「ほっぺたが落ちる」の意味と使い方の例
「ほっぺたが落ちる」とは、とても美味しいものを食べた時の表現です。
食べ物を口いっぱいにして食べることを「ほおばる」と言います。
これを漢字にすると「頬張る」と書きます。
美味しいものをたくさん食べて、ほっぺたがぱんぱんになった様子を見て「ほっぺたが落ちそう」と言ったのが由来とされています。
「頬が落ちる」と言うように、少し表現にゆらぎはありますが意味は変わりません。
「ほっぺたが落ちる」の例文
- 特製のシチューは絶品でほっぺたが落ちるほど美味しかった。
- 自家製のソースがかかったトンカツは美味しくてほっぺたが落ちるかと思った。
「ほっぺたが落ちる」とは、食べ物をほっぺたがぱんぱんになるほど、食べ物を口に入れている様子から、「とてもおいしい」という事を指すようになりました。
さいごにまとめ
- 「顎が落ちる」
- 「ほっぺたが落ちる」
には、意味や使い方に違いはありません。
どちらも口いっぱいに詰め込こんで、ほっぺたがぱんぱんになるほど、「食べ物がおいしい」という表現です。
ただ、「顎が落ちる」は意味を勘違いされている事があるので、「ほっぺたが落ちる」を使った方が意味としては通じやすいです。
「顎が落ちる」は
- 「顎が外れる」
- 「開いた口が塞がらない」
と混同されて使われやすいので、気をつけましょう。