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慣用句「水に流す」の意味や使い方が簡単にわかる!例文や具体例で小学生でもわかりやすく解説!

慣用句 水に流す 意味

「水に流すって、どこの水?」

 

今回は、「水に流す」という慣用句について解説していきます。

簡単に言えば、「なかったことにする」という意味になりますが、由来や例文からさらに幅広い使い方をお伝えしていきますね。

 

小学生でも分かるようなシチュエーションも紹介していますので、これを見てより理解を深めて下さい。

 

 

「水に流す」の意味や語源は?間違い例と正しい例は?

 

「水に流す」の意味は

  • 過去のいざこざなどを、全てなかったことにする

になり、迷惑をこうむった被害者が、加害者に対し無条件で許す時に使います。

 

由来は、「禊(みそぎ)」から来ているとから来ていると言われています。

「禊」とは、神事を行う前や罪を犯した人が川や海の水に浸かり、身を清めることを言います。

 

最近ではテレビ番組で、罰ゲーム的なことをするのを「禊」と言っていましたが、本来は水で身を清めることだったんですね。

 

もともと日本には、排泄物を川に流したり、ひな祭りのルーツと言われる「雛送り(流し雛)」など、汚れや穢れ(けがれ)といったものを流してしまうことで無くしてしまう、という風習がありました。

「水に流す」という言葉も、その様な所から来ているのではないでしょうか。

 

例えば…

 

「昨日野球の試合があったんだけど、A君がエラーして負けちゃったんだ」

「でも、みんなA君のことは責めないで、『次は勝とうね』って言って一緒に練習したんだ」

 

このようなシチュエーションが「水に流す」になります。

 

使い方としては

例文

  • 「これまでの対立は水に流し、今後は協力して事業を広げていこう」
  • 「相手の人も反省しているので、今回の件は水に流してはどうですか」

 

と、このようになります。

 

ただし、基本的に相手のしたことを全てなかったことにする表現になるので、

「借金の半分は水に流すが、残りは期日までに支払ってください」

のような形では使いません。

 

 

「水に流す」の類語、言い回し、対義語は?英語では何ていう?

 

「水に流す」に似た意味の言葉に「免罪する」があります。

「免罪する」は

  • 有罪だけれども許されること。

という意味になります。

 

罪を犯しているが許される(なかったことになる)と言うことなので、ほぼ「水に流す」と同じような意味になります。

 

他に、似たような意味の言葉で、「清算する」があります。

「清算する」には

  • これまでの関係や事柄に結末をつけること

という意味があります。

 

結末をつけるとは、物事を相殺して終わらせる(なかったことにする)と言うことになるので、これも「水に流す」とほぼ同じような意味になります。

 

他にも、

  • 「不問に付す」
  • 「咎めない」
  • 「恩赦する」

などが挙げられます。

 

では、反対の意味を持つ言葉はどんなものがあるでしょう。

まず一つは、「火に油を注ぐ」です。

「火に油を注ぐ」は

  • 勢いがあったものにさらに勢いを加える

という意味になります。

 

「怒られている時に揚げ足を取るのは、火に油を注ぐことになる」

のように使い、問題を無かったことにするのではなく、更に大きくしてしまうというのが「火に油を注ぐ」になります。

 

また、「波風を立てる」も対義語と言えます。

「波風を立てる」は

  • 物事に面倒な事案、揉め事を持ち込む

という意味になります。

 

「彼の発言は平穏だった職場に波風を立てた」

のように使い、問題を無くすのではなく引き起こす・持ち込むというのが「波風を立てる」になります。

 

「水に流す」を英語では

  • 「Let bygones be bygones」

と表すことが出来ます。

 

これは英語のことわざで

  • 「過去は過去」

という意味になります。

 

そこから

「過ぎたものは過ぎたもの」

→「過ぎたものは無いものにする」

→「過ぎたものは水に流す」

という意味になります。

 

他にも簡単な表現で

  • 「forgive and foget」

があります。

 

直訳すると

「許して忘れる」

となるので、「水に流す」と変わらない意味になります。

 

 

「水に流す」と「帳消しにする」「チャラにする」の違いは?

 

「帳消しにする」には

  • 帳面に記載を消す
  • 金銭などの貸借関係がなくなる
  • 差し引いて損得がなくなる

といった意味があり、勘定や返済が済んで、帳面の記載を消すことが由来となっています。

 

  • 「手伝いをしたからと言って、今までの事は帳消しにはならないよ」
  • 「今のファインプレーで、さっきのエラーは帳消しだね」

のように、何かと引き換えにして負い目や功罪が無くなるといった使いかたになります。

 

また「チャラにする」は

  • 口から出まかせを言う、でたらめ
  • 貸し借りなしにする
  • なかったことにする

といった意味があり、「いい加減なもの」を表す「ちゃらんぽらん」が由来と言われています。

 

「これで借金をチャラにしてください」

のように、うやむやなうちに無かったものにするようなイメージで使います。

 

「水に流す」は

  • 水に流して仲直りする
  • 水に流して一緒に働く

などのように、建設的な意味での「なかったこと」になります。

 

ですので、「水に流す」と「帳消しにする」「チャラにする」の違いは

 

  • 「水に流す」:前向きに事を進めるために「なかったこと」にすること
  • 「帳消しにする」:何かと引き換えにして「なかったこと」にすること
  • 「チャラにする」:うやむやのうちに「なかったこと」にすること

と言えます。

 

 

さいごに

 

「水に流す」の意味や使い方を解説してきました。

 

「なかったことにする」という表現でも、場面によって色々な使いかたがありましたね。

それぞれの意味を理解して、正しく使えるようにしてください。

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