「介護の職場って、新人いじめが多い!」
そんなことをあなたも耳にしたことはあるでしょう。
では実際問題、新人に対していじめはあるのかと聞かれたら私はこう答えます。
「はい、あります」と。
では、この新人いじめ・イビリについて、実情を徐々に紐解いていきましょう。
介護職の新人はこんないじめを受けやすい
介護職の新人は、次のようないじめを受けやすい傾向があります。
- 必要な情報を聞いても教えてもらえない・無視される
- 陰口・悪口を言われる
- きつい仕事を押し付けられる
それぞれについて、説明していきます。
1.質問しても教えてもらえない・無視される
業務や利用者さんに関して質問をしても、「他の人に聞いて」と言われて、何も教えてもらえない、ということがあります
また、ひどい場合には話しかけても無視されることがあります。
2.陰口や悪口を言われる
本人に聞こえるところで、陰口や悪口を言われることがあります。
仕事のスピードや容姿など、どうしようもないことを言われます。
3.きつい仕事を押し付けられる
入浴介助や排泄介助などは身体的負担が大きいので、スタッフ同士で平等に振り分けるのが一般的です。
その仕事を新人さんが押し付けられるということもあります。
また、逆に施設内の掃除や雑用など、業務に直接関らない事のみを割り振られることもあります。
なぜいじめが発生するの?理由は?
では、なぜそのようないじめが発生するか、理由についてお話します。
- ストレスを抱えやすい職場環境だから
- 即戦力として働いてもらおうと期待されるから
- 職場内に派閥があるから
こちらも順に詳しく説明します。
1.ストレスを抱えやすい職場環境だから
介護職って、何かとストレスがたまりやすいのです。
なぜなら、様々な事柄に同時に対応しなければならないからです。
利用者さんの身体・行動管理や家族さんへの対応、医師やその他専門職との人間関係、上司部下間の上下関係など、様々な対応を求められます。
特に、利用者さんからのストレスはなかなか慣れることはありません。
こちらが注意していても、勝手に動いてしまうことがあります。
急に高熱が出てしまったり、他の利用者さんにちょっかいをかけてしまうことも日常茶飯事です。
そんな、利用者さんに対応しながら、その他の事に対応しなければならず、ストレスが溜まります。
2.即戦力として働いてもらおうと期待されるから
介護職って、新人さんに対しても即戦力になってもらおうとします。
なぜなら、介護職って同業種に転職することが多いからです。
今の職場に不満があっても、他にも職など星の数ほどあります。
実力さえあれば、他の職場でも何の問題もなくやっていける、そう思っている介護士は少なくありません。
逆に言うと、新人さんが入ってきても仕事はできる、そう思っている可能性が高いのです。
よって、即戦力になってもらおうとすることがあります。
3.職場内に派閥があるから
介護の職場には派閥が存在することがあります。
なぜなら、古くからいるスタッフ同士で仲が悪いことがあるからです。
スタッフ全員が一致団結していれば、派閥なんてできませんが、古いスタッフが複数いる場合、考え方が違うこともよくあります。
そこに新人さんが入れば、新人さんがどっちにつくか、古参のスタッフは注目することでしょう。
古参同士で派閥があり、自分の側に来なければ優しく接することはできない、そんなことがあります。
あなたにはまったく関係ないのにね。
迷惑な話です。
いじめやイビリにはこうしよう!対処法がコレ
そんな新人いじめに対する、私なりの対処法はこれです。
- 上司や信頼できそうな同僚に相談する
- 仕事を早く覚える
こちらも順に詳しく見ていきましょう!
1.上司や信頼できそうな同僚に相談する。
職場の中で全ての人がいじめ容認とは限りません。
まず信頼できそうな人を見つける、出来なければ上司に相談しましょう。
なぜなら、いじめ否定派の同僚や、職場の上司はいじめ自体を快く思ってはいないからです。
介護の人員は常に足りていないのです。
新人さんだって、大切な人材なのです。
そんな心強い味方を早めに見つけることが一番効果的でしょう。
2.仕事を早く覚える
仕事をきっちりこなせるようになってしまうことです。
なぜなら、仕事が出来ないからいじめられる、という可能性が高いからです。
それならば、新人らしく新人なりに仕事を覚えてみましょう。
かと言って、慣れない仕事なんて、すぐに覚えられるわけはありませんよね。
でも安心してください、努力しているあなたを周りの人たちは注視しています。
そんな一生懸命なあなたを陥れるような人間がいるなら、その人の方が後々いじめの対象となることでしょう。
努力は無駄にはなりません。
早めに仕事をこなせるようになるのも良い手です。
まとめ
いかがでしたか。
新人に対するいじめがあるところはまだたくさんあります。
しかし、新人いじめがある施設は人員不足に陥り、より一層仕事がきつくなるという負のスパイラルに陥りやすくなります。
人によっては、新人いじめがあるところなんてやめて、転職するという選択を勧めることでしょう。
でも、私はそれは決して勧めません。
どこにいったって、新人いじめはあり得るのです。
だったら、今いる職場をあなたが改善するのです。
大丈夫、あなたのありのままの姿を見ている人は必ずいます。
新人いじめに対抗し、成長するあなたは誰にも代えられない貴重な存在として見えています。
そのような存在はとても貴重なのです。
後々にはあなたが弱い立場である新人をサポートする、心強いスタッフになることを心より願っています。