最近ではコンビニでも赤飯が売られるようになって、
赤飯好きの私にとっては嬉しい限りなんですよ(*^^)v
中でもセブンイレブンで売っている
「もっちもち赤飯おこわ」がお気に入り。
ある時ふと思ったんですよ。
この商品はネーミングに「赤飯おこわ」とありますが、
私の中ではどう見ても赤飯なのです。
「赤飯おこわって、赤飯?おこわ?どっちやねん!」
って思わずツッコんでしまいました。
赤飯とおこわの違いって何なのでしょうね?
見た目?方言?なにかと違いがありそうですね。
そこで今回は、赤飯とおこわの違いについて
- 意味の違いは?
- 歴史、由来、用途の違いは?
- 地方によって違うの?
という流れを見て行きましょう!
赤飯とおこわの違いをバッチリ理解して、
同じ疑問を持つ友達に、ドヤ顔で教えてあげてくださいね~♪
それでは参りましょう!
意味の違いは?
おこわの意味とは?
おこわは漢字で「御強」と書きます。
正式には強飯(こわめし)と言って、
丁寧語の「お」がついて、「おこわ」となりました。
昔は「かたい」ことを「こわい」と言ってたんですよ。
こわいごはんだから、強飯なんですね。
もともと、もち米を蒸したものがおこわでした。
おこわという言葉は、広い意味で使われていたようですね。
赤飯の意味とは?
赤飯とは文字通り、赤い色のごはんです。
もち米に小豆を混ぜて炊くので、赤い色になるんですね。
辞書で調べると、赤飯はおこわの一種とあります。
もともとの意味だけ考えると、
赤飯はおこわに含まれるということですね。
下の図のようなイメージです!
なので、意味の違いを考えると、
「赤飯はおこわであって、おこわは赤飯ではない」
と言えますね。
歴史、由来、用途の違いは?
昔、おこわに使うもち米は非常に高価なものでした。
民衆は、めったに食べることが出来なかったのですね。
日本の風習にハレの日という考え方があります。
「ハレ」とは「いつもと違う」という意味があって、
お正月や、お祭り、お祝い事などはハレの日の例なんですよ。
そんなハレの日には、めったに食べることが出来ないおこわを、
いつしか食べるようになったんですね。
一方、赤飯がハレの日に振る舞われるのは
おこわと同様です。
しかし、赤飯には違う意味があるんですよ。
昔は、赤い色には邪気を祓う力があると考えられていたようです。
現在でも、おめでたい日に赤飯が出てくるのは、
これに由来しているのですね。
そういった歴史があって、赤飯とおこわの使い道も
だんだんと変わってきたようです。
赤飯が主に吉事に使用されるのに対して、
おこわは
- 栗おこわ
- 山菜おこわ
- 五目おこわ
など、季節の変わり目を楽しむためのごちそうとして
使用されてきました。
いろんな具を代えて楽しむおこわって
ホントにおいしいですもんね~♪
地方によって違うの?
最初は私も、赤飯が標準語で、おこわが方言だと
思っていました。
私は関西在住ですが、子どもの頃におばあちゃんが
「今日はおいしいおこわ作ったろか~」って、
よく言ってくれたんですね。
てっきり山菜おこわのようなものが出てくると
期待するじゃないですか!
でも出てきたのは、赤飯だったんですよ。
「それやったら、おこわって言わんと、最初から赤飯ってゆうてぇや~(;_;)」と
よく思ったものです。
赤飯も好きやからええねんけどね!
この勘違いがあって、よくよく調べてみたら、
実はおばあちゃんは正しかったのです!
確かに、明治時代くらいまでは
- おこわはもち米を炊いたもの
- 赤飯はもち米に小豆を入れて炊いたもの
と区別していたようです。
それがいつしか、赤飯もおこわと言うようになったのです。
しかも、おこわという言葉は全国的に使われているようですよ。
まとめ
いかがでしたか?
最初は全然違うものと思っていた、赤飯とおこわ。
意外と微妙な違いだったんですね。
意味や、用途を考えると、赤飯とおこわは違うものでした。
でも最近では、赤飯=おこわでもOKのような風潮のようです。
もし使い分けるなら、〇〇おこわのように、
頭に具の名前を入れて使い分けましょう。
冒頭のコンビニ商品である「赤飯おこわ」は、
あながち間違いではなかったんですね~
あなたはどう思いますか?