先輩職員に「介助が遅いね」と指摘されたことはないですか?
「早く介助をてきぱきとこなせるようになりたい!」という思いを持つこともあるでしょう。
分かります、私も入職当初は入浴介助や食事介助をする際に、時間がかかりすぎていることも多々ありました。
実は介助を早くする方法があるのです。
あなたもこれからお話しすることを聞いていただければ、介助するスピードが上がることでしょう。
また、利用者さんの思いに沿った正しい介助を行いつつも、手早く終わらすことができるようになりますよ。
それでは介助のスピードにかかわる理由に触れつつ、早くなるための道のりについてお話ししていきますね。
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介助が遅いのはなぜ?理由はコレ
介助が遅いといわれる理由は、以下の点が挙げられます。
- 介助者も人数的に余裕がない
- マイペースに介助している
- 実は周囲の人が利用者様へ配慮していない
それぞれについて解説していきますね。
理由1:介助者が人数的に余裕がないから
介助者の人数が足りず、業務に隙間がない可能性があります。
なぜなら、介護の業界の特徴として、常に人手不足である可能性が高いからです。
人数が足りずに一人で二人分の介助をしなければいけないという場面は多々あります。
それがいけないとは言いませんし、そうすることが普通とも言えません。
今の職場の人数が足りていないから、仕方ない可能性はあります。
よって、人数不足のために周囲の速さについていけずに、遅く感じられることの理由になりえるのです。
理由2:マイペースに介助しているから
あなたがマイペースに介助している可能性があります。
丁寧に介助しているだけなのに…と思うこともあるでしょう。
でも、必要以上の介助をしている場合は、時間もかかりますし、利用者さんの権利や、やる気を削ぐ可能性もあります。
自分で食事しようとしているのに、必要以上に食事介助をしていたりしませんか?
マイペースな介助をしている場合は、他のスタッフからしたら遅いと思われます。
理由3:実は周囲の人が利用者様へ配慮していないから
他のスタッフが利用者様の意思に関係なく、食事介助や入浴介助をしている可能性があります。
他のスタッフは
- 食事介助時に、利用者さんに矢継ぎ早に食事を食べさせていませんか?
- 入浴介助時に簡単にしか洗体を行っていませんか?
そんな介助をしているならば、あなたが普通に介助をしているのを見れば遅く見えます。
他のスタッフが利用者様へ配慮なしに介助をしている可能性が、介助が遅い理由なのです。
では、どのようにすれば「早く介助ができているな」と他のスタッフから思われるようになるのでしょうか。
次の章で、わかりやすく解説していきます。
介助が早く出来るようになるには?コツや考え方など(自分の改善点)
介助が早くできるようになるコツや考え方は以下の通りです。
- 時計を見ながら介助をする
- 自分なりに優先順位を決めて行動する
それぞれについて説明しますね。
コツや考え方1:時計を見ながら介助をする
時計を見ながら行動するように心がけましょう。
時間を気にせずに介助をしていると、介助の速度が遅くなりかねないからです。
ただなんとなく介助してても、入浴介助なんて終わりませんよね。
「何時までに何人の介助が必要」という目標を決めます。
時計を見ながら行動すると、慣れないなりにでも、早く行動できるようになりますよ。
一度、時計を見ながら介助するようにしてみましょう。
コツや考え方2:自分なりに優先順位を決めて行動する
自分なりに行動する際の優先順位をつけてみましょう。
慣れないうちって、何をすれば分からず、慌ててしまいますよね。
そこで間違っていてもかまわないので、自分なりに優先順位を決めるのです。
自分なりに優先順位を決めることにより、次何をすれば良いかなんとなくわかり、スムーズな介助をしやすくなります。
一度、自分なりに優先順位をを決めてみてください。
介助を早く終わらせる時間短縮のアイデアは?(職場環境の改善点)
介助を早く終わらせるために、職場環境でも改善のアイデアがあります。
- ・介助を担当ごとに分ける
- ・職員同士で声を掛け合う
それぞれについて説明しますね。
時間短縮のアイデア1:介助を担当ごとに分ける
介助を複数掛け持ちにするのではなく、担当ごとに分ける工夫は重要です。
なぜなら複数掛け持ちにしてしまうと、全職員がばらばらに動きかねないからです。
そうなってしまうと、
- 誰が一体どのように介助しようとしているのか分からない
- 職員全員が混乱し、まともに動けなくなる可能性が出てくる
と、こんな弊害が起きやすくなります。
例えば入浴介助なら
- 洗体担当
- 着替え担当
など、明確な担当分けをしておくことが重要です。
時間短縮のアイデア2:職員同士で声を掛け合う
介助中にでも適宜、職員同士で声を掛け合いましょう。
一人一人で行動していると、他のことをしていたり、何をすればよいかわからない人が現れてくるからです。
例えば食事介助中なのに職員同士で話していたり、利用者さんのペースに合わせずに介助をしていることも、実際にあります。
適宜声を掛け合うようにすれば、連携が生まれて、時間短縮につながりますよ。
さいごにまとめ
介助が遅い場合は、少しでも効率よくする必要があります。
でも、早いことが良いわけではありません。
介助する相手は、健常者と同様の速度で対応はできません。
介助に必要なのは速さではなく、相手の速度に合わせた対応なのです。
落ち着いて、ゆっくり早く行動することを心がけてください。
遅いのと利用者さんのスピードに合わせるのは違います。
相手のことをよく見て、適切な速度で介助できるようにしてみてくださいね。