本や教科書を呼んでいるときに、句点(。)読点(、)カンマ(,)ピリオド(.)中点(・)が使われているのを見たことがありますよね?
また、自分で論文やテスト問題を書くときに、これらの内どれを使ったらいいのかなって、迷ったことはないでしょうか。
「どちらが正解なの?また、使い方にルールがあるの?」
ここでは、あなたのそういった疑問を解決します。
そして、句点(。)読点(、)カンマ(,)ピリオド(.)中点(・)の使い分けができるように解説していきます。
句点(。)の使い方と例文
句点(。)は基本的に文の最後に使います。
感嘆符(!)や疑問符(?)と一緒に使わない、丸括弧()の後ろに使うなどの一部の例外はあります。
例文
お兄さんは、妹が入った箱を背負った。
一部例外はありますが、基本的にこの使い方で問題ありません。
読点(、)の使い方と例文
実は読点(、)には明確なルールはありません。
その文章を読みやすくしたり、誤った印象を与えないように使います。
使い方によっては、文章の意味が変わってしまうので注意が必要です。
例文
- その女性はイライラした様子で、黙り込む部下に下位チームの解体を宣言した
- その女性は、イライラした様子で黙り込む部下に下位チームの解体を宣言した
読点の位置で、イライラしているのが女性なのか部下なのかが、まるっきり変わってしまいましたね。
明確なルールはないものの、相手にどう伝わるか、何を伝えたいのかを意識して使いましょう。
カンマ(,)の使い方と例文
カンマ(,)の使い方は、読点(、)と同じで問題ありません。
縦書きのものは読点(、)横書きの物はカンマ(,)が使われていることが多いです。
とはいえ、カンマと読点の使い分けについて、実は明確なものは存在しません。
ただ、公用文を作る際にはカンマ(,)と句点(。)を使うことが定められています。
また理系や技術系の論文にも使われることがあります。
身近なものだと、国語の教科書は縦書きなので読点(、)が使われていて、社会や数学の教科書にはカンマ(,)が使われていますね。
例文
黄色い髪の少年は,デレデレした様子で木箱に話しかけた。
公用文や理系、技術系の文章はカンマ(,)を利用する。
ただし、それ以外の文章では正解はないので、どちらでも大丈夫。
ピリオド(.)の使い方と例文
ピリオド(.)の使い方も句点(。)と同じです。
英文以外では、あまり使わないイメージですが、理工系や技術系の文章にはカンマ(,)とピリオド(.)を利用されることが多いようです
例文
彼の刀に宿った炎は1000ジュールである.
理工系や技術系の文章には、ピリオド(.)が使われることがある。
中点(・)の使い方と例文
中点(なかてん)の使い方は、複数の名詞を並べるときに、文章をスッキリさせる時に使います。
近い位置で同じ文字が続くと、読む人が違和感を感じる事があります。
そういったことを避けるために使いましょう。
読点(、)でも代用できますが、読点も使いすぎると、文章の区切りが分かりにくくなってしまいます。
この中点(・)に関しても、カンマ(,)と同じく公用文作成の要領に定められています。
例文
(中点を使わない文)
彼らを象徴するものといえば、隊服と刀と烏である
(中点を使う文)
彼らを象徴するものといえば、隊服・刀・烏である
名詞を並べるときには、中点(・)を使うと、文章がスッキリして読み手が読みやすい
句点(。)読点(、)カンマ(,)ピリオド(.)中点(・)の使い分けのコツは?
公文書を作るなら句点(。)とカンマ(,)を使う、理工系や技術系の文章を作るならカンマ(,)とピリオド(.)を使う。
それ以外は自由に使って大丈夫です。
実際、最近は縦書きでも横書きでも読点(、)と句点(。)が使われていることが多いです。
中点に関しては、名詞を並べて使う時に利用する。
まとめ
結論としては、公文書や理工系・技術系の論文を書く時以外は気にしなくてもいいです。
ただ、文章を書く以上はそれを読む人がいます。
読み手が違和感を感じてしまうと、せっかくの文章がに集中できなくなってしまうかもしれません。
明確なルールがないからこそ、読む人の事が普段どういった形式の文章を読んでいるのか考えて使い分ける。
これが一番のルールなのかもしれませんね。