誰でも飲める、おいしい炭酸飲料といったらサイダー!
あなたは、こんなことを疑問を感じたことがありませんか?
「サイダーとソーダの違いって何?」
私もつい最近までは、ソーダもサイダーも変わりない物だと思っていました・・・
しかしこの2つは似てるようで、実は全く違うものなんですよ!
では、サイダーとソーダの具体的な違いとは、 いったいなんなのでしょうか?
今回は、その違いを詳しく解説していきます!
それでは行ってみましょう!
ちなみに今回の「サイダー」「ソーダ」のように、使い方の紛らわしい言葉は、ほかにもたくさんあります。
こちらの記事で特集していますので、使い分けができるかどうか、ぜひ挑戦してみてくださいね。
知識を深めよう!
「ソーダ」の定義は?英語ではなんて言う?
「ソーダ」とは「ソーダ水」の略で、水に無機塩類を加え、内圧が0.29Mpa以上の二酸化炭素ガスを飽和させたものになります。
簡単に言うと、炭酸入りの水のことで、炭酸飲料全般を指します。
英語では、ナトリウム加工物を意味する「soda」になります。
これは、以前炭酸を、炭酸水素ナトリウム(重曹)から作っていたことに由来します。
ちなみに、現在は、二酸化炭素を水に飽和して作る方法が主流ですが、名前はそのまま「ソーダ」になっています。
「サイダー」の定義は?英語ではなんて言う?
「サイダー」とは、炭酸水に、甘味料、酸味料、香料などを加えた清涼飲料のことを言います。
簡単に言うと、味がついた炭酸飲料のことで、ソーダの一種になります。
英語では「cider」になります。
ただし、「cider」と表記して、味のついた清涼飲料を想起させるのは日本だけなんです。
- イギリスでは → 炭酸の入ったりんごのアルコール飲料
- アメリカ・カナダでは → リンゴ果汁
のことを表します。
これは、「cider(サイダー)」が、フランス語でりんご酒を意味する「cidre(シードル)」が由来となっているためになります。
ですので、日本での甘い「サイダー」のことは、「soda pop」と表記されます。
ちなみに、日本初の国産サイダーとして知られる『三ツ矢サイダー』も、最初は、りんごの香料を加えた炭酸飲料のことを、『サイダー』として発売していました。
しかし今ではあなたもご存知の通り、味のバリエーションが多様化されるようになりましたね。
サイダーとソーダの違いは?
サイダーとソーダの違いは、大きく分けて3つあります。
その違いがコレ!
- 味の違い
- 用途の違い
- 言葉の発祥の違い
この違いを1つずつ解説していきますね。
味の違い
サイダーとソーダは、同じようなものだと、勘違いしやすいです。
でも驚くことに、この2つは味が全く異なるのです!
最初にも紹介したように、サイダーは甘くて美味しく作られています。
しかしソーダは違います。
一般的にソーダと呼ばれているのは、炭酸水の事だったんです!
カクテルを飲む人はよく知っていると思いますが、カクテルにはカシスソーダという種類がありますよね?
あれはカシスの原液をソーダで割ったカクテルです。
あのソーダにはもちろん味はついていません。
なので、サイダーとソーダの味の違いは、
- サイダー→甘くて味がある
- ソーダ→無味
という風に覚えておくといいですね。
用途の違い
サイダーとソーダは、使用用途も全く違います。
サイダーは元々甘く、味付けがされているので、そのまま飲むことを目的としています。
対してソーダは、炭酸水なので味がついていません。
もちろんそのまま飲むこともできます。
でもお世辞にも美味しいとは言えないものです。
ソーダは先程も紹介したように、カクテルを作る時に使われることが多いです。
カクテル以外にも、普通のジュースをソーダで混ぜてオリジナルの炭酸ジュースを作る事もできますね。
つまりソーダは、他のものと混ぜて飲み物を独特にするのが特徴です。
言葉の発祥の違い
ここまでは、飲む時の違いを説明しました。
次は言葉の発祥元の違いついて紹介します。
日本で馴染みのあるサイダーは、ペリーの黒船来航の時に伝来されたのが、最初と言われています。
その後に、リンゴ風味の炭酸飲料である「シャンペンサイダー」というものが日本で発売されます。
その名前を略してサイダーと呼ばれるようになりました。
これがサイダーの発祥元です。
ところが、この炭酸飲料をサイダーと呼ぶのは、実は日本だけの表現なのです!
外国では、サイダーは「リンゴ酒」の事を指し、日本のサイダーに相当するものは、英語ではレモンライムと呼ばれているのです。
対してソーダは、炭酸水が初めて開発された1769年のイギリスから。
開発された当時から、炭酸水はソーダと呼ばれていました。
炭酸水が日本にやってきた時も、炭酸水のことをソーダと伝えられ、炭酸水=ソーダというのが定着していったのです。
このように、サイダーとソーダは、言葉の由来も異なっているのです。
「ソーダ」「サイダー」「ラムネ」「スカッシュ」「炭酸水」「コーラ」の違いと見分け方は?
「ソーダ」は、炭酸飲料全般を指すので、広義の意味で
- 「サイダー」
- 「ラムネ」
- 「スカッシュ」
- 「炭酸水」
- 「コーラ」
は、いずれも、ソーダの一種になり、それぞれ製造過程に違いがあります。
それぞれの基本的な製造方法は、以下の通りです。
製造方法の違い
- 「ソーダ(水)」:水に重曹とクエン酸を混ぜた物
- (基本的に香料や混ぜ物のない、無味無臭の飲み物)
- 「サイダー」:炭酸水に、甘味料、酸味料、香料などを加えた清涼飲料
- (元々はりんごの香料を加えた炭酸飲料)
- 「ラムネ」:炭酸水にレモンやライムの香料や砂糖を加えた飲み物
- 「スカッシュ」:果汁に砂糖を加え炭酸水で割った飲み物
- 「炭酸水」:二酸化炭素を溶解した水
- 「コーラ」:サイダーの原料に、カラメル色素、カフェインなどを加えたもの
- (特に香料は各社によって異なり、基本的にはシナモンスティック、バニラビーンズ、グローブといったスパイス系と、レモンなどの柑橘系)
となります。
製造法以外の見分け方は、
見分け方
- 味があるかないか
- 「ソーダ」「炭酸水」:基本的に無味無臭
- 「サイダー」「ラムネ」「スカッシュ」「コーラ」:味がある(基本的に甘い味)
- 見た目の違い
- 「ソーダ」「炭酸」「サイダー」「ラムネ」「スカッシュ」:ほぼ無色透明に近い
- 「コーラ」:基本的に黒褐色(かつて「透明コーラ」というものも販売されていた)
- 容器の特徴
- 「ラムネ」:容器にビー玉が入っている物
などがあって、判別できますよ。
カクテルに使うのは「ソーダ」「サイダー」どっち?
カクテルとは、ウィスキーやジン、ウオッカなど、アルコール度の高い蒸留酒をベースに、リキュールやシロップ、果汁などを混合し氷を加えた飲み物になります。
簡単に言うと、お酒に他の味を混ぜ合わせたものになります。
ですので、割る際には基本的に、味やにおいのないものを使いますので、カクテルを作る際に使うのは、「ソーダ(水)」になります。
ただし、ウィスキーをコーラで割った「コークハイ」など、味のある物でもカクテルは作れます。
特に「サイダー」などを使ってはいけないという決まりはありません。
さいごに
「ソーダ」と「サイダー」「ラムネ」「スカッシュ」「炭酸水」「コーラ」の違いについて解説してきました。
最近では、
- 「ラムネ」と「サイダー」が同じ味
- 「炭酸水」を割らずにそのまま飲むようになっている
など、時代とともに、それぞれが指す意味も変わってきました。
炭酸飲料を見かけたら、「これはどれになるのだろう」と考えてみるのも良いかもしれませんね。
また、サイダーとソーダは似てるようで、実は全く違う種類のものでしたね。
どちらも同じ炭酸飲料なので、知っておかないと違いが分かりにくいです。
この違いを覚えて、友達にも教えてあげましょう!
サイダーとソーダのように似たような言葉は他にもたくさんあります!
あなたはどのくらい分かりますか?↓