「聞く」と「聴く」と「訊く」。
この3つの漢字はどれも、
「きく」と読むことができる漢字です。
例えば、「人の話を”きく”」
という文章を書くとします。
あなたはこの3つの内、
どの「きく」を使いますか?
使い分けを知っておかないと、
どの「きく」を使えばいいのか迷いますよね。
今回は「聞く」と「聴く」と「訊く」の、
違いと使い分けについて解説していきます!
「聞く」の本来の意味
小学校でも習い、一般的でこの3つの中では
よく使われる「聞く」。
この「聞く」を漢字辞書で調べると、
こういった意味がありました。
- 音・声を耳に受ける。耳に感じ取る。
- 話を情報として受け入れる。
- 人の意見・要求などを了承し、受け入れる。
これらの意味にもある通り、
「聞く」は、人の声や話、音などを
「きく」時に使うのが正しい使い方。
使い方が一般的なので、
ほとんどの時は、こちらの「聞く」を使って大丈夫です。
「聴く」の本来の意味
これに対して、少し難しいものの、
「聞く」と変わりないくらい使われる「聴く」。
「聴覚」という言葉にも使われてるように、
「聴く」も様々な場面で使われる事が多いです。
そんな「聴く」を、漢字辞書で調べると
こんな意味がありました。
- 心を落ち着け注意して耳に入れる。
- 自らきく気になって、念を入れて詳しくきく
- 感覚を働かせて識別する
「聴く」も辞書にある通り、
「心を落ち着けて耳に入れてる時」に
使うのが正しい使い方です。
「聞く」との区別が難しいですが、
「聴く」は心に響かせるようなものを「きく」時に
使うのがいいでしょう。
「訊く」の本来の意味
「訊く」は上の2つとは違い、
あまり使われることがないものの、
こちらも同じような意味を持っています。
「訊く」を漢字辞書で調べると、
こんな意味がありました。
- たずねる
- 問いただす
- とがめたずねる
辞書にもある通り、「訊く」は
上の2つとは読み方は一緒なものの、
少し違ったニュアンスを持っています。
上2つが耳に入ってくる「きく」に対して、
「訊く」は質問をする時に使うのが正しい使い方です。
例えば、「通行人に道をきく」といった場合には、
こちらの「訊く」を使うということです。
質問の形の「きく」を使う場合は、
こちらの「訊く」を使うようにしましょう!
この3つの違いと使い分け
最後に、この3つの使い分けについてまとめていきます。
まず、「訊く」はこの3つの中では、
少し違った意味のものです。
「訊く」は「聞く」や「聴く」と違い、
「質問する」という能動的な言葉です。
対して、「聞く」と「聴く」は受動的な言葉。
この2つの違いは、
「聞く時に意識をしているかしていないかの」の違いでしょう。
意識を向け、心を落ち着かせて「きく」時は「聴く」、
意識せずに耳に入ってくる時は
「聞く」を使うようにしましょう!
この2つは違いが分かりにくいですが、
しっかりと使い分けるようにしましょうね!