うちわと扇子の違いって見た目だけなの?
節電が世間で叫ばれるようになって、
手軽に涼を取るために便利なアイテムが、うちわと扇子。
どちらもあおぐ機能を持った、よく似たものです。
あなたは、どんな場面でどっちを使ったらいいのか知っていますか?
うちわと扇子の違いって、
「折りたためるのが扇子で、折りたためないのがうちわ?」
そんな認識しか持っていないのではありませんか?
そこで、今回はもっと詳しく
うちわと扇子の違いを見て行きましょう!
わかりやすくするために、次の3つの違いについて
お伝えしていきますね~♪
- 見た目・言葉の違い
- 歴史の違い
- 用途の違い
これらの違いがわかると、様々なシーンで
うちわと扇子の使い分けができるようになりますよ!
さらに夏の風物詩の一つである、うちわと扇子のことを
もっと好きになるでしょう^_^
それでは参りましょう。
見た目・言葉の違い
まず、一番簡単な見た目の違い。
これは誰にでもわかりますよね!
- うちわ・・・折りたためない
- 扇子・・・折りたためる
です。
次に言葉の違いです。
うちわと扇子を英語で言うとどうなるのでしょうか?
英語では、それぞれ
- うちわ・・・round fan、paper fan
- 扇子・・・folding fan、Sensu
となります。
どちらも、”fan”が使われていますが、
単に”fan”だけなら、うちわと扇子のどっちでも良い
ということですね。
ここで、興味深いことがあります。
扇子→Sensuとあるように、
英語でもそのまま日本語が通じるのです!
これには、扇子の歴史も関係しているんですよ。
そこで次に、うちわと扇子の歴史もちょっと覗いてみましょう。
歴史の違い
現在では、暑い時などに風を起こして涼を取るという、
よく似た状況で、うちわと扇子は使われています。
しかし、それぞれがたどってきた歴史には
大きな違いがあったんですよ(゚д゚)!
うちわの歴史
うちわは元々、中国から伝わったもので、
日本にやってきたのは、飛鳥時代(西暦600年代)なんですよ。
うちわのことを当時は、翳(さしば)と呼んでいて、
現在のように、あおぐためだけのものではありませんでした。
主に、
- 威厳を与えるために顔を隠す
- 悪気を祓うおまじない
- 虫を追い払う
という目的で、翳(さしば)は使用されていました。
うちわの原型である翳(さしば)
この翳(さしば)は”うちわ”という言葉の語源にもなっています。
虫を追い払う翳(さしば)→虫を打つ羽→打ち羽→うちわ
このような流れで、うちわと呼ばれるようになりました。
扇子の歴史
扇子は平安時代(西暦900年代)に、日本で考案されたものです。
それまでのうちわを機能面で改良して、
折りたためるようにしたものが扇子なんですよ。
その扇子の原型が、檜扇(ひおうぎ)と
呼ばれるもので、上流階級にしか持つことができませんでした。
扇子の原型である檜扇(ひおうぎ)
当時、扇子は主に、神事や儀式に使用されていました。
他にも、茶道や舞踊などでも、演出用に必要な道具です。
ここまでで、うちわと扇子の歴史を紐解いてみても、
発達してきた過程が違うということがわかりますよね!
扇子が、「日本で考案されたものだ!」というのが驚きです。
先程の”Sensu”が海外でも通じるのは、扇子が日本由来のものだからなんですね~♪
用途の違い
歴史や発達過程が違う、うちわと扇子なので、
当然使われ方も違うのでしょうね。
現在では、うちわと扇子の用途に
どんな違いがあるのでしょうか?
下にまとめてみました。
うちわ独特の用途とは、
- 炭の火をおこす
- 夏の風物詩として浴衣とセットで持つ
- 扇面に広告を印刷して商業用に利用する
などです。
また、扇子独特の用途とは、
- 茶道や舞踊の小物として
- フォーマルな場面でも使用可能
- お盆の代わりに物を載せて差し出す
などです。
古来より、儀礼に用いられたことから、
うちわと違って、扇子を年中使っていてもおかしくないのです。
うちわと扇子には、用途でも色々な違いがあったんですね!
さいごに
いかがでしたか?
うちわや扇子には、主要な目的である
”風を送ること”以外にも、様々な意味があったのです。
これらの付随する目的を知れば、
どんなシチュエーションで、何を使えばよいのかがわかりますよね!
うちわと扇子、それぞれの魅力がわかったところで、
これからはうまく使い分けましょう!
ここで、花火大会での裏ワザを一つ伝授しまーす(^^)v
うちわにお気に入りの香水を1滴垂らして使いましょう。
ほのかな良い香りがして、女子力もアップですよ~♪
あなたがこれから、うちわと扇子をうまく使えるようになったら
私も嬉しいです。