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言葉の意味

甘味処の読み方は「あまみどころ」「かんみどころ」どっちが正しい?意味や英語もチェック!カフェとの違いは?

甘味処の読み方 かんみどころ あまみどころ

「昨日は暑かったので、甘味処でかき氷を食べました

このような文章があります。

この時、「甘味処」を

  •  「かんみどころ」と読む人
  •  「あまみどころ」と読む人

どちらもいますね。

正しいのはどっちなんでしょうか?

実はどちらも正解なんです。

でも、理由をしっかり理解しておけば、使い分けもできるようになりますよ。

そこで今回は、甘味処の読み方について、わかりやすく解説していきます。

甘味処・甘味屋の読み方は?

「甘味処」の読み方は、現在では

  • かんみどころ
  • あまみどころ

どちらでも正解になります。

本来の日本語では、「あまみどころ」が正しいです。

でも、「甘味(かんみ」)料」のように、「かんみ」という読み方が混同したことによって、「かんみどころ」という読み方が広まったといわれています。

その結果、本来の「あまみどころ」よりも「かんみどころ」という読み方が主流になってしまったため、現在では、両方の読み方が載っている辞書が多数になってきています。

一方、「甘味屋」も

  • 「あまみや」
  • 「かんみや」

両方の読み方があります。

これもどちらも正解なんです。

「甘味処」の意味や言い換え、英語表現は?

「甘味処」の「甘味」には、甘い食べ物、おいしい食べ物という意味があります。

また、「処」には、人や物が存在する空間、場所といった意味があります。

ですので、「甘味処」は、甘い食べ物を提供する場所という意味になります。

その中でも、特に、あんみつやお団子などの和菓子を提供する飲食店という使われ方をします。

言い換えるなら、「和風スイーツショップ」といったところでしょうか。

英語にする場合は、直接表す単語はありません。

  • cafe featuring Japanese-style sweets
  • Japanese style cafe

といった表現になります。

「甘味処」と「カフェ」「甘味屋」の違いは?

「甘味処」は、甘い食べ物を提供する場所、その中でも、特にあんみつやお団子などの和菓子を提供する飲食店という意味で使われます。

一方、「カフェ」は、コーヒーを始めとして飲食物を提供する店という意味で使われています。

このように、「甘味処」と「カフェ」は、意味としては主に提供するものの種類が違うということになります。

また、以前は

  •  「甘味処」:喫茶店営業
  •  「カフェ」:飲食店営業

という、営業形態(許可)上の違いがありました。

喫茶店営業とは、

  • 酒類の提供不可
  • 調理は基本的に不可(単純な加熱料のみ)

飲食店営業とは、

  • 酒類の提供が可能
  • 調理全般可能(手の込んだ料理も出来る)

という違いがありました。

しかし、2021年6月の食品法改正により、法的な区別はなくなっています。

なお、「甘味屋」には、決まった意味や定義はありません

ですので、人によって扱う商品や営業形態が変わります。

例えば、

  • 甘い菓子類を扱っているので「甘味屋」とう言う場合
  • 甘味(あまみ)さんという人が始めた中華料理屋で「甘味屋」

という場合もあります。

このように、決まった意味や定義がないというのが、「甘味処」と「カフェ」との違いになります。

「あまみ」と「かんみ」の違いは?漢字ではどう書く?

「あまみ」も「かんみ」も、あまい味、あまい食べ物のことを言います。

ただし「あまみ」の場合の「み」は、

  • 「深み」
  • 「厚み」
  • 「辛み」

などと同じ、状態を表す接尾語になります。

つまり、「あまみ」とは、甘い状態を表す言葉です。

例えば、「この梨はあまみがある」と言うときは、「この梨は甘い状態である」というニュアンスになります。

一方、「かんみ」は、あまい味、あまい物そのもののことを言います。

例えば、「かんみを好む」といった時は、「あまいものを好みます」といったニュアンスになります。

ですので、漢字にする場合は、

  • 「あまみ」 → 「甘み
  • 「かんみ」 → 「甘味

というのが本来の表記になります。

どちらも「み」なので、理解をややこしくしているんですね。

これを機会に覚えてしまいましょう。

さいごに

以上、甘味処の読み方について解説してきました。

かつては「甘味処」と言うと、「和」の甘いもののイメージでした。

でも最近では、洋菓子やジュース、コーヒーなどを提供する店も増えてきました。

暑い夏に、浴衣で、情緒のある「甘味処」によってみるのも、おしゃれでいいかもしれませんね。

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