春からの新生活に「胸を弾ませている」のではないでしょうか?
この、「胸を弾ませる」という言葉はよく使われますが、実際にはどのような意味があるのでしょう。
意味を理解しておけば、あなたの表現力もアップしますね。
ここでは、「胸を弾ませる」の意味や類語や対義語などを、わかりやすく解説していきます。
慣用句「胸を弾ませる」とは?意味を例文で解説!
「胸を弾ませる」は、喜びや期待などで心が落ち着かなくなる ワクワクするという意味になります。
例えば、
- 地方から上京してきた大学生が、翌日の入学式を控えてワクワクしている
- 初めての彼氏とのデートのことを考え、嬉しさで心が落ち着かなくなる
といった様子を表す時に使います。
「胸を弾ませる」の例文
- 「彼は明日からの大学生活に胸を弾ませている」
- 「彼女は彼との初めてのデートに胸を弾ませている」
このように使います。
このように、嬉しいことや期待することが控えていると思うと、わくわくして落ち着かなくなるといった、ポジティブな様子を表わすときに使われるのが、「胸を弾ませる」になります。
「胸を弾ませる」の類語や対義語は?
「胸を弾ませる」と似たような意味の言葉に、「胸がときめく」があります。
「ときめく」とは、期待や不安などで胸がドキドキする様子を表す言葉になります。
ですので、「胸を弾ませる」と同じような意味になりますが、こちらは「喜び」や「期待」だけでなく、「不安」で心が落ち着かなくなる様子も表す点が異なります。
また、「胸が高鳴る」も、期待や希望などの想いが募ることで、動悸が激しくなり胸がドキドキするといった様子を表す言葉で、「胸を弾ませる」と同じような意味を持ちます。
こちらの場合は、「心が落ち着かなくなる ワクワクする」といった、心情的な点ではなく、動悸という、実際の心臓の拍動を表した点が「胸を弾ませる」と異なります。
他にも、「心が浮き立つ」も、心が陽気になる、ウキウキして落ち着かないという状態を表すので、同じような意味と言えます。
こちらの場合は、「不安のため動揺して落ち着かなくなる」という意味も含まれる点が異なる所になります。
一方、反対の意味を持つ言葉に、「心が安まる」があります。
「安まる」には、「体や心が落ち着いて安らかになる」という意味があり、心が落ち着かなくなるという状態を表す、「胸を弾ませる」とは対義語になります。
また、「心が落ち着く」も、「心の動揺が静まって、安定した状態になる」という意味になるので、「心が安まる」と同じように、対義語と言えます。
「胸を弾ませる」は英語ではなんて言う?
「胸を弾ませる」の英訳は、「跳ぶ」「跳ねる」といった意味の、「leaped」を使って、
- 「My heart leaped ~」
という表現になります。
例えば、「喜びに胸が弾んだ」の場合は、
- 「My heart leaped for joy」
となります。
他にも、「ワクワクする」といった意味の、「excite」も、
- 「He was excited about going on the trip(彼は旅行のことを考えてワクワクした)」
のように、英訳として使うことが出来ます。
「胸を弾ませる」と「胸を躍らせる」「声を弾ませる」の違いは?
「胸を躍らせる」には、期待や喜びなどで興奮し、心がワクワク、ウキウキすることという意味があります。
物事を期待するなどで鼓動が早まったり、気分が高揚するなどで、気持ちが先走るような時に用いられます。
確かに「胸を弾ませる」と同じように、期待や喜びなどでワクワクするといったことを表現します。
しかし、「心が落ち着かなくなる」といった、心情を表現するのではなく、実際に心拍が上昇するような状況にあることを言うために使用されるという、「胸を弾ませる」との違いがあります。
そのため、「期待と不安で胸が躍る」のように、ネガティブな様子を表す場面でも使われます。
次に、「声を弾ませる」は、嬉しそうな様子を表す言葉になり、嬉しさや興奮のため生き生きした話し方になる様な時に用いられます。
「胸を弾ませる」と同じように、ポジティブな様子を表す時に用いられます。
しかし、心で思うだけでなくその言葉通り、嬉しさや期待を、声に出して表現している点が「胸を弾ませる」との違いになります。
さいごに
以上、「胸を弾ませる」の意味を解説してきました。
嬉しい気持ちや、ワクワクする気持ちを表す言葉は他にも、
- 「心が弾む」
- 「心が騒ぐ」
など数多くあります。
それぞれ少しずつニュアンスが違うので、細かい意味や場面を考えて使い分けて下さいね。